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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


風水を知らなかったか⁉「中国一の金持ち村」


中国東部・江蘇省にある華西村と言えば、いまから十数年前には「中国一の金持ち村」として報道されていた。どういう番組だったか忘れたが、日本の報道番組が取材し、その繁栄ぶりに驚きを隠せなかった。かつては“貧しい農村”だったのが、呉仁宝という強力なリーダーが出現したことで、あれよあれよという間に大発展を遂げたのだ。村は“集団経済”という方法によって賄われ、そのため村人たちの間に格差は少ない。多くの村人たちがヨーロッパ風の豪華な一軒家を持ち、貧しい農村時代とは一変した暮らしぶりであった。ところが……その「金持ち村」を作った呉氏が亡くなって十年。なんと今年になって日本円で8兆円もの負債を抱え、華西村は財政破綻したのだ。もっとも繁栄を極めていた時、村の中心部には地上72階建てのビルが建てられた。主としてホテルとして使用される予定だった建物には1トンもの金塊を使った牛の像が鎮座していた。その72階建てのビルが、今は財政破綻したこの村の象徴のようにさえ見える。もちろん、このようになったのにはさまざまな要因はあると思うが、その一つに“風水的な観方”を私は述べておきたい。古代中国で生まれた「風水」の本質を、この村の人たちは知らなかったのだろうか。風水上で最も重視しなければならないのは“自然との調和”ということなのだ。この“自然”には外部環境としての自然の風景という意味合いだけでなく、その周辺建物との調和という意味も含まれている。たとえばわれわれは、72階建てのビルを想像する時、どういう風景を同時に描くか。ニューヨークでもドバイでも深圳でも、その周囲には同じようなビル群が林立している。そういう中に建つから72階建てでも“違和感”がないのだ。ところが華西村の場合、そのほとんどをヨーロッパ風の一軒家が並んでいる。そういう中にあって、忽然とその中心部に72階建てのビルが建ったなら、それは“場違いな印象”しか与えない。そういう場合、その周辺も含めて徐々に崩壊していく。“場違いな情景”のままの繁栄を大自然は許さないのだ。72階建てのビルは、あくまでも大都会の中でこそ機能するのだ。この逆も言えて、大都会のど真ん中で広い敷地に“古民家風の家”を建てても、何の商売であれ、自宅であれ、その建物に継続性はない。周りから「孤立して見える建物」は、その観た目のままの運勢が待ち構えているのだ。
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