【80年前に掲載された実例手型】
手相を実際に研究する場合、実例を基として研究するのが一番良いのですが、今現在を生きている方の場合は、個人情報的な意味合いもあって、なかなか全面的に公開出来ません。そこで、すでに故人となっている外国の著名人の実例手型を基に解説をすることにいたしました。主要な履歴も付け加え、特徴のある部分のみの手相解説にとどめ、読者自身がデータ的に活用して研究できるよう配慮しています。
【実例5=H・ゴードン・セルフリッジ】
【主要な履歴】
【手相の解説】
まず手相全体として、縦の上昇線が多く、文字通り「上昇志向」の強い人物であったことが窺われます。 また比較的小指が長く、世の中の動きに敏感で、商取引に優れた素質を持っていることが窺われます。運命線、太陽線、水星線、木星線と、四指に向かう縦の線がいずれも複数クッキリ刻まれている大変稀な手相です。このような手相の人物には、日本では「松下電器」の創業者として一時代を築いた松下幸之助氏や「江崎グリコ」の創業者だった江崎利一氏、海外では英国の政治家グラッド・ストーン氏などがいます。 いずれも志が高く、不屈の精神を持ち、常に社会貢献も忘れなかった人物です。しかも、彼らが創業した企業は、今もなお形を変えて生き続けています。 「百貨店王」と異名をとったセルフリッジ氏の場合、その著書に遺した名言は今も「リーダーの鏡」として賞賛されています。そして「セルフリッジズ」という名を遺した百貨店は現在でも営業し100周年を迎えています。 彼の三大線の中で特徴が際立つのは頭脳線です。長く掌を直線的に横切る線(a-c)が主要線ですが、それとは別に、掌を下降する平均的頭脳線(a-d)もあり、明らかに掌中央部で二分しています。この「分岐型」頭脳線は成功者に多く見掛けるもので、掌を直線的に横切る実行力や困難な現実への対応能力と、掌を緩やかに下降する豊富な発想力や穏やかで協調性に富む性質が見事に調和し、ビジネスマンとして理想的な素質・能力を生み出しています。よく、この頭脳線を「二重頭脳線」と記している手相家がいますが、この頭脳線は「分岐頭脳線」で、起点が別々で平行する二重線ではありません。私の経験では、二重線よりも分岐線の方が社会的な適応能力が高いものです。 また感情線と頭脳線との間にできる空間である「火星四角形」が、頭脳線が分岐することで事実上は二種類の形状となり、直線的な頭脳線が長いことで「火星四角形」そのものも長くなって、推理・分析能力の発達を促すことになります。また下降頭脳線の方で作られる「火星四角形」は中央部が狭く両端が広くなる形状となり、ロマンチストで情愛豊かな人の相となります。これら二つの能力や性質を上手く使い分けることで、人間性豊かで状況判断も巧みな人物像が誕生することになります。 日本の実業家の場合、太陽線(l-m)や水星線(e-n)が何本も刻まれている例は少なくないのですが、木星線(o)が3本も刻まれているケースは滅多にありません。これは向上心の強さと社会的な権威を物語る相で、何本も刻まれる人は「試験に強い」という特徴もあります。おそらく趣味的な面でも種々の資格・技術を習得していたはずで、成功後も勉強を怠らなかったことでしょう。 ただ運命線(j-k)や太陽線は、土星丘や太陽丘の中央部分から急に力強さを失い、短い小線数本に分散してしまっています。これが晩年の悲劇を物語る予兆かもしれません。ただ水星線は4本ともクッキリとし、少なくともこの手型時点の手相では、その晩年を予見するのは困難です。生命線(a-b)には、太陰丘から大きな弧を描く太陰環(f-g)が通過していて、アルコールなどの刺激や幻想を追い求めやすい傾向が暗示され、健康面や私生活上でも何かしらの問題を抱えていたのかもしれません。
【80年前に掲載された実例手型】
手相を実際に研究する場合、実例を基として研究するのが一番良いのですが、今現在を生きている方の場合は、個人情報的な意味合いもあって、なかなか全面的に公開出来ません。そこで、すでに故人となっている外国の著名人の実例手型を基に解説をすることにいたしました。主要な履歴も付け加え、特徴のある部分のみの手相解説にとどめ、読者自身がデータ的に活用して研究できるよう配慮しています。
【実例4=A・アレキン博士】
【主要な履歴】
【手相の解説】
手相全体としては比較的スッキリとした掌線の配置で、細かな線をあまり見かけません。 さらに掌全体に直線的な印象の線が多く、緩やかなカーブの線を見掛けません。これは男性的でストレートな性質と、運命的に敵やライバルが出現しやすいこと、それに合理主義的な人生観とを物語るものです。 手指では薬指が太く長く、趣味がそのまま仕事となって成功していく人に多い形で、太陽線も何本かあり、薬指の長さがプラスに作用し「勝負師」らしい特徴を備えています。 また、この手相では頭脳線と感情線とが(a-f)のように繋がって一体化し、俗にいう「マスカケ型」となっている半面、頭脳線は(a-e)のような線としても刻まれ、感情線はその途中(g)で急に方向転換し、結果的に(f-h)のような特異な形状の線としても刻まれています。 つまり、頭脳線、感情線ともに“特殊な形状の二重(分岐)線”であり、彼の頭脳や推理が複雑な戦いに有利な“二重人格的要素”を備えていたことを物語っています。 よく手相の本の中で「二重頭脳線」に対して「成功者の相」として紹介されていますが、私の経験からいえば、必ずしも成功者とか天才的頭脳などとは言えないもので、矛盾の多い性質や生活を送っているケースも多いものです。それというのも周囲から見ると「何を考えているかわからない」ように見えやすいからで、「二つの仕事」を持っている場合や「一人二役を演じている」場合には元々の性質が大いに役立ち、矛盾なく、思う存分才能を発揮できるのが特徴です。小説家…特に推理小説家には大変向いている相です。また役者・俳優としても成功しやすい相です。分岐型の二重線の場合は、異なったふたつの分野の仕事を兼業していく形がもっとも向いています。 彼の場合、10代からチェスの分野で活躍する一方、法律家として、或いは軍人としても活躍していたことで“典型的な二重(分岐)線”が生かされています。 彼の場合、生命線(a-d)と運命線(c-i)の(c-b)部分が完全に一体化し、その結果、生命(運命)線と頭脳線(a-e)と水星線(c-e)で、極めて大きな“二等辺三角形”(火星三角形の中の「外部三角形」)が形成されています。同時に、やや不明確ながら上部の生命線―運命線―頭脳線前半の三本による「内部三角形」も、小型の“二等辺三角形”として表出されています。 彼の場合、頭脳線の後半部分(j-e)と、感情線の後半部分(g-h)とが、かなり急角度で斜めになりながらも平行して刻まれ、頭脳線と感情線との中間に細長く“特異な長方形”を描いています。通常、火星四角形は“やや斜め”になることはあっても、これほど急角度の斜めに描かれることは稀で、その点でも注目すべき手相なのです。もちろん、その一方で「マスカケ型」も形成しているので、合理的意識が強く働き過ぎると“人間的な包容力”には多少欠ける部分があったかもしれません。 けれども、この特異な形状の火星四角形は勘や閃きに優れ、独創力にも富んでいて、他のチェス選手を凌駕する特異な戦法を発揮し続けていたことでしょう。 おそらく弁護士としても辣腕をふるったに違いないのです。
【80年前に掲載された実例手型】
手相を実際に研究する場合、実例を基として研究するのが一番良いのですが、今現在を生きている方の場合は、個人情報的な意味合いもあって、なかなか全面的に公開出来ません。そこで、すでに故人となっている外国の著名人の実例手型を基に解説をすることにいたしました。主要な履歴も付け加え、特徴のある部分のみの手相解説にとどめ、読者自身がデータ的に活用して研究できるよう配慮しています。
【実例3=ジョン・ロバート・クラインズ】
【主要な履歴】
【手相の解説】
まず何よりも力強い生命線(a-b)が目に飛び込んできます。しかも、この力強い生命線は火星線(a-c)を伴っています。生命力が桁外れに強いだけでなく、大変な情熱家でもあり、行動力も伴っている…ということを表すものです。 この手相では、生命線を起点とした何本もの上昇線が見受けられます。生命線の上部からは短く立ち上がっている直立線があり、これは才能を秘め、人一倍努力家で、若くして独立独歩の生活に入る人の相です。 生命線中央やや下部に当たる位置(i)からは、上下2本の上昇線が立ち上がっていて、上からの1本は最終的に薬指下の太陽丘へ昇り、下からの1本は途中分岐して薬指と小指の中間へと昇っているようです。これらは単なる偶然でなく、努力し自らの力で名誉や名声を掴み、或いは財産を築いていったことの証しです。 太陽丘上の太陽線(h)は事実上2本あって、その2本共にクッキリ指の付け根まで達しています。このように太陽線が複数あるのは“人気運が強く”その後半生において“名誉職が増えていくこと”を予告するものです。 この手相では、頭脳線(a-d)や感情線(e-f)は比較的オーソドックスな位置を走っていて、それほど力強いわけではありません。感情線はやや鎖状形で、情感豊かで人情味のあふれる人物であったと推測されます。鎖状の感情線は、政治家としては稀な相です。 この手相の特徴の一つに、頭脳線と感情線に挟まれた領域―火星四角形―が比較的広く、その内部に縦の線が多いことを見逃してはなりません。通常、この領域には中指に昇る運命線、薬指に昇る太陽線の2本くらいしか見られないのが普通です。ところがこの手相では5~6本の上昇線が存在します。火星四角形の内部に多数の上昇線が見受けられるのは、常に前向きで強運な人物の特徴ですが、対人面でも恵まれているのが特徴です。 運命線(g)は頭脳線でいったんストップし、そこから薬指に昇る太陽線へと切り替わっています。このようなケースは極めて珍しく、その切り替わる流年時は、丁度、彼が労働党の代議士になった時期と相応しています。したがって運命線のストップは、彼が「労働者」としての人生をストップし、輝かしい「政治家」への第一歩を踏み出したことを表しているのです。 因みに、運命線が頭脳線でストップしたり、感情線でストップしたりするケースは少なくありませんが、これらに対して多くの手相の教科書では「人生の途上で失敗する人の相」として扱っています。けれども、これまで私は実占で多数の“ストップ相”を見てきていますが、失敗しているケースは稀で、ほとんどが社会的な成功者です。しかも、頭脳優秀な人物とか、仕事に献身的愛情を注ぐ人物とかで、とても「見込み違いから失敗する」とか「恋愛問題から失敗する」とか思えないのです。このような誤った見解は、実占結果を軽んじた結論ではないかと思います。
【80年前に掲載された実例手型】
手相を実際に研究する場合、実例を基として研究するのが一番良いのですが、今現在を生きている方の場合は、個人情報的な意味合いもあって、なかなか全面的に公開出来ません。そこで、すでに故人となっている外国の著名人の実例手型を基に解説をすることにいたしました。主要な履歴も付け加え、特徴のある部分のみの手相解説にとどめ、読者自身がデータ的に活用して研究できるよう配慮しています。
【実例2=エドガー・ウォーレス】
【主要な履歴】
【手相の解説】
手首の上で親指付け根横に位置する金星丘、及び小指側に位置して向かい合う太陰丘が共に広い面積を占め大きく盛り上がっています。このような手は本来、精力的な活動を続ける事業家や政治家やプロスポーツ選手に多く見かける相です。作家の場合は例外なく多作型で、室内に閉じ籠って執筆するだけのインドア派の作家ではなく、あちこち飛び回りながら取材し書き続けるルポライター型の作家に多いものです。 薬指と小指が長く、特に小指は長いだけでなく、太くてしっかりとした印象を受けます。長い薬指は“芸術家にふさわしい相”で、その発想は大胆ユニークで、その時々の状況を把握し瞬時に対応していく勘の働きが良いものです。長い小指も融通性が利き、論理の組み立てが巧みです。薬指と小指の長い人は、どのような状況下におかれても、危機を切り抜け、商才を発揮して生き延びていくのが常です。 生命線(a-c)の取り囲む面積は大きく、小説作品をたくさん生み出していく生命力の持ち主であることを暗示しています。作家は生命線内領域が狭いと、たくさん作品を世に送り出す力を持たないものです。ただ生命線の途中に切れ目(h)あって、そのすぐ下には袋状の島型あって、下部には斜めに横切っていく線(i)もあって、生命線としてきれいな形状を保ってはいません。 したがって、生命力そのものは強く大きくても、健康状態には魔手が伸びている相であることを指摘しないわけにはゆきません。 頭脳線(a-b.a-k)は特殊な相を持っていて、ほぼ直線的に手のひらを横切る線と、途中から大きく分岐し跳ね上がっている線が見受けられることです。大きく跳ね上げる線は感情線(d-e)を突っ切っていて小指方向を目指しています。これは“商売上手な相”の一つではありますが、相手の気持ちを無視しても強引に物事を推し進めていく形でもあり、反感を買いやすいので注意しなければなりません。 運命線はやや不規則で、何本かに分かれ並行しながら中指方向へと向かい、その中で一番強い線(f-g)を“運命線の主線”と見て良いかもしれません。これは社会の競争を勝ち抜く形で、多方面で活躍する素質を持つ人の相ですが、その分、途中から予期せぬ方向へと歩み始めるケースが少なくありません。 作家にしては太陽線(j)がやや弱くて判然としていないのが気になります。このような手相では、若い時に成功しても晩年までそれを保ち続けられなくて、晩年は「過去の栄光」に縋って生きていく場合も見受けられます。また、彼のように比較的若く生命が絶たれてしまうケースも少なくありません。
【80年前に掲載された実例手型】
手相を実際に研究する場合、実例を基として研究するのが一番良いのですが、今現在を生きている方の場合は、個人情報的な意味合いもあって、なかなか全面的に公開出来ません。そこで、すでに故人となっている外国の著名人の実例手型を基に解説をすることにいたしました。主要な履歴も付け加え、特徴のある部分のみの手相解説にとどめ、読者自身がデータ的に活用して研究できるよう配慮しています。
【実例1=ジョージ・バーナード・ショウ】
【主要な履歴】
【手相の解説】
小指が極端に長い。これは「言葉」の扱い方が巧みな人に見受けられる相です。 太陰丘の面積大きく、高く隆起しています。これは想像力と感受性と独創性が豊かなことを物語り、沢山の作品を次々と生み出していく人に相応しい相です。 頭脳線(a-b)、生命線(a-c)、感情線(d-e)の三大線のバランスと形が良い。これは社会的適応能力が優れていること、対人関係に恵まれることの証です。 頭脳線と感情線の中間に位置する「火星四角形」の形状が良い。これは度量と包容力があり、幅広い見地から物事を捉え、理性と情感のバランスが良いことを物語ります。 頭脳線からは後半部分(g-b)に枝線が多い。後半生、活躍の場が広がり、いくつもの仕事を掛け持ちするような傾向を持つ人の相です。 生命線がクッキリと刻まれ、途中少しも乱れていません。これは意志が強く、何事にも実行性ある人に見受けられる相です。家庭・家族との関係も安定しています。肉体的にも健康で多少オーバーワークとなっても、健康を維持できる相です。 感情線は途中から大きく分岐し、本当に感情線の分岐線なのか、才能線の変形(j-k)なのか不明です。もし、才能線だとしたら、薬指の端から降りる金星環と繋がっていることになります。そう見るなら、芸術的分野で能力を発揮し、財産を獲得する相です。 運命線(f-g)まででいったん止まり、頭脳線を起点として新たな線が感情線まで伸びています。これは自らの努力と才能によって社会的に成功していく形ですが、一時的に仕事上の見込み違いによって方針転換を余儀なくされる人の相でもあります。 運命線に流れ込む太陰線(h)があって、目上からの引立てとか、支援してくれる異性の存在とかがあったであろうことを物語っています。また、恵まれた結婚をする人の相です。 運命線の起点付近に始まり、比較的長く上昇する水星線(f-i)が見受けられます。これは経済的な面で恵まれた人生を表します。臨機応変の才能を備えてもいます。
【指紋の新しい研究】
指紋は手相の1分科というよりも、独立して研究する価値をもつ分野ですが、ここでは手相の研究者にとって、大いに参考となる分類と判断方法について述べてみたいと思います。
まず、指紋の判断方法に関しては、主として2種類の方法が知られています。その一つは「指紋の種類別判断方法」で、下記に述べるような指紋そのものの形状の違いに基づく判断方法です。この判別には、多少専門性を要するため、あまり手相書で採用されるケースは少ないようです。もう一つは「五指の配列による判断方法」で、指紋の種類を大きく「巻き」と「流れ」の二つに大別し、五指の各指がそのどちらとなっているか、その配列状態を調べて、それに基づいて判断していく方法です。後者は、運命判断がしやすいので手相書の中でも時折取り上げられています。
ここでご紹介するのは、波木星龍独自の観点からの本格的指紋分類と、その観察方法です。
【波木流・指紋の分類】
私自身の研究では、指紋は大きく五種類に分けられます。
これらは、さらに下記のように細分されます。
①弓状紋 | |
実例・図解に示したように、指紋が弓状とはなっても、渦巻きとならず終わっているもの 性質=自由奔放で干渉・束縛を嫌い、感受性強く、恋愛をすると突っ走る傾向が見られます |
|
実例・図解に示したように、渦は巻かないが、指紋の中心部分だけが突起しているもの 性質=神経質な点あり、喜怒哀楽激しく、頭脳優秀でも精神面がもろい傾向が見受けられます |
②渦状紋 | |
実例・図解に示したように、指紋がその中心部分で、丸く渦巻き状となっているもの 性質=比較的温厚で順応性があり、忍耐強さも持っていて、周囲からの信頼度が高いようです |
|
実例・図解に示したように、指紋がその中心部分で、楕円形となって重なり合っているもの 性質=協調性があり、社交性もあって対人面では良好、好奇心や開拓者精神に満ちています |
③蹄状紋 | |
実例・図解に示したように、指紋の中心部分が渦を巻かず斜めに小指側へと流れているもの 性質=流行に敏感で変化を好み、情愛豊かですが、潔癖で融通の利かない点が見られます |
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実例・図解に示したように、指紋の中心部分が渦を巻かず斜めに親指側へと流れているもの 性質=頑固で信念が強く、情熱的だが感情に走りやすく、目上に逆らいたがる傾向があります |
④特殊蹄状紋 | |
実例・図解に示したように、二つの流れ紋が一体化し、かつ同一方向へと流れているもの 性質=物事に対する執着心が強く、独創力があり、新しいものや世界に興味を示しがちです |
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実例・図解に示したように、二つの流れ紋が一体化し、かつ逆方向へと流れているもの 性質=楽天的で人当たりが良く、器用で社交性が豊かだが、浪費的なところを持っています |
⑤混合紋 | |
実例・図解に示したように、渦状紋と流れ紋とが一体化したような形状となるもの 性質=個性が著しく、独特の考え方を持ち、支配欲が強く、勘の鋭いところを持っています |
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実例・図解に示したように、渦状紋や流れ紋に限らず、複数の指紋が混在しているもの 性質=気分の変化激しく、環境へとスムーズに溶け込みにくく、感情面でのムラが見られます |
▽画像をクリックすると拡大表示されます。(実際の手の写真も表示されます)
図1 | |
特徴 | 解説 |
木星宮が発達している | 積極的でリーダー的資質に富んでいる。 |
四指が短い | 決断早いが、何事に対しても衝動的である。 |
掌線がクッキリしている | イエス・ノーがはっきりとしている。 |
感情線がやや短い | 場を読むことが苦手で、日常での情緒性が乏しい。 |
火星四角形の面積が狭い | 自分の考えや欲求に固執する。 |
薬指と小指の間隔が広い | 日頃の行動を干渉されるのを嫌う。 |
角張った印象の手 | 何事も杓子定規に考えがちである。 |
図2 | |
特徴 | 解説 |
親指と人差し指の間隔が広い | 独立心が強く早くから親元を離れる。 |
人差し指が中指の方に傾く | 父親、又は兄弟から頼られる。 |
感情線と頭脳線をつなぐ線がある | 普段は冷静だが感情的になることがある。 |
結婚線が下曲し生命線内まで喰い込む | 愛する人に死別する可能性がある。 |
クッキリとした手首線がある | 財運強く、健康で長寿を迎える。 |
生命線の終末がフォーク形となる | 不動産に恵まれ、晩年も元気である。 |
親指先が丸い | 頑固だが、働き者で行動力を持つ。 |
親指関節が発達している | 自立心強く、自分の考え、生き方を貫いていく。 |
図3 | |
特徴 | 解説 |
主要線が判然としている | 意志が強く、周りに左右されることが少ない。 |
盛り上がる金星丘 | 愛情深く、家族思いで、スタミナを秘めている。 |
親指が長い | 金運に恵まれ、先祖から与えられる恩恵がある。 |
神秘十字形がある | 勘が鋭く、スピリチュァルな世界に傾倒しやすい。 |
感情線が弧を描く | 穏やかで人の輪を大切にし、潔癖感が強い。 |
クッキリとした太陽線 | 明るく芸術好みで、人気・名誉運が強い。 |
四指の付け根がやせている | 自分よりも他人の方を優先する。 |
太陰丘の長い横線 | 不規則な生活となりやすい。 |
図4 | |
特徴 | 解説 |
掌線全体が判然としていない | デリケートで周囲からの影響を受けやすい。 |
生命線が薄れている | 意志が弱く、生命力に乏しく、家族縁も薄い。 |
細長い親指 | 知性はあるが意志が弱く、頑張りが利かない。 |
極端に細い小指 | 美しい表現や物言いを好み、交渉事は苦手である。 |
細長いてのひら | 物事すべて、あれこれと迷いやすい。 |
肉付きの乏しい掌である | 現実生活に疎く、大人になっても依存心が抜けない。 |
親指と人差し指との間隔が狭い | 神経質で用心深く、なかなか親離れできない。 |
図5 | |
特徴 | 解説 |
親指の第一節間が長い | 知性よりも意志が強く、気力で物事に挑戦する。 |
生命線下部が分岐している | 晩年まで、八面六臂の活躍が続く。 |
生命線から上がる運命線がある | 努力家で自立心強く、働き者である。 |
太陰線がある | 人気運に恵まれ、力を入れてくれる人が出てくる。 |
掌中央に障害線が多い | 人生上たくさんの問題や障害が待ち受けている。 |
小指の第二節間が短い | 起点や融通が利かず、金儲けも上手くはない。 |
a-1のように人差し指、中指、薬指、小指、それぞれの付け根中央付近に向かって縦線が出現している手相を「四直紋(よんちょくもん)」と云います。これは大吉相としていますが、実際、社会的に大成功しているような人に見受けられる相です。時に人差し指方向への線は見られないこともありますが、見受けられる方が、より確実な成功者としての相となります。
a-2のように親指の第一関節、及び第二関節の掌側に、ハッキリとした眼型(島型)が出現するのは、古来「仏眼紋」とか「仏心紋」と呼ばれて、祖先の加護厚くて、窮地に至った時には必ず先祖のからの守護によって、その窮地から脱出できるものです。本人も信心深く、社会福祉的なことに興味を示す相です。また、慈悲心や同情心が大変に厚き人の相でもあります。
a-3のように四指それぞれの肉付きが良く、その第二節間、第三節間に縦の線が三本くらい刻まれているのは「俵紋」と呼ばれます。これは昔の米俵から来ている表現ですが、その名の通り飲食運や経済運に恵まれ、生活に苦労することのない人に見受けられる相です。この場合、指紋がある指先部分には出ていないことが条件で、ここに縦線が出現するのは病相です。
b-1のように掌の下部から、大きく弧を描いて薬指に向かって上昇する線を中国手相では「高扶紋(こうふもん)」と云います。西洋手相術では「太陰丘から上昇する太陽線」となります。 大いに出世する人の相とされ、その点では西洋手相術と一致します。この紋だけでなく、総じて太陽線に関連あるような線に対しては、幸運の相としての手相紋解釈が多いようです。
b-2のように薬指方向へ向かって立つ線が感情線(中国では天紋)を横切っていれば、西洋手相術では太陽線ですが中国手相では「贔屓紋(ひいきもん)」と呼びます。今でも「ご贔屓」と云う言葉があるように人気運、或いは引き立て運とほぼ同義の名称です。そういう意味では西洋でも東洋でも、この線に関してはほとんど同一の解釈を行ってきたことに驚かされます。
b-3のように生命線(中国では地紋)の内側に、生命線とほぼ平行するような形で、何本もの平行線が出現するのは「陰徳紋(いんとくもん)」又は「仁慈紋(じんじもん)」と呼ばれます。いずれも人間的にすぐれている人物を指す言葉で、信仰心強く、陰ひなたなく社会貢献を行っている人物に見受けられる相です。この相は手首寄りに出るのが特徴で、上部には稀です。
b-4のように中指のすぐ下辺りの位置に、やや大き目の十字型や星型が出現するのを「剣難紋」と呼びます。実は中国手相の「剣難紋」には、それ以外の相を指す場合も見受けられるのですが、この相が一番妥当であろうと思われます。もっとも、昔の「剣難」は文字通り剣による災難ですが、現代では銃や刃物、さらには事故も含めて捉えるべきだろうと思われます。
c-1のように生命線(中国では地紋)内部に多数の横線が刻まれている相を「色労紋(しきろうもん)」と呼びます。人一倍感受性が強く、やや神経質な点があって、家族や異性に関しての悩み事をしばしば抱えることになりやすい人に見受けられる相です。どちらかと云うと苦労症の人に多い相とも云えます。但し、掌全体に線が多い場合は、多少の横線ならOKです。
c-2のように感情線(中国では天紋)と頭脳線(中国では人紋)の間に、多数の横断線が見受けられるのを「貧心紋」と呼びます。この場合、感情線からの枝線であっても、単なる障害線であっても、頭脳線からの枝線であっても、それは問いません。要するに多数の斜線が両線間にあることが条件です。臆病で、周囲の批評を気に掛けやすい神経質な性質を物語る相です。
c-3のように欧米手相術の方で「ビアラシバ」と呼ばれたり「放縦線」と呼ばれたり「太陰環」と呼ばれる切れ切れの弧線を「遊女紋」又は「大波紋」と呼びます。遊女紋の方は、人差し指の第2節間に格子型として出現する相も含めます。これらは特定の異性、又は性的な遊びに関することから出費・散財していく人の相で、貢ぎ型のタイプにしばしば見受けられる相です。
c-4のように人差し指と中指の間から、薬指と小指の間へと、切れ切れの弧線が続く相を「酒色紋」又は「三日月紋」と呼びます。それぞれ意味は違っていて、酒色紋の方は文字通り酒や異性に溺れていく人の相で、三日月紋の方は学芸優秀で芸術家的素養ある人の相とされています。実際には、その違いは微妙で、むしろ同一相の二つの意味合いと捉える方が妥当です。
d-1のように手首近くで運命線(中国では天喜紋、又は立身紋)が二股に分かれる人の相を「去家紋」と云います。同じような形で生命線(中国では地紋)がその終末で二股に分かれる場合も、この紋に採ります。このような相を持っていれば、いったん親元を離れた場合には、二度と戻ることなく生活していく人の相とされています。大きく二分されることが条件です。
d-2のように欧米手相術で「放縦線」とか「太陰環」とか呼ばれる弧線が、力強く弧を描いて生命線方向に向かっていく相を「出奔紋」と呼びます。古典的な原初には、手首の方から出発して太陰丘(中国では乾宮)へと弧を描くとされているのですが、これは微妙でどちらか見分けにくいので考慮しない方が無難です。とにかく、故郷を出たなら、親元へと戻らない相です。
d-3のように感情線(中国では天紋)の上部に、平行して二重線のような線が刻まれていれば「変業紋」と呼ばれます。欧米手相術で云う「二重感情線」に近い形状です。これは本来の業務以外にも副業的なものを持っていて、そちらの方からも収益を得ていく人の相としています。また、一説に男性であれば養子となって家業を繁盛させる役割を果たす相ともされています。
d-4のように太陽線(中国では贔屓紋、或いは高扶紋)を中心として大きく左右に枝線が分かれて刻まれていく人の相を「三奇紋」や「箒紋」と呼びます。これは中年以降に事業・商売を大きく発展させているような人達にしばしば見受けられる相です。この場合、運命線(中国では立身紋)が主体で枝分かれするケースもありますが、それはやや成功確率が劣るようです。
e-1のように生命線(中国では地紋)の下部を起点として、長く小指方向にしっかりした縦線が向かっていくのを「外芸紋」と呼びます。何らかの専門的知識や技術を所有しているケースが多く、それらによって収益を伸ばしていく人の相です。仮に転職をする場合でも、所有している資格や技術が有利に働くケースが多く、経済的には恵まれていく人の相となります。
e-2のように欧米手相術において「結婚線」と呼ばれている小指下の横線に対しては同じように「結婚紋」や「妻妾紋」と云います。中国式の見方は何につけ男性中心で、妻妾紋の内、太い線を本妻とし、細い線を妾(愛人)とします。この場合、本来の結婚線(妻妾紋)に対してごく接近している平行線に限ります。妻妾紋が天紋に触れるのは、一度実家に戻る人の相です。
e-3のように生命線(地紋)の内側に比較的目の荒い印象の格子型が出現するのは「学堂紋」と呼ばれています。目の細かな格子型で、より上部に位置している場合は、フランスの手相術では「淫乱の相」であり、だれかれ見境なく異性に接近する性質を表わしているようです。学堂紋として出現する場合、勉強熱心な人の相となって、あらゆる試験にパスする相です。
e-4のように中指と薬指の股の間から、くっきりとしたチェック状の線が出現しているのを「損失紋」と呼びます。この相に関しては現代の中国手相でも言及していて、運命線(中国では立身紋)の先端が指の股へと流れていく相を「漏財紋」と記述していて、浪費家でお金が貯まらない人の相であると主張しています。損失紋も基本的にはこれと同じで浪費家の相です。
f-1のように手首に近い太陰丘(中国では乾宮)に何本かの斜線が出現するのを「受寵紋(じゅちょうもん)」と云います。目上からの特別な恩恵や引き立てを得て出世が早いのが特徴です。ただし、先祖からの家業は継がない人の相で、仕事や職場も何度か変わっているケースが多いものです。この相は消長が激しく、いつの間にか消えていることも珍しくありません。
f-2のように生命線(地紋)の内部に、やや大き目の四角型が独立して出現するのは「井字紋(せいじもん)」と呼ばれます。この井字紋が出ていれば、土地・田畑に縁ある人の相であって、農業の人であれば特に吉相とします。また、この位置でなくても、ハッキリとした井字紋として出現していれば、不動産に強く、周囲から尊敬されて生きていく人の相となります。
f-3のように波木流で火星内部三角形とし、成功相の一つとして扱っている三角形を中国では「美禄紋(びろくもん)」と云います。精神的に充実している人の相とされ、世間の評価高く、経済的にも大いに恵まれるであろうことを記述しています。波木流で述べていた火星三角形に対する独特の見方が、このような形で古典的相書にも出現していることを嬉しく思います。
f-4のように手首付近から、直線的に上昇する西洋手相術で云う運命線を「天喜紋」或いは「立身紋」と云います。この紋で、さらに中指の中まで入り込む相を「玉桂紋(ぎょくけいもん)」と云います。立派な立身紋ある人は、徐々にその業績が認められて世間的な立場を確立していくものです。ただし、女性の場合、くっきりしすぎると、頑固で意地っ張りの相です。
b-1のように人差し指の下にやや大き目の四角型が出るのは、教育関係者に多く見かける相であって、大変指導力に富んだ教育熱心な人であることを物語る相です。また信仰心も強くて、社会への貢献やボランティア活動にも関心を持っている方が多いようです。仮に仕事上の窮地に立っても、周囲の尊敬を集めているところから、必ずその名誉・立場は守られます。
b-2のように中指の下、土星丘上で運命線に触れる形で四角型があるのは、社会的な地位・名誉の失墜から救われる形で、冷静で注意深い性質を持っているのが常です。同じ土星丘にあっても運命線に触れることがなければ、高い所からの転落事故で九死に一生を得るサインとなり、登山家やトビ職、消防士、スタントマンなどの手に見受けることがあるものです。
b-3のように途中ずれながら上昇する二本の太陽線を繋ぐ形で、四角型が出現するのは、いったん失われかけた人気や財産をギリギリのところで盛り返していく形で、一時的なスキャンダルや事件に巻き込まれやすい傾向をも暗示させる相です。この場合、低迷する期間は数年間に及ぶのが特徴で、すべて失いかけた時、不死鳥のように蘇るチャンスが与えられます
b-4のように生命線の途中で、やや大き目の四角型が出現して破れた二本の生命線を繋ぐ形となるのは、死の危険と隣り合わせの日々を経験する形で、戦時下における捕虜生活の体験者などにしばしば見受けられます。車の事故などの場合、一度で収まる形ではなく、何度か危機に遭遇するのが特徴で、そういう中でも奇跡的に生命は保証されている印しなのです。
b-5のように運命線に大きな破れがあって、それを繋ぎ合せるかのような形で、四角型が出現するのは、職業や環境の劇的な変化によって、一時的に悲惨な状況に追い込まれる人の相ですが、やがて大きなチャンスを与えられて才能や手腕を発揮し、見違えるほど恵まれた生活へと変わっていく人の相です。一時的に才能発揮の場が失われても、守られて復活します。
b-6のように生命線にごく接近する形で、その内部に四角型が出現しているのは、収監・軟禁・強制入院・監禁などの状態に置かれやすいことを表わしているもので、一時的に生命が危ぶまれたりしても、予想外のバックアップがあって危険から無事脱出することが出来ることを物語るものです。本人が望む形の入院などの場合は、このような相として出現しません。
b-7のように生命線の内側に見られる四角型であっても、その上部に生命線と平行して出てくる四角形の場合は、どんな危険な状況であっても生命が保護される形で、争いごとを好まず、冷静で普段から落ち着きのある性質をも物語る相です。仮に、争い事に巻き込まれるようなことがあっても暴力沙汰とはならず、事故や怪我からも奇跡的に救出されるものです。
b-8のように生命線から枝分かれする移動線に沿って四角型が出現するのは、旅行中や移動中の事故・アクシデントから生命が奇跡的に守られる形で、戦時下における海外の日本兵などにしばしば見受けられた相です。このような相がある場合、航空機や船舶での移動だけでなく、滞在中のホテルにおけるアクシデントにも悩まされることがあったりするものです。
b-9のように感情線付近で、小指下方向に向かう水星線が四角型でつながっているのは、経済的なピンチの連続となることを物語る相であって、事業や商売で窮地に立たされることが多いものですが、予想外の所から救いの手が差し伸べられる形で、最終的に経済的なピンチを脱出することになる人の相と云えます。ただ、数年以上ピンチの状態が続くのが普通です。
b-10のように結婚線に沿うような形で、小さな四角型が出現するのは、配偶者または恋人など愛する人が長期にわたって入院する、又は入獄される状態を表わすもので、半年以上前から出現することがあるので注意しなければなりません。なお、配偶者も恋人もいない場合、恋愛しても結婚に結びつくような相手がなかなか出現しないことを表わすこともあります。
b-11のように頭脳線と感情線との中間領域、火星四角形内に太陽線や運命線の一部を使って大きな四角形が出現するのは、周囲の人たちに恵まれ、才能・手腕が引き出されて成功していく人の相となります。この相の特徴は、多くの力になってくれる人たちがいつの間にか集まり、その結果として長期的に事業・商売が繁栄し、財産を増やすことが出来る点です。ます。
b-12のように生命線内部のやや上部に、格子型が出現するのは、多情多感でサービス精神の旺盛な人の相であって、異性からの人気も高く、その点から問題が生じやすい傾向を持っているようです。多少、気が多いと云うか、浮気っぽいと云うか、一人の相手だけでは満足できないような傾向もしばしば見受けられ、女性は特に問題を引き起こしやすいようです。
b-13のように親指の第二節間に、やや大き目の四角型と、その内部に星、又は十字が出現するのは、莫大な財産を築きあげたような人に見受けられる相であって、黙っていても財産が増大していくようです。この相は、一説に莫大な財産を相続する人の相、と云う解釈もありますが、私の経験では自分で財産を築きあげていく形で、相続と云うのはやや疑問です。
a-13のように頭脳線の末端に星型や十字型があるのは、悩み多き人に見受ける相であって、仕事に対して限界を感じやすい人の相と云えます。中高年の場合は、しばしば危険な兆候を意味し、精神の均衡を失って、発作的に自殺を考えるなどしやすい傾向がみられます。思いもかけぬ事故・怪我によって、それまでとは180度異なった環境に追い込まれるようです。
a-14のように頭脳線上で、中指下に位置する部分で、くっきりと十字型が出現しているのは「神秘十字形」の変形であって、霊感鋭く、宗教や運命学、或いは呪術を極めていく人にしばしば見受けられます。本来「神秘十字形」は頭脳線と感情線との中間に大きく刻まれるのが特徴ですが、このように小さくても神秘的な能力を発揮することは共通しているようです。
a-15のように頭脳線の途中で、その線上に触れるか触れないかギリギリのところで、小さな十字型が出現しているのは、怪我・事故の多い人の相であって、この十字が一時的に出現しているなら、数か月の間だけは、人一倍用心するのが賢明と云えます。永久的に出現している場合は、特に目に関連する疾患や、脳神経に関連する事故などに要注意の相となります。
a-16のように生命線上にやや大き目の星型が出現するのは、突発的な病気・事故によって生命が脅かされる形で、普段、健康だからと云って油断はできません。このような徴が生命線上に出現するのは、激しい痛みや苦悩を伴う外部要因が働くケースが多く、病気であれば急病で激しい痛みを伴い、事故である場合は手術を必要とするような怪我が一般的です。
a-1のように人差し指の下、やや指先近くに十字型が出現するのは、恋人や配偶者に対して尊敬を伴った純粋な愛情を示す人の相である共に、優れた社交性の持ち主であることをも表しているようです。欧米の手相教科書では「幸福な結婚の表示」として、古くから知られている相です。この十字型は、頭脳線の方へと引き寄せられていると、上記の意味になりません。
a-2のように中指の下で星型や十字型が出現するのは、共に好ましくない運命の暗示で、手相家キロは「短命の相」とし、何人かの実例を挙げています。中村文総氏は「運命の子、宿命の玩具としての人生を歩む」とし、樫尾太郎氏は「循環器のマヒ」としているようです。運命線先端が十字で止まるのは、大いなる失脚や悲業の最期を遂げる人の相とも云われています。
a-3のように薬指の下に、やや大きめの星型が太陽線上に出現するのは、華やかな人生を象徴するもので、大いなる名誉・名声に恵まれる人の相です。これは星型であることが条件で、十字型ではいけません。また、太陽線上でも、その先端部分でも、どちらでも構いませんが、やや大き目であることが条件です。華やかな分野に向き、地味な分野では成功できません。
a-4のように太陽線を十字型がストップさせているのは、それまで築いてきた社会的な地位・名誉を致命的なスキャンダルが台無しにしてしまう形で、人生と云う坂を転げ落ちていくようなケースにしばしば見受けられます。この場合、十字の先にも太陽線が刻まれていれば、一時的に失った地位や名誉を、時間をかければ復活させていくことは可能となります。
a-5のように小指下の水星線上に十字型や星型があれば、今現在、経済的な窮地に立っているケースが多いものです。その場合、水星線自体に力があれば、その窮地から脱出できるし、弱々しい水星線の場合は詐欺的な災難に遭って借金を抱え込むとか、自己破産や債務整理などで丸裸になっているケースが多いようです。若い人の場合は、今後十分に立ち直れます。
a-6のように結婚線の終末付近に、星型や十字型がある場合は、配偶者や恋人に危険が迫っていることの予告で、急病で倒れるとか、大きな事故・怪我に遭って、死の淵をさまようとかするものです。この場合、結婚線のその後が水平に刻まれていれば一時的な状態で止まりますが、大きく下降している場合は回復難しく、危険から逃れるのが難しい暗示となります。
a-7のように感情線の下、掌の外側付近に星型や十字型が出るのは、大きな事故や事件に巻き込まれやすい人の相であって、アクシデントによる怪我、外出中の事故に要注意の相です。この場合、十字よりも星型の方が激しいトラブルとなります。この付近に各種の記号などが出やすいのは、性格的にも闘争的なところを持っていて、敵を持ちやすい人の相と云えます。
a-8のように生命線の内側を走る金星線(別称=影響線・印象線)上に星型、又は十字型があるのは、愛する人に突然のアクシデントや災難が降りかかる形で、この場合「愛する人」とは、配偶者・親・兄弟・子供・恋人など、そのとき最も身近にいる人となります。戦争で配偶者や恋人を失くした人にも、事故で愛する親を失った人にも、見掛けることがあるものです。
a-9のように生命線の内側で、中央部より下方に逸れるような位置に、やや大き目に星型が出現するのは、親、又は親代わりの人が急死するサインとなります。この場合、その星型から小線が伸びて、運命線に向かっていくケースもあります。これが形良く運命線に流れ込むなら、親の死は必ずしも不幸には終わらず、大きな遺産をもたらし幸運を呼び込むこともあります。
a-10のように生命線の下部で、まるで生命線にまとわりつくような形で、比較的小さな十字型が出現することがあります。この場合、生命線に接近はしますが、その線上には掛からないのが特徴です。また、一つの十字だけでなく、二つ、三つと出ているようなケースも見られます。いずれも重い慢性的疾患を抱えている形で、癌の場合もしばしば見受けられます。
a-11のように生命線の下部から外側に流れる「移動線」上に星型や十字型が出現するのは、移動や旅行に関連するところから思わぬ災難や事故に遭遇するサインで、時として火災や地震や台風によって住居を奪われることがあるので注意が必要です。特に海外旅行の多い人や、仕事上の移動や出張が多い人は、アクシデントに遭っても大丈夫なように備えが必要です。
a-12のように太陰丘(月丘)の下部に、十字型が出現するのは「水難の相」で、この場合十字型は一つとは限らず、二つ、三つと出ているケースもあります。水難事故などに要注意の相ですが、大雨の被害やアルコールによるアクシデント、稀に泌尿器系の疾患として表出されていることもあります。海外渡航は船旅が凶で、飛行機に変更されれば災難を逃れられます。
a-13のように頭脳線の末端に星型や十字型があるのは、悩み多き人に見受ける相であって、仕事に対して限界を感じやすい人の相と云えます。中高年の場合は、しばしば危険な兆候を意味し、精神の均衡を失って、発作的に自殺を考えるなどしやすい傾向がみられます。思いもかけぬ事故・怪我によって、それまでとは180度異なった環境に追い込まれるようです。
a-14のように頭脳線上で、中指下に位置する部分で、くっきりと十字型が出現しているのは「神秘十字形」の変形であって、霊感鋭く、宗教や運命学、或いは呪術を極めていく人にしばしば見受けられます。本来「神秘十字形」は頭脳線と感情線との中間に大きく刻まれるのが特徴ですが、このように小さくても神秘的な能力を発揮することは共通しているようです。
a-15のように頭脳線の途中で、その線上に触れるか触れないかギリギリのところで、小さな十字型が出現しているのは、怪我・事故の多い人の相であって、この十字が一時的に出現しているなら、数か月の間だけは、人一倍用心するのが賢明と云えます。永久的に出現している場合は、特に目に関連する疾患や、脳神経に関連する事故などに要注意の相となります。
a-16のように生命線上にやや大き目の星型が出現するのは、突発的な病気・事故によって生命が脅かされる形で、普段、健康だからと云って油断はできません。このような徴が生命線上に出現するのは、激しい痛みや苦悩を伴う外部要因が働くケースが多く、病気であれば急病で激しい痛みを伴い、事故である場合は手術を必要とするような怪我が一般的です。
頭脳線の枝線について
a-1のように頭脳線から人差し指方向に向かって枝線が出るのは「木星線」の一種で、プライドが高くて向上心が強い人の相で、指導的な立場で能力・手腕を発揮していく人達にしばしば見受けられます。自らの仕事に対しても、人一倍プライドと責任感を持っていて情熱的に取り組んでいく相ですが、やや妥協性が乏しく融通の利かない面も感じられるのが特徴です。
a-2のように頭脳線の起点付近から、細く長い線が水星丘に達するのは、頭脳優秀な人達にしばしば見受けられるもので、波木流では「才能線」とも呼ぶことがあります。この線の所有者は、推理能力や研究能力に優れている場合が多く、各方面で年齢的にも早くから活躍し始めるのが特徴です。ただ、商売的なものよりも、学術的分野の方が伸びる傾向が見られます。
a-3のように頭脳線の途中から枝線が跳ね上がっているのは、実利的なものに対して優れた素質を発揮していく人の相です。何らかの資格・技術を持つ人たちにもしばしば見受けられる相ですが、収入・収益をもたらしそうにないものに対しては、熱心に頭脳を働かせることはありません。対人関係でも、実利に繋がりそうな相手との交際を優先しがちなようです。
a-4のように頭脳線の途中から跳ね上がった枝線が、感情線を超えて小指方向に向かっているのは、金融商品や経営管理に対しての優れた素質を表わすものであって、商売や事業で手腕を発揮し、預金や資産をぐんぐん増やしていく運勢を持っている人の相です。ただ、商売や金銭に執着が強すぎて、心を軽視し、思わぬ敵を作ってしまいやすい傾向も窺がわれます。
a-5のように頭脳線からの枝線が大きく跳ね上がって感情線を超え、薬指方向へと向かっているのは、比較的稀な相であって、芸術や技術で特殊な能力を備えている人に見掛ける相です。また、輝かしい名誉・名声の得られる相でもあって、若くしてその道を極めた人物にも見受けられます。また、芸術作品を売り買いすることに特殊な能力を表わす人もいます。
a-6のように頭脳線から生命線内部へと向かって、比較的強い線が引かれているのは、極端に神経過敏で細かなことにこだわりやすく、家庭・家族に関しての悩みを抱えやすい人に多く見受けられます。ちょっとしたことでもすぐ腹を立てたり、傷ついてしまったりしやすいのが特徴です。また、心の領域が狭くて、部下・後輩の運が乏しい傾向も見受けられます。
a-7のように頭脳線の途中から、その内側に向かって枝線が出現するのは、異常なほど想像力が発達し、徐々に妄想にまで発展し、社会生活が困難になってしまいがちな人の相です。人中に入っていくことに抵抗感を持つケースも多く、引きこもりがちとなり、厭世的な感覚に襲われやすい傾向も見受けられます。自傷行為に陥らぬよう注意しなければなりません。
感情線の枝線について
b-1のように感情線の起点付近から、小さな枝線が上にも下にも向かうのは、俗に「子供線」と呼ばれて、妊娠・出産する子供の数を暗示するとされています。この場合、明確な線のみを採り、不明確な線は採りません。上に向かうのが男児、下に向かうのが女児です。掌の外側から内側に向かって、第1子、第2子と数えていきます。掌線の少ない人ほど的中します。
b-2のように感情線の小指下から、前記「子供線」と同じような形で、やや強く長く「結婚線」付近にまで達していくのは、性的欲求の強い人の相で「性欲線」とも呼ぶべき線です。この線の持ち主は、異性を性的欲求の対象としてのみとらえているようなところがあり、SEXを職業的に用いるのであれば成功します。ただ結婚生活は上手くいかない傾向が見られます。
b-3のように感情線の小指下、又は小指と薬指の中間下付近から、薬指方向に向かって1、2本カーブを描いて上曲するのが「機知線」です。この線はしばしば結婚線へと向かう前記の「性欲線」と間違われやすいので、注意しなければなりません。機知線の方は、時として太陽線と一体化していくケースもあります。機知とユーモアに富み、話術の才能の持ち主です。
b-4のように感情線の薬指下辺りから出た下降枝線が長く生命線まで達するのは、深刻な愛情問題を抱える人たちに見掛ける相で「失恋線」や「悲恋線」の名称を持ちます。その名の通り悲恋になく形で、一部手相家がこの線を、結婚年齢を表示する線であると云っているのは間違いです。むしろ正反対に、二人が別離する年時の生命線を通過していくケースはあります。
b-5のように感情線からの枝線が頭脳線付近に留まっているのは、本人の愛情関係が仕事や社会生活にまで影響する形で、情緒・情感を必要とする仕事の場合はプラスに作用し、営利中心の仕事であればマイナスに作用するケースが多いものです。この線に運命線が交錯してきれいな十字形を作ると「神秘十字形」となって、信仰心の強い生き方が人生を左右します。
b-6のように感情線の枝線が人差し指付近まで延びて急に下曲し、生命線の出発点付近へと引かれていくのは、信じやすくて惚れっぽい人の相であって、危険な恋愛にのめりこみやすいので注意が必要です。また、信頼している部下・後輩に欺かれやすい傾向もみられ、騙されやすくて相手を見抜く目に乏しいようです。同情心や義侠心が人一倍強い相でもあります。
b-7のように感情線の枝線が人差し指中央付近に達しているのは、社会的な貢献意識の強い人の相であって、社会福祉的な仕事や行政活動に向いている人にしばしば見受けられます。恩義や友情にも厚くて、友人・仲間たちに対して人一倍愛情を注いでいくような傾向も持っています。管理者向きなので、リーダーとしての立場の方が、才能や手腕を発揮できます。
b-8のように人差し指と中指の中間から金星環のような弧線が短く強く刻まれるのは、 潔癖感の強い相の1つであって、好きなものは好き、嫌いなものは嫌いで、 適当に妥協して、その場の中で協調していくと云うことが出来ません。 嫌いな相手には見向きもせず、好きな異性にはとことん尽くしていく傾向も顕著です。
生命線の枝線について 生命線から上昇する枝線は、基本的には努力家で強運な人生を約束する線です。 a-1のように生命線の出発点付近から人差し指に向かって斜めに上昇していくのは、俗に「希望線」と呼ばれることが多く、本人の希望が叶えられる線である、と一般には解釈されているようです。波木流では「木星線」と呼び、学習意欲が盛んで信仰心や名誉心の強い相と解釈しています。 さまざまな資格や免許の所有者に明確で力強い木星線が多く見受けられ、何本も刻まれている場合は若くして成功する傾向が見受けられます。 a-2のように生命線の終末に近い位置から、太陰丘の方へと大きく流れていく線が「移動線」です。終末部分で大きく枝分かれしていく移動線の持ち主は、一か所に落ち着くことのできない性質があり、住居や職場を移動しがちなことが多いものです。俗に云う「転勤族」にもしばしば見受けられます。 また、仕事柄であちこちへと移動が多いケースや、旅行が趣味であるケースもあります。同じ所にじっとしていると運が停滞してくるので、動けない場合は遠方と電話やメールでやり取りしながら、生活の中で遠方の気を取り入れるのが効果的です。
b-1のように生命線の上部三分の一くらいから、比較的短い直線的な上昇線が立っている場合、俗に「努力線」と呼ばれることが多く、努力家で自立心の強い相だとされているようです。 この線の特徴は、短くても強い線で刻まれることで、丁度、生命線と頭脳線とこの線とで、きれいな三角形が形成できるのが特徴です。 波木流では「独立線」と呼び、若くして才能を発揮し、事業やお店の創業者として、独立独歩で成功を勝ち取っていく人にしばしば見受けられる線です。 運命線の役割も果たすので「第二運命線」と、呼ぶこともできます。 b-2のように生命線の下部付近から、比較的力強い線として、生命線に平行に枝分かれしていくのが「住宅線」です。 前記の移動線に似ているのですが、力強く、生命線とほぼ平行に刻まれるのが特徴です。 これは生命線内部の領域を、拡大させるかのような位置に刻まれることも特徴で、マイホームをはじめとする不動産運の良い人にしばしば見受けられます。広大な土地や家屋の所有者なら、ほとんどの場合見受けられるもので、仮に今現在、狭い住宅の賃貸でも、この線が刻まれているなら、やがて住居・不動産に恵まれることは確実です。
c-1のように生命線の中央やや下部付近から、力強く上昇していく枝線は「運命線」の一種と捉えられています。たいていの場合は感情線付近まで達しているもので、時に中指下まで刻まれているケースもあります。 このような運命線は、生命線と一体化しているだけに生命力が旺盛で、大変働き者であり、十代半ばから自立し、働き出しているケースが多いものです。 ただ性格的に頑固で融通の利かない点があり、目上とトラブルを起こしやすい特徴も見受けられます。組織の中では浮いてしまうこともあり、独立して成功するタイプです。 c-2のように生命線の出発点付近から、生命線からやや離れた位置に強く平行に刻まれていく線が「火星線」です。 「第二生命線」と呼ばれるとか「活動線」と呼ばれることもあります。 この線が生命線全体に平行に走ると、生命線自体が力強い場合は心臓の強い相であり、疲れを知らない馬車馬のように働き続ける人の相となります。 この線が一部にだけある場合は、闘争的な人生を歩む人の相となります。 生命線自体の取り囲む面積が狭い場合、二つの家庭、二つの家族に縁のある相であって、落ち着かない人生を送ることになります。
d-1のように生命線の出発点付近から、生命線の内側に、ごく接近して平行に刻まれていく線があります。俗に「影響線」とか「印象線」とか呼ばれている線で、波木流では「金星線」の名称を与えています。 欧米の手相の教科書では恋愛や結婚を占うための切り札のように扱われている線ですが、私の研究では、この線に流年法をあてはめることは危険で、極めて変わりやすく、消長の激しい線です。 愛情の豊かな家庭・家族からの影響が強い人たちに多く見受けられる線で、洗練された気配りや異性からの愛情に感じやすい人の相です。 d-2のように生命線の下部から、枝別れのように斜めに力強く上昇して小指方向に向かって行くのは「水星線」の一種です。「健康線」と呼ばれることも多い線です。 この線が明確に刻まれることで、生命線と頭脳線と水星線の三本で、大きな三角形(火星大三角形)が掌に形成されることになります。 この三角形が明確に刻まれていれば、社会的適応能力が高い人の相となり、エネルギッシュで仕事運の強い人生を歩むことになります。 また商才や事業感覚にも恵まれて、一代で財産を築くような人達にもしばしば見受けられます。
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