2015年の6月、“死体遺棄の共謀容疑”として逮捕された一人の女性がいる。本人は“死体とは知らなかった”として無罪を主張したが、結局、認められなかった。その再申請求が弁護側から出されている。元々、白百合女子大を出て“お嬢様”として育っている彼女が、前の交際相手に何も知らされず“死体遺棄”を手伝わされたのか、それとも、感じてはいても“断れない事情があった”のか、中々微妙な事件なのだ。いずれにしろ“ブルーシートに包まれた死体”を一緒に引きずる役目を担ったことは間違いない。そういう意味では、元交際相手は、最後まで“不運を引き摺らせた相手”なのだ。証言女性によると、彼女はその中身を“虎の死骸”と相手に教えられ、そのまま信じていたらしい。もっとも、それを聞いた証言者は“信じられない話”と当時から思っていたらしい。ただ世間知らずのお嬢様が、相手の言うことをそのまま“鵜呑み”にしてしまうケースはしばしばあり、必ずしも、彼女が意図的に嘘をついていた証言にはならない。実は彼女には、新しい婚約者がいて、既に実家に戻り“結婚待ち”の状態の中で逮捕された。もし、彼女が、意図的に嘘をついていた場合、その婚約者に、元の交際相手とのことを“知られるのが嫌”で、そのために薄々感づいてはいたが“死体遺棄を手伝った”可能性もないとは言えない。その一方、まったくの“お人好し”で元の交際相手から頼まれ何も考えずに“動物の死体”と信じて遺棄した可能性もある。いずれにしても、幸福な結婚をするはずだった彼女の人生は、良くない相手と付き合った過去が災いして、殺人遺棄の容疑者という“汚名”を背負って生きていくことになる。例え、再申請求が認められ、仮に“無罪”を勝ち取ったとしても、彼女を見る“白い眼”は決して消えない。
こんなに多いとは知らなかった…というのが正直な感想である。毎年4000人もの人達が“痴漢犯罪”で検挙されているのだという。そんなにもいたのか。その検挙数に驚く。スピード違反とはわけが違う。その結果として全車両に防犯カメラを設置することが決まったらしい。その方が“冤罪”も防げるので良いと思う。そう、私が問題にしたいのは検挙された人たちの中には“冤罪の人”もいるということなのだ。「痴漢」の場合、訴えた人の話が“ほぼ100%まかり通る”。例えば男性が「本当に私ではありません」とどんなに訴えたところで、被害女性が「絶対、この人です」と断言すれば、その訴えがそのまま通用してしまう。証人は、ほとんどの場合、必要ない。こうして実際に「痴漢」にされてしまった男性が何人もいるのだ。もちろん、家族にも勤め先にも影響が出る。極端な例では、人生の階段を転げ落ちていく。そういう意味でも、防犯カメラの設置は絶対にあった方が良い。置き引きとかスリの盗難防止にも役立つ。その一方で「女性車両」というようなものは、或る意味“平等ではない”と思うので止めてしまった方が良い。私は或る時、急いで電車に飛び乗ったら、そこが「女性車両」で奇異な目で見られた体験がある。日本語の読めない外国人もいるだろうし、男女の子供を連れている女性は乗れないし、同性愛の女性は悦んで乗るだろう。むしろ、一部地域で始めた“座席料”としての“料金加算”による方式を、電車内に取り入れた方が良い。そうすれば病気などで“どうしても座りたい人”や“立っていられない人”、さらには“眠りたい人”や“学習したい人”などが加算料金を払ってでもそこを利用するだろう。それにしても「痴漢」が犯罪であることは誰でも知っている。それでも行ってしまうのは、一種の“病”だからである。再犯率が高いのも、それを証明している。これらの“病”に対する“病院開設”や“治療薬の開発”はどうして進まないのだろう。
大女優・浅丘ルリ子が元夫・石坂浩二と共演、しかも彼の元恋人・加賀まりこまで出演するテレビドラマが4月からスタートする。テレビ朝日系「やすらぎの郷」がそれで記者会見があった。元々表現豊かな女優であるが、今回は特に“溌剌とした雰囲気”が感じられ、とても70代には思えない。石坂氏と浅丘さんの二人は、1971年に結婚、2000年に離婚し、石坂氏はすぐに再婚したが、浅丘さんの方は独身を貫いている。また同時出演している加賀まりこさんの方も独身を貫いている。石坂氏と加賀さんとの恋愛は、私がまだ子供の頃に週刊誌で大きく報じられていた。私の記憶が正しければ、その当時は加賀まりこさんの方が“大胆なヌードも披露する女優”として有名で、石坂氏の方は新人俳優だった。つまり、多くの人達は“加賀まりこの相手”という風な形で“石坂浩二”という俳優を知ったのだ。ところがその後しばらくして“石坂浩二と浅丘ルリ子が結婚”という大見出しが週刊誌に踊った。加賀まりこはどうなったの? というのが大方の反応であった。そういういきさつのある三人なのだが、浅丘さんは会見で「石坂さんと抱き合うシーンがございます」と楽しそう。実際には16年ぶりに逢ったというが、30年に及ぶ結婚生活は、別れていても、その空白を埋める。「そしたら、マヤがジロっと私たちの方を見ておりました」加賀まりこさんの役を意識して、そういう余裕。まさに「大女優」以外の何物でもない。浅丘ルリ子と言えば「男はつらいよ」で“寅さん”のマドンナ役として“売れない歌手・リリー”を演じ、監督に「寅さんとリリーを結婚させてやってください」と直談判したエピソードを本人が語っている。寅さんこと渥美清が余命いくばくもないことを感じ取っていたからだ。そのせいか、寅さんとリリーの掛け合いは絶妙で誰をも泣かせた。この「やすらぎの郷」では、あの名演技を再現できるのだろうか。
通常、動くのは「駅」じゃなくて電車の方でしょ。ところがね。札幌はそうじゃないんだ。「駅」が動いてるの。何しろ2030年だからね。もう、その頃には「駅」の方が動いちゃうんだよ、って噓でしょ。それがね、新幹線の“札幌駅”の位置が、あっち行ったり、こっち行ったり、なかなか決まらなくて“動き続けてます”というお話。最初は六つくらいの候補があったんだ。それで一年以上協議して、その内の“二つ”に絞られたはずなんだけど、なんか、それがまた覆されたらしい。というのは“東側案”というのが試算したら200億掛かるということで、とてもJR北海道には出せませんということになって、半分決まりかけていたんだけど、止めちゃうらしい。それで、昔、出ていた“地下新幹線駅”が再び浮上してきたというお話。最初から、それでいけば良いのに…。でもね。これもまだ試算が出ていないらしくて、またお金かかり過ぎで止めます、って話にならないの? どうも怪しい。何しろJR北海道さん、赤字続きだからね。札幌から稚内に行くとか、札幌から函館に行くとかすると、正直、電車の揺れやガタガタが怖い。古いんだよ。それがね、実際に乗っているとよく解かる。だから実際、よく故障するし、小さな事故も起こり続けている。それでも古いまま“修復”“修復”で使い続けている。そんなところに200億なんて、確かに無理だよ。でも新幹線の地下ホームだって、相当かかりそうな気がするんだけど、また試算で“止めます”のパターンじゃないの。いっそのこと、動き続けている“日ハム”の「札幌ドーム球場」と“一体化”して、日ハムに半分出してもらうとか、中国人観光客たちに“ちょっとづつ寄付してもらう”とか、アメリカ大統領に“トランプホテル”と一体化した駅を作ってもらうとか、ロシア大統領に北方領土まで新幹線を延長して半分出していただくとか、韓国元大統領に駅一体の“駆け込み寺”を作ってもらうとか、何か良い案ありません?
一人の絵本作家が、新聞でコラムの連載を持っていた。その女性は自分が卵巣がんを患い、余命いくばくもないことを感じ取っていた。まだ51歳だった。夫は弁護士だったが、家庭的なことの多くは自分が行ってきた。ふとカレンダーを見ると、ニューヨーク・タイムズに毎回掲載するコラムの原稿締め切り日が「バレンタインディー」に重なることを知った。自分の死後、ひとり残される夫の姿がぼんやりと浮かんだ。彼女は次のコラムに「結婚相手募集」と綴った。妻を亡くした夫のために、新たなパートナーを“バレンタインディーのプレゼント”として募集してあげようと思ったのだ。このコラムを読む人の中から、夫・ジェイソンに相応しい相手が名乗り出てきてほしい…彼女は心からそう願った。実際、ニューヨーク・タイムズには夫へのサプライズである「結婚相手募集」のコラムが載った。最期のコラムとなった。彼女は「私が心から望むのは、誰か彼にふさわしい人がこれを読んで、ジェイソンに出逢い、二人の新しいラブストーリーが始まること」それが掲載されて間もなく、彼女は急激に弱った。そして3月上旬になって自宅で静かに亡くなった。エイミー・クラウス・ローゼンタールさん、享年51歳。夫ジェイソンは、コラムのことを担当編集者から、葬儀の席で聞くまで知らなかった。そして“死後の出逢い”までプレゼントしようとした妻に感謝したが、今はその気にはなれない…とうなだれた。世界の片隅で、さまざまな人たちが“愛の別れ”を経験する。そして、どんなに努力しても、その“代役”は誰も果たすことが出来ない。
海外に行ってホテルのテレビをつけると、ほとんどの国で“日本のアニメ”が放映されていることを改めて感じる。実際、それを見て育った外国人は年々多くなっている。そういう意味では、日本の文化や習慣など、黙っていても理解・吸収してくれる外国人が年々増えてきているともいえる。そういう国の一つにサウジアラビアがある。昨日、46年ぶりにサウジアラビアの国王が来た。何んと、お供を1000人以上引き連れての“大名旅”である。さすが石油大国。ところが、その“原油価格”が低迷している。これまでは黙っていても“お金持ち”でいられたのだが、これからはそうはいかない。さて、どうするか。ということで、国王が“アジア歴訪”を行っているのだ。これまでマレーシア、インドネシア、ブルネイと訪れ、次が日本、その次が中国だ。これまではいずれも“イスラム教の国”だ。いわば身内のような存在。日本と中国が、長期経済の立て直しに欠くことの出来ない相手国となる。特に日本では“製造業の技術協力”と“アニメやゲームの共同開発”がメインテーマとなる。その両方とも、日本では技術的には最先端だが、資金が限られているため研究・開発に制限がある分野だ。その点、サウジアラビア様がお傍に居れば安心して“研究・開発”が出来る。素晴らしい。ということで、日本にとっても、特に“日本の未来”にとって、もっと言えば“日本の子供たち世代”にとって、素晴らしい話をしに来てくれたのがサルマン国王なのだ。そして、その推進役はムハンマド副皇太子である。彼こそ日本のアニメ育ちで、早くから日本に好意的だった人物だ。つまり、日本のアニメが副皇太子を育て、そしてそのアニメやゲームが“新たな投資部門”として、将来の日本を救おうとしているのだ。それにしても1000人以上を引き連れての外遊、いや歴訪とは、さすが石油大国。鼻も大きいが、財布もデカい。
深夜12時頃、突如自宅マンションの“避難警報”が鳴りだし始めた。とにかく音が大きい。明らかに異常事態の音である。丁度、パトカーのサイレンと消防自動車のサイレンとを組み合わせたような“すさまじい音”が鳴るのだ。とても寝てなどいられない。慌てて飛び起き、私は瞬時に外出の用意をした。なんて素早い。私は昔から、日頃の動作はのろいが、緊急の時には素早く変わる不思議な体質を持っていた。妻の方を見ると、まだ下着姿でうろうろしている。しかも、どこかに電話までしている。こんなときに電話じゃないだろうと思うが、玄関のドアを開けて確かめると、何人かの声がしている。ただ、慌ただしいという雰囲気ではなかった。それで、妻の支度を待つ余裕が出来た。妻は「このマンションから出火しているって…」と教えてくれた。確認のため、消防署に電話したらしい。妻は病身でもあり、瞬時の身支度が難しい状態でもあるから、確認をとったのは正解かもしれない。何んとか身支度が出来たのでドアの外に出てみた。上の階の奥さんも出て来ていた。その奥さんによると火元は下の方の階らしい。エレベーターを待っていても来ないので、階段を歩いて降りることにする。これが大変。私のところは12階なので、階段だと時間が掛かるのだ。もし、火の回りが早かったなら、途中で降りれなくなってしまうのではないだろうか。問題の階の少し手前から“焼け焦げた臭い”が漂ってくる。確かに燃えているのだ。だが、その階まで下りた時、ドアの前に3人の消防士たちがいた。冷静である。思い切って訊いてみると「上の階の方たちは非難しなくて大丈夫です」と教えてくれた。ほっと一安心。それにしても“避難警報”のサイレンはけたたましい。
人間の運命には、時として“計算できないこと”が起こる。2011年3が11日に起きた“東日本大震災”もそうだった。多数の人達が、その犠牲となり、多くの住居が一瞬にして失われた。“茫然自失”という言葉があるが、テレビで見ていた私たちでさえそうだったのだから、震災によって家族を失い、住居を失った人たちの心の中は、未だ“茫然自失”の日々が続いているのかもしれない。けれども、われわれはどんなときにも生きていかなければいけない。突然、住居を失っても、それが天災の場合には、その理不尽さをどこにも訴えようがない。黙って“仮設住宅”に入るか、親戚、知人の住宅に身を寄せるかしかないのだ。そういう時、われわれは初めて「運命」というものの存在を実感する。嫌でも認めざるを得ないのだ。そして一時的に“仮の住まい”に入って当面を過ごす。ところが、最初は“仮の住まい”として入ったはずの住居から、なかなか抜け出せなくなる時がある。自分の中では、あくまでも“とりあえず”と思って入ったのに、そこから身動きが出来ない状況が続くことがある。実は、運命とは不思議で、長い人生の中では、多くの人が“そういう一時期”を体験している。もちろん、それが4~5日で終わることもあれば、1か月以上続くこともある。1年以上に及ぶこともあれば、十数年にわたって続くこともある。“仮の住まい”だったはずのところが、いつの間にか“本当の住まい”でもあるかのように続いてしまうのだ。実際、大震災から6年たって、全国に散らばった避難者たちのうち、その後も“避難生活”を続けている人たちが12万人以上もいる。その内、仮設住宅に入ったままの人達だけでも3万4000人だ。もちろん、仮設住宅というのは本当の住宅とは違って、住宅としての設備が不十分であり、東北地方の寒さに耐えられるつくりではない。世界には信じられないほど多数の“難民たち”もいる。「本当の住まい」は、そう考えなおすとそのことごとくが“立派な住まい”に変貌する。
エジプト古代文明やピラミッドの謎、神仏やパワースポットのミステリー、占い師としての経験や霊的体験を生かした作品4点を収録した合本版。
『エジプト&大ピラミッド~もう一つの眼~』~エジプト旅行と研究者の視点で、ピラミッドについてまとめた本。ヌビアのコーヒー占い体験も!
『クフ王出現』~ギザの大ピラミッドに関するミステリー歴史小説。冒険家ヴァイズは「王の間」の天井裏で世紀の大発見をもくろむが。
『スピリチュアルヒーラー・龍岡凪子以前』~平凡なOLがパワースポットツアーに参加したのをキッカケに見えない世界に足を踏み込んでゆく。
『闇の中の「眼」』~札幌の神社や公園を巡るスピリチュアル番組をきっかけに心霊体験に巻き込まれて。
そんなツアーが実際にあるんだよ。「どういうツアーか」って、そういうツアーだよ。受験するところの学校や周辺環境なんかを見に来るの。「なんでツアーなの」って、中国からやって来るからさ。日本の大学に、中国から受験して留学しようとしているわけ。それで心配だから親子で一緒に見て回るというわけさ。「どうして日本の大学か」って、そんなの知らないよ。多分、日本の大学だと色々と都合が良いんだよ。中国でも「東大」とか「早稲田」とか、一流として知られているしね。アメリカは遠いからね。日本の方が治安も良いし、何となく安心なんだよ。日本人の方が親切だしね。それに中国人用の予備校とか日本語学校もあるしね。卒業したら、中国に戻って親の会社の跡継ぎになる予定なのさ。だから別に日本や日本人に馴染もうとしているわけではないんだ。卒業したら帰らなきゃいけないしね。仕送りは十分あるのさ。アルバイトなんか必要ないんだ。そんな子が5000人もいるんだよ。だから「受験参観ツアー」が成り立つんだよ。ほとんどが“金持ちの子”で、“跡継ぎの子”だよ。だから他のツアーでやって来る中国人観光客のようにがさつじゃないよ。日本のマナーだって、日本語学校なんかで身に付けているよ。でも、友達少ないんだ。何しろ、おとなしいからね。育ちが良いというか、過保護に育っているというか、ちょっとしたことで凹んでしまう。日本で“うつになる子”も多いよ。みんな寂しいんだ。黙って歩いている分には、中国人だってバレないだろ。だから、必要以外の日本語は話さないんだ。そうすれば“日本の若者”に紛れ込めるよ。でも、怖いんだよ。日本人は穏やかだから良いけど、中国人はそうじゃない。だから何年間も日本に居ると、日本人っぽくなっちゃって、ワイルドな中国で“跡継ぎ”なんか出来るかなってね。
テレビ朝日が4月から放送予定だったドラマ「サヨナラ、きりたんぽ」が、“きりたんぽ”の地元などからの猛烈な抗議を受け、ドラマ開始直前に“タイトル未定”に変更された。確かに、地元民が怒るのも理解はできる。このドラマが、かつて実際に起こった「“局部切り取り”の阿部定事件」をモチーフにしているからだ。そうだとすれば「きりたんぽ」は「切りチンポ」を連想させる。怒るというより“あきれる”のが当然なのだ。もう少し“表現のしよう”があったと思う。その発想者は何んとAKB48を率いる秋元康氏である。彼は元々作詞家だ。言葉には人一倍“敏感”なはずである。もしかすると彼は、あえて「きりたんぽ」と表現したのかもしれない。そうやって世間の関心を集めて、視聴率を上げたかったのかもしれない。そして主役を演じるAKB48・渡辺麻友の“女優としての変身”を後押ししたかったのかもしれない。確かに、AKB出身者たちの“その後”は今一つパッとしていない。歌手としても、女優としても、AKBとしてではなく“個人”としては今一つ不発なのだ。この辺で“大人の女優”を育てて、もう一度AKB全体に世間の関心を呼び戻したい。そう考えたとしても不思議ではない。それならばインパクトのある“平成の阿部定事件”を描いて、世間の注意を惹きつけよう。タイトルは誰もが“連想しやすいように”「サヨナラ、きりたんぽ」が良い。秋元氏の意図は、半分、当った。確かに世間は注目してくれた。ドラマが始まる前の段階で注目されたのだ。しかも、“イメージ作戦”は成功し、誰もが「きりたんぽ」と「切りチンポ」を重ね合わせてくれた。ところが、秋元氏は地元がどれだけ名産品としての「きりたんぽ」を大切に扱ってきているか、神聖なものとして売り出しているか、知らなかった。さらに“イメージの問題”としても、二つのイメージが重ね合わされた後、食欲をそそる名産品となりうるか…見逃していたのだ。時代は、栄華を誇って来た秋元氏にもAKBにも“冷ややかな風”が吹き始めている。
米大リーグ機構コミッショナーのロブ・マンフレッド氏が、昨夜、大谷翔平選手も含めて新たなルールでの“移籍契約”となることを明言した。つまり「特別扱いはしない」と釘を刺したのだ。これによって、今年のオフにも“大リーグ移籍”が実現かと思われていた大谷選手だが、微妙な情勢となってきた。実は、これに困っているのは本人ではない。本人は“マイナーリーグ”からのスタートや、“少ない契約金”など意に介していない。ところが、日ハム球団にとっては大事なのだ。なぜなら日ハムは、新たなドーム球場を新設することを確約している。現在の「札幌ドーム球場」は、さまざまな点で不都合が出てきているのだ。そこで新たな球場の候補地として、現在、札幌に近い“北広島市”が誘致運動を活発化している。日ハム球団としては、最終的な結論は2018年3月までと決めている。早い話、それまでには“大谷翔平君の巨額の移籍金が入ってくるはず…”という胸算用であったのだ。ところが大リーグによる“新ルール”が適用されれば、一説には契約金は“20分の1”まで減ることになるという。もし、最初から“メジャー移籍”で“巨額の移籍金”を望むなら、2年間待たなければならない。日ハム球団にとって、この違いは大きい。新球場移設のために回せる金額が何十億と違ってくるからだ。そうなると、当然“新ドーム球場”選びは慎重になる。札幌市内でも、現在、札幌駅に近い“北大の構内”とか、自衛隊駐屯地が近い“真駒内地区”とか、これまでの札幌ドームに近い“八紘学園”所有地などが候補に挙がっている。ただ、どの地区も完全にOKが出ているわけではない。結局、お金の問題が絡む「新ドーム球場」は札幌付近の上空を浮遊しながら、静かに“着地地点”を模索している。
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