1月, 2021年

有名人で「偽造パスポート」の技術売り込む

2021-01-31

世の中には、その需要が「あってはならない」職業なのに、決して需要が「なくならない」職業というものがある。「偽造パスポート」を作る仕事だ。地下犯罪組織にとっては極めて重要な仕事の一つが「偽造パスポート」を作る仕事となる。奇妙なことに、世界各国からの需要がある。そこで優秀な技術者は、自らの優秀さを「見本」を作って相手に確認させるのだ。ただ、その見本となる人物は世界的に知られていなければならない。そこで登場したのが、映画「ロッキー」で世界的に知られているシルベスター・スタローン氏だった。彼の顔なら世界中が知っている。「偽造パスポート」の“顔”として、これほどうってつけの人物はいない。こうして誕生したのがスタローン氏の顔が見事に嵌め込まれた“本物に視えるパスポート”だった。これ一冊があれば、余計な説明などは不要となる。こうして、ブルガリアの犯罪組織にとって“偽造屋”は重要なポジションとなった。だから彼の自宅には「スタローン氏のパスポート」が何冊も机に仕舞われていた。けれども、なぜか“偽造屋”は1月29日にブルガリアの検察当局から家宅捜索を受けた。そして、世界を相手に商売してきたパスポート多数を押収されてしまった。世の中には、こんな優秀な技術を持っているなら、なぜ“悪い事”にそれを使うのだろう…と不思議に思うような技術者たちがいる。もちろん、その技術者たちだって、最初から“犯罪組織の一員”を目指して技術を身に着けたのではない。ほとんどの場合には、その優秀な技術を“金で買われて”組織に“身売り”した人たちなのだ。例えば借金で首の廻らない印刷会社の社長に「偽造パスポート」を作ってくれるなら、借金を肩代わりし、会社を存続させ、それなりの高額報酬も与える。もし、拒否した場合には「命の保証はない」と脅しをかける。すると、ほとんどの場合には組織のいうことを訊く。技術者というものは、自分の技術が“高く買われる”ことに悦びをいだく。もちろん「偽造パスポート」が重罪であることは知っていても、技術が買われ、借金が無くなり、会社が存続できるとなれば、そちらの方に加担してしまう。こうして、命が掛かった優秀な技術者が誕生する。ブルガリアの犯罪組織に加担した技術者の自宅からは、偽造パスポートだけでなく、精巧な作りの多数の「100ユーロ紙幣」も見つかったとのことである。

“悪く”ても実行する「雪合戦」&「昼食会」

2021-01-30

まず最初にお断りを…これは我が日本国のお話しではない。だが日本国で生じても、少しもおかしくない出来事ではある。イギリスの方は「雪合戦」だ。誰だって経験がある。大人になって行うと、また格別の“味わい”があったりする。だからストレス解消を兼ねて“企画・実行”されたに違いない。その場所もイギリス中部リーズの公園で、呼びかけ人は20代二人の若者だった。そして、そこに集まったのは数百人。見ず知らずの人達とで行う、なんともユニークな雪合戦。当然、取材に訪れたマスコミもあって「楽しそうな雪合戦」の光景が報道されたから、呼びかけ人の二人は逮捕されてしまった。ロックダウン中のイギリスでは、30人以上の集会やパーティーなどを企画・実行した主催者に140万円の罰金が科せられる。もちろん、この二人にも“罰金刑”が与えられた。参加者に対しての罰則はなさそうだ。ところ変わってフランスのニースでは、1月27日にクリストフ・ウィルソンというレストランオーナーが常連客100名を招待しての“昼食会”が行われた。もちろん、これもカフェやレストランに対して「閉鎖命令」を出しているフランスでは違反行為にあたる。彼の場合は自らの「ポピーズ」という店に客を集めて、豪華なバンド演奏付きの“昼食会”を行ったのだから、招待客が悦ぶのは当然である。もちろん、この場合にも“命令”に背いているので、その身柄を警察に拘束された。けれども、ウィルソン氏は意気軒高である。フランスでは昨年10月30日からずっと“閉鎖命令”継続中で、もう我慢の限界に来ている。彼は多数のオーナーやシェフに呼びかけを行っていて、その多数から賛同を得ている。2月1日には「いっせいに店を開こう」という“呼びかけ”に対してだ。昼食会の写真を見ても、決して客同士の距離など取っていないし、マスクもない。こうして、日常を封鎖という手段で追い込まれた市民たちは、徐々に「壁」を壊し始めている。長く続くような事態になれば、もはや「取り締まる」こと自体が不可能な方向へと、進んでいかないとも限らない。

「公開むち打ち刑」は“マニアック”な風習⁉

2021-01-29

私には以前から不思議で仕方のないことがある。インドネシアでは“一つの州”だけが「イスラム法」を順守し「公開むち打ち刑」を継続させていることだ。“すべての州”というのなら解かるのだが、一つの州だけが今日でも「イスラム法」が優先するらしい。したがって、古式豊かな“ムチ打ち”を、それぞれの「罪」を犯した人達に施行される。大衆の面前で“ムチを打たれる”人達はどうなのだろうか。例えば、お酒を飲んだ人もムチ打たれてしまう。別に「銀座」でお酒を飲んだわけではない。男女で“密会していたカップル”もムチ打たれてしまう。そしてメインは、80回もムチを打たれる“同性愛のカップル”だ。奇妙なことに、他の地域では「同性愛」は犯罪とはみなされていない。ところが、アチェ州だけは“大罪”とされていて、28日としては最大の“80回のムチ打ち”が行われた。観ていた母親は失神してしまったという。「公開」なので誰が見に来てもかまわない。実際多数の人達がカメラ撮影をしている。なにしろ、古式豊かな“イスラムの刑”なので、“見たい人”“体験したい人”はたくさんいるに違いない。それにしても「密会」という言葉と「ムチ」という響きは妙に合う。きっと、だから、一つの州だけ、この“古式豊かな刑罰”を継続しなければ…と考えているに違いない。なにしろ、大統領も「やめろよ」と口では言っているようだが、本格的に廃止しようと動いてはいない。多数の“人権団体”は「残酷」だとして“廃止警告”を行っているが、“熱い支持”を受けているということで同州は頑なに否んでいる。そんなに“マニアックな人たち”が集まってきている州なのか。私は大昔「ムチ打って」と女性からせがまれて、一度だけ体験したことがある。けれども、どうしても力が入らない。「もっと思い切り」とか言われても、なかなか力強くなど打てるものではない。そういう意味では、この儀式に参加している人たちは、なかなかマニアックなのに違いない。お酒を飲んだり、密会したりしている日本という国では、いったいどのくらいの人が“ムチ打ち刑”を体験させてもらえるのだろうか。

「古き良きアメリカ」は死んでしまったか

2021-01-28

ユーチューブがトランプ前大統領のチャンネルを「無期限凍結する」と宣言したらしい。既にツイッターやフェイスブックでは彼のアカウントが「永久凍結」されている。私自身は、ドナルド・トランプという人物を“面白い人物”と思うが、特に“好き”でも“嫌い”でもない。運命学的な観点から言えば、大変に“興味深い運命”の持ち主であることは間違いがない。ただ、それらとは別に、一連のSNS関連の「凍結」は、私が若い頃から抱いてきた「アメリカ」のイメージを大きく崩れさせる。正直に言うと、信じられない。なぜ「凍結」までするのだろうか?「議会乱入事件を扇動した」というのが彼らの“言い分”らしいのだが、どう考えても、それはこじつけだろう。アメリカという国は、いつから“言論の自由”を失ったのだろう。これではまるで「中国」や「北朝鮮」と、同じではないか。こうなってくると、或る意味では、今のところ我が日本だけが“言論の自由”を保っているような気がする。我が家は最近TVが壊れて、買い替えざるを得なかったのだが、そのせいで少しの間、録画やBS番組が観られなくなった。それで仕方がなく過去のTV番組のYouTube動画をいろいろ観たが、現在だとコンプライアンスの問題で放映出来ないような番組が沢山あった。それらは今思えば“過激すぎる”かもしれないのだが、必ずしも“悪影響を及ぼす”とは思えず、番組企画としては「自由」で「のびのび」としていて大変に面白い。多少、行き過ぎの部分があっても、それはそれで視聴者が拒否すれば良いことで、現在のように、あらゆるものに規制が掛かって“つまらない内容”になっているよりも良い。以前、俳優の誰かが言っていたが、犯人を追いかけるシーンなのに「シートベルトをしなければ放映出来ない」と言われたらしい。それでは迫真のドラマが作れない。日本でほんとうの「自由」がまかり通っていたのは、80年代~90年代半ばにかけてで、経済的にもバブル期だったせいかもしれないが、細かなことに“目くじら”を立てない大らかさが感じられた。最近「分断するアメリカ」という言葉が多く使われる。「古き良き時代のアメリカ」が“蘇える”ことは、もうないのだろうか。

 

 

ロシア人指導者は、誰でも“何となく”怖い

2021-01-27

海外の政治家たちの映像を観た後で、日本の政治家の映像を見ると、なんとなく“ホッとした気分”になるのは私だけであろうか。例えばロシアの政治家映像だ。このところ、ロシアの映像は何となく“危うい”印象を受ける。野党指導者ナワリヌイ氏は昨年8月、何者かに神経剤を使われ昏睡状態に陥る窮地があった。これまでにも、ロシアの反体制派の指導者たちは、その何人かが“生命の危険”にさらされている。少なくとも日本では、そういう心配はない。或る意味では“自由過ぎる”くらいに言論の自由が保障されている。先頃、体力を回復したナワリヌイ氏が本国へと戻ってすぐ拘束されてしまった。それに対しての「抗議デモ」が続いていて、昨日の報道ではデモに参加した3700名以上が逮捕されたらしい。プーチン大統領によれば、デモを行うこと自体はかまわないが「子供を巻き込んではいけない」と注意喚起している。確かに、それはその通りであって、まだ“自分の意志”を持たない子供まで引き連れてデモに参加すべきではない。日本でも、しばしばそういう光景を目にするが、子供を自分の主義・思想に巻き込むのは良くない。ただ本当に神経剤を使って昏睡状態にまで陥らせたのが事実だとすれば、その背後に大統領の側近などが居ないことを願いばかりだ。実はもう一つ、ロシア国民を騒然とさせているのが「プーチン大統領の宮殿動画」と呼ばれるものだ。これもナワリヌイ氏の関係者が流出させたと噂されているものだが、ロシア南部のリゾート地に建つ大邸宅が大統領の“秘密宮殿”だとして公開され、その動画を8600万人もの国民が視聴したとされている。一部ジャーナリストによると、この宮殿はプーチン氏の元事業関係者が、大統領個人が使用する目的のため、特別仕様の宮殿になっているという。もちろん、プーチン大統領自身は真っ向から否定していて「大衆を洗脳するための“寄せ集め合成動画”だ」と一蹴している。どちらの“言い分”が正しいのか、判別がつかない。ただ、仮に大統領のために建てられた宮殿であったとしても、それに見合うような職責を果たしているなら、別に良いような気もするのだが、経済的に追い込まれているとも伝えられる庶民には“許せない行為”に視えるに違いない。不満爆発の時が怖い。

 

夢の中に「現れた番号」だけ買い続け62億円

2021-01-26

ときどき「宝くじ」には“奇跡”が宿っているのか、と思わせるような出来事が起こる。今回の出来事も、そういう“不思議さ”を感じさせる。まず、その女性は夫が20年前、夢の中に出て来たという“番号”だけをひたすら買い求め続けた。これが、すごい。自分が見た夢ではなくて、夫が見た“夢の話”である。おそらく、夫の方は、夢の中に出て来た“宝くじの番号”が、目覚めた後も鮮明に残っていたのだろう。妻は、その番号が“奇跡を起こす”と信じた。でなければ、とても20年間も続けて、同じ番号ばかり買い続けられない。しかも、その20年間、番号は期待を裏切って“外れ”続けたのだ。にもかかわらず、頑固なまでに“同じ番号”を買い続けた。もしかしたら神様は、そのひた向きさに“微笑み”を与えたのか。その女性は夫と二人でラオスからカナダへと移住してきたのだが、夢見た暮らしは得られず、働きづめの毎日だった。それでも、働いて居られた時は良い。昨年の春、彼女は長年勤めて来た職場を“コロナの影響”で解雇されてしまった。それでも、もはや習慣となっていた「LOTT MAX」のクジだけは買い続けていた。7つの番号を択ぶ方式で、高額の当選賞金が得られることが“売り”の「宝くじ」として知られている。4月に職場を解雇されて、生活は苦しかったが、12月1日にも“いつも通りの番号”で購入していた。普通、悪いことが続いたなら、そして当たりそうもなければ、その番号から離れるものだが、彼女は執着し続けた。そして、それが“奇跡”をもたらした。日本円で約62億円もの大金を射止めたのだ。彼女は、これまでカナダに移ってから、一度も旅行らしい旅行をしていないので「ヨーロッパなどに旅行したい」と言っている。われわれは「アメリカンドリーム」という言葉をよく使うが、実はカナダに「夢」を求めて移住してきている人たちも大変に多い。特に東洋人の場合、アメリカは入国自体が簡単ではないが、カナダの場合には比較的“ゆるい”のだ。その結果、世界中からの“移民大国”になっている。一つには、英語が話せなくても、受け入れてくれる地域が多いからだ。その国で、このような奇跡が起こると、ますます移住したがる人たちが増えそうで、ちょっとだけ心配になるのだが…。

80歳で開始し、94歳で「世界新」という偉業

2021-01-25

人間には「早熟型」と「晩成型」の“二種類”がいる。どちらかというと「早熟型」は“天才肌”の人に多く「晩成型」は“努力家”タイプに多い。後者の条件を見事に満たしていたのが「日本における最高齢スイマー」として、昨日亡くなられた長岡三重子氏(享年106歳)であった。なにしろ、水泳を習い始めたのが80歳の時だったのだ。普通の人だったら、もうスポーツを止めてしまう年齢である。しかも、この水泳は足腰のリハビリのために始めたもので、最初から水泳競技を意図して始めたわけでもない。若くして夫を亡くし、その後は40年間、ひたすら家業を一人で切り盛りしてきたらしい。元々が努力家なのだ。その傍らで、唯一趣味としていたのが能楽の舞台に上がることだった。それが足腰の故障で「水泳」に辿り着いたのだ。人間というのは不思議なもので、何が「縁」で紆余曲折があって“そこ”に辿り着くかは、実にさまざまで一様ではない。そこに「運命」の不思議さがある。彼女の場合も、いま振り返れば“辿り着くべくして”辿り着いたように感じられるが、通常、80歳になってから“自らの鉱脈”を発見するとは思わない。だから「人生に、もう遅いという時期はない」のだ。彼女の場合、その後はめきめきと頭角を現し、94歳の時には200mで“世界記録”を打ち立てた。また100歳の時には1500mを男女を通じて初めて泳ぎ切った。水泳競技におけるメダルの数は460個も得ている。こうして“充実した晩年”を過ごして後、106歳で天国へと旅立ったのだ。だから、人生というのは、わからないものなのだ。何が「吉」を生み出し、何が「凶」に繋がっているか、誰にも予測できない。但し、ここで重要なのは、気持ちの上での“切り替え”がきくかどうかだ。例えば、彼女の場合、若くして旦那さんが亡くなった時に、絶望して人生を投げ出してしまっていたなら、その後は孤独で憂鬱なだけの人生となる。ところが、子供たちを育てなければ…という使命感、家業を継続して行かなければ…という義務感、これらが彼女を支えたのだ。状況的には投げ出せなかったのかもしれない。その結果、40年間、働きづめに働いた。ただ、働いていたばかりではなく、趣味として能楽も続けていた。これが良かった。自分の“好きな世界”を持っていることは健康のためにも、生きがいのためにも重要なのだ。それが結果的に「水泳」へと繋がった。努力家である彼女は80歳という年齢など考えることなく、ひたすら泳いで、自分の記録を伸ばしていくことに“生きがい”を転じ始めた。その結果としての460個ものメダル獲得なのだ。よく「夢をあきらめるな」という人が居るが、私は「随時、夢や目標を変えていく」ことの方が、幸運な人生に繋がるような気がする。

都会ではなく「原始」の“血”が宿っている

2021-01-24

芸人でタレントの「ヒロシ」の“インタビュー記事”が大変に興味深かった。彼の場合、2000年代の“ヒロシ節”によるブレイクは意図したものだった。つまり、どうすれば「売れるか」必死に模索した結果として、アルバイトで行っていた“ホストとしての日常”を自嘲気味に語る…というスタイルが高評価を博して人気を得られたのだった。けれども、その人気は、そう長く続かなかった。そんな中で始めたのが趣味としていた「ソロキャンプ」のYouTube動画だった。彼は、これで“再ブレイク”を狙っていたのではなかった。おそらく、自分の“一人遊び”的な動画を流すことで「こういう楽しみ方もある」ということを伝えたかったに違いない。だから“見る側”を特別に意識した内容ではなかった。ところが、どういうわけか、その自然さというか或る種の孤独な雰囲気が、見る者に“哀愁”と“共感”を誘った。いつの間にか、彼は、再び「ソロキャンプの達人」的な捉え方で“ブームの火付け役”となった。彼の趣味だったキャンプは、いつの間にか“仕事”になった。それはそれで収入に繋がり有り難いのだろうが、最初から“視られること”を意識して始めたものではない。むしろ、大都会の喧騒から“逃れたくて”始めたのが最初の動機だった。それ故、彼にしてみれば「今の状態」は“宙ぶらりん”過ぎて納得のゆかないものに違いない。事実、彼は50歳をめどに、ほんとうに“人が居ない場所”で暮らしたい、という願望を持っていることを打ち明けている。おそらく、この人は“家族を持とう”という気持ちがない。ほんとうの「ひとり」が望みなのだ。ほんとうの「孤独」が好きなタイプの人間なのだ。時々、登山家や冒険家などに“そういうタイプ”の人物がいる。そういう人物にとっては、“自然界”こそが話し相手であり、一緒の仲間なのだ。だから彼はキャンプ道具も、ほんとうはその全部を“手作り”したいらしい。そういう原始的な“生き方”が、彼の求める“ソロキャンプ”なのだ。そこには、とてもかつての「都会の片隅で生きていくホスト」の面影はない。むしろ都会のすべてから隔絶した“誰にも知られない”一人ぼっちを、自然と一体化していく一人ぼっちこそを、ひょうひょうと愉しんでいる姿があるような気がした。運勢的にも、おそらく2024年までに、彼は自分の言葉を密かに実行に移していくに違いない。人間には、それぞれに相応しい“生き方”がある。

「シゲアキ」&「世界観」に共通するのは⁉

2021-01-23

今年前半の「芥川賞」と「直木賞」の受賞者が決まったが、その両候補のノミネート作品の中に歌手タレントがふたり含まれていた。その一人はNEWSの加藤シゲアキ氏であり、彼の『オルタネード』は直木賞候補作品の一つであった。もう一人はロックバンド「クリープハイプ」のボーカル尾崎世界観氏であり、彼の『母影』は芥川賞候補の一つであった。そのどちらもが、今回は受賞できなかったのだが、いくつか気になったので記しておきたい。まず尾崎氏の方だが、私が何よりも気になったのは、彼の髪型であった。別に“髪型”そのものが「悪い」というのではない。悪いのではないのだが、この髪型のままだと次回も受賞は逃してしまう可能性がある。前髪を額に下げるのは悪いことではない。但し、彼のように「眉だけでなく“上瞼”まで隠してしまう」のが良くないのだ。この髪型では、目上からの“引き立て運”が得られない。したがって、どんなに好い作品を書いても“強く推す”審査員が出て来ない。同じくらいのレベルなら、別の作品を推してしまうのだ。次に加藤氏の方だが、この人のホロスコープには水星と海王星の180度があり、間違いなく“文学的才能”の素質が感じられる。水星はさらに冥王星と120度で“企画力”という点でも大変に優れている。水星は金星とも0度一体化していて“作詞・作曲”の方面にも素質が感じられる。私はNEWSというグループが自分たちで作詞・作曲をしているのかどうか知らないが、もし、して来ていないなら、ぜひ一度、彼自身が“作詞したもの”を作品化すべきだ。但し、水星と海王星の180度は“クスリに溺れやすい傾向”も素質として持っているから注意しなければならない。さらに、もう一つ、水星と金星とが0度ということは、金星と海王星とが180度ということでもある。これは「婚約」が“不履行”となりやすい典型的な惑星パターンなのだ。彼には“浮いた噂”はあまりないように思うが、心しておかねばならない。さて、尾崎氏と加藤氏とには“共通している部分”が一つだけある。それは双方ともに、太陽と月とが180度アスペクトを持っているという点だ。これは太陽の“社会生活”を優先するか、月の“私生活”を優先するか「どちらを取るか」で悩み、苦労する形なのだ。しばしば“矛盾した行動”を起こしがちな弱点もある。これらを上手く“書ききる”ことが出来れば、念願の「賞」も獲得できるに違いない。

「マリリンの家」は91億円に値引きされたが…

2021-01-22

「マリリン・モンロー」と言えば、謂わずと知れたかつてのハリウッド女優である。今では使えない「セックス・シンボル」というイメージ表現を売り物にして、世界中から愛された。男性だけではなくて、女性からも愛されていた。大昔、今から40年近く前「占い喫茶店・我夢」という店に、私が“占い師”として雇われた時、その店のオーナーだった女性店主は、マリリン・モンローの大ファンで、壁にモンローのポスターを飾っていた。そのくらい日本女性にもファンが多くいたのがモンローという女優だった。精神的に不安定で、楽物の乱用で死亡したとも、それに見せかけた殺人だったとも言われるが、ほんとうのところはよく解からない。ただ当時の大統領とも交流があったことは確実で、孤児院で育った後の人生は華やかだった。そのモンローが暮していた豪邸が2017年に187億円で売りに出された。ところが、あまりの高額に買い手がつかず、どんどん値下がりして最終的には91億円まで値引きされ、やっと売却に成功したことが報道された。値引きされた…とはいうものの91億円である。おそらく今から60年以上も前に建てられた物件で、ロサンゼルスの高級住宅街とは言っても、普通に考えれば高すぎる。それでも、世界的な有名人が暮した邸宅は“高値で取引される”のがアメリカのおかしなところだ。大体、風水的見地からいうと、いくら有名人とは言え、モンローの晩年は決して幸福ではなかった。元々“家庭運”の乏しい生れなのか、何回かの結婚はいずれも“幸せ”で終わらなかった。ましてや晩年の邸宅は“不可解な死”を迎えた住居で、どう考えても“幸福に暮らした家”ではない。そうだとすれば、当然、家相的な観点からは“欠点”がある筈で、そのままリフォームもせず暮らすのであれば「大丈夫⁉」と心配してしまう。もし、モンローファンが購入したのなら、多少は手入れしても、大きくリノベーションはしないだろうし、モンローに興味のない人が91億円もの“高額”を出すかは大いに疑問なのだ。総じて外国の“お金持ち”は、古いものに価値を見出す人が多い。私など、貧しく育ったせいか、古いものは昔を想い出して嫌なだけだが…。

大統領として本領発揮するか“9月&12月”⁉

2021-01-21

アメリカではジョー・バイデン氏が正式に大統領に就任した。78歳という高齢の大統領で、かつてジョン・F・ケネディ氏が43歳の若さで大統領になった時とは、明らかに「違うアメリカ」になっている。あの時は、或る意味ではアメリカがもっとも“勢いのある時”で、すべてにおいて世界をリードしていた。今はどうかと言えば、とてもアメリカが「世界をリードしている」とは言えない時代となった。だからといって、どの国がリードしているというのでもなく、謂わば、世界全体が“混沌としている時代”と言っても良いだろう。そういう時に78歳の大統領が誕生した。もしかしたら、そういう時だから78歳の大統領が誕生したと思うべきなのか。私は運命家なので、正直、政治的なことはよく解からない。ただ彼の生年月日時から、或る程度、彼の率いる「アメリカの今後」を予測することは出来る。彼の四柱推命式は、年干・月干に「正官・財帛(偏財)」が並んで、月支蔵干にも「正官」がある。つまり「正統派の大統領」ともいうべき人物で、あまり極端なことを行うような人物ではない。その「正官」は「壬」の十干で表出されているので、今年よりも来年「壬寅」年の方が“輝かしい功績”を発揮できるだろう。今年は「財帛(偏財)」年であるから推命学的には「投資の年」で、文字通り巨額資金を“復活”のために投資することだろう。ホロスコープの方で、その“投資活発化”の時期が明示されている。彼の太陽は政治家としては珍しく、金星と0度一体化している。これは本来は“平和主義者”であることを物語るもので、基本的には“調和外交”を展開するのではないだろうか。また太陽は同時に木星と120度アスペクトである。これは或る種の幸運が、彼のピンチを守ってくれる形で、特に“経済力のある人物や企業”が彼を支えてくれる可能性を示唆する。さて今年の通過中の惑星で一番の注目は、冥王星と木星とである。この二つの惑星が9月と12月に同時に出生時の木星をアスペクトする。それは、より多くの“投資”が挙行される可能性を暗示している。どのような形で行われるかはわからないが、“地球復活的な意識”を持った“莫大な投資”になるだろうことは予測できる。彼は、元々太陽と木星とが120度の生れであるから、そのこと自体が“大統領としての責務”だと考えることだろう。その「事業」の成否が、彼の大統領としての手腕を決定づけるに違いない。

14店舗「一斉閉店」は、始まりの「序曲」⁉

2021-01-20

銀座最大級の商業施設として“鳴り物入り”で2017年4月にオープンした「GINZA SIX」から、飲食店、アパレルショップ、コスメブランドなど14店舗が1月17日、いっせいに閉店した。「松坂屋」跡地を利用して建てられた豪華な商業ビルで、開店当初には241店舗が営業していた。そのうちの14店舗と考えれば、それほど心配することもないのかもしれないが、この数字を「序曲」として受け止めれば、にわかに“雲行き”が怪しくなってくる。なぜなら、撤退したのが、飲食店、アパレル、コスメ…と今を時めく“窮地に追い込まれている業界”ばかりだからだ。銀座に店を構えるくらいだから、そこそこ“稼ぎある”経営者ばかりだったはずで、そうでなければ銀座の一等地には入れない。それらの“序曲としての店舗”がいっせいに消えたのだ。おそらく、この決断の裏には「オリンピックによる訪日客」を、もう期待できないという“予測”が含まれているに違いない。仮にオリンピックを開催できたとしても、それに伴っての“訪日旅行者たち”を期待できなければ、事実上、商売としては成り立っていかない。「銀座」という性質上、ビルの雰囲気も含めての“価格設定”なはずで、全国各地から“押し寄せる”はずだった“金持ち高齢者”も期待できないとすれば、今年の見通しが立たないはずで、近隣の人達が“気軽に寄ってくれる店”ではないのだから、閉店「やむなし」という決断は当然のことなのかもしれなかった。もっとも開業当初において、この商業ビルに入るのは“選抜メンバー”だったはずで、多くの経営者が応募しても“入れてもらえなかった”ビルでもあったはずだ。そういう意味では、空きが出来て、もしかしたら多少“値引いてもくれる⁉”可能性もある「今」こそが、もろ手を挙げるチャンスと見て、待ち望んでいた企業や経営者もいるには違いない。したがって、すぐに衰退してしまうとは思わないが、それでも、こういう「象徴的な店舗」は、いったん“問題”がクローズアップされると、次々と“ほころび”が出てくるケースが多い。それだけに、何かしらの“特効薬”が必要になってくる。昔と違って「健康な中国人客大歓迎」という大弾幕を下げるわけにもゆかず、頭を悩ませている経営陣かもしれない。

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