2月, 2021年

「ガリガリ君」の“当たり棒”を作製した詐欺⁉

2021-02-17

世の中にはいろいろと頑張る人が居て、その努力に頭の下がる思いをすることがある。昨日、さいたま地検熊谷支部でアイスキャンディー「ガリガリ君」の“当たり棒”を偽造し、景品をだまし取ろうとしたとして“詐欺未遂”の容疑で逮捕されていた男(43歳)が不起訴処分になった。私は、いろいろな意味で、この男に興味を持った。まず第一に、この寒い中で「ガリガリ君」を購入して食べたということ。そして多分、大変においしくて“もう一本”欲しくなったということ。そこで彼は大胆にも“当たり棒”を偽造したということ。つまり、彼は以前から「ガリガリ君」のファンに違いなく、“当たり棒”があれば「もう一本貰える」ことを知っていて、どうしても欲しくて偽造してしまったに違いないのだ。ただ私は思うのだ。あの“当たり棒”の偽造は、そんなに難しいだろうか。見本の“当たり棒”さえあれば、意外と簡単に作れそうな気がする。もしかすると、彼には見本とすべき“当たり棒”がなかったのではないか。遠い記憶をたどって製作しようとしたのではないのか。それは、どう考えても難しすぎる。見本があれば簡単に作れても、見本がなければ「簡単そうでも作れない」ものは多い。それでも、小学生の工作の時間を想い出して、必死に作ったに違いない。ただ多分だが、お粗末だったのだ。そうでなければ、忙しい店員の人が「偽造だ」とすぐに気付くことはあり得ない。よほど「ヘタクソ」だったのだ。43歳にもなって、もう少し上手に作らなきゃダメじゃないか。但し、この寒い日々の中で、それを食べたくて必死に作っていた姿勢は評価しなければならない。しかも、彼が作ろうと思ったのは、それだけ“当たる確率が高い”ことを知っていたからでもある。もし、稀にしか「当たり」の出ない商品なら、それを見たことがないから、誰も偽造しようなどとは思わない。観たことがあって、貰ったことがあって、もう一本食べたくて、どうしようもないから「当たり」を作ろうと思ったのだ。ただ、練習用の棒がないから、最初から“練習なし”で作ってしまった。もちろん見本も無しだ。余程の達人でもない限り、コンビニ店員に“自分の作品”を提示する自信は持てないはずだが…。

誰もが「株を買う」ようになった時が危険⁉

2021-02-16

「日経平均」は昨日、30年半ぶりの“3万円台”を終値でも付けた。私は去年から「日経平均」が今年3月末まで3万円台に到達すれば、すぐではなくても必ず“バブル期”につけた38900円という最高値を更新するようになる、と言ってきた。それが2月中につけたのだから、“日本経済の復活”がますます早まって来たということになる。よく「実体経済と離れすぎている」という人が居るが、株価というのは“先を行く”ものなので、今の実態にそぐわないからと言って、現実を反映していないとは言えない。丁度、例えば手相を観て、太陽線や水星線の出現で「必ず成功して財産も得られる」と予言するのと同じようなもので、先行する“指標”として捉えれば不思議でも何でもない。その因果関係を科学的に証明することは難しいが「予兆」という現象は何にでもある。例えば「気象予報」だって、予兆の一つには違いない。今、強風や豪雨のど真ん中にあるとしてもこれまでの“経験知”である予想図から3時間後には「晴れる」と予想するのは難しくはない。それとまったく同じで、今30000円台に達したということは、やがて“バブル期を抜く”ようになると予測するのは、そうならないと予測するよりも自然なことなのだ。問題は「いつ抜くのか」に興味は移ってきた。これまでだと“8900円分の上昇”には時間が掛かった。ところが、去年11月から「日本株」は急速に勢いづいた。それまでの“行きつ戻りつ”の繰り返しが嘘のように“一気に進む形”へと切り替わった。でなければ、こんなに早く3万円台に到達できなかった。そういう点を踏まえると、案外早く、その時期はやってくる可能性がある。もっとも、それにはひとつ条件があって、アメリカ株が“崩壊しなければ…”なのだ。アメリカ株が“世界の株価”を牽引していることは誰も否定のしようがない。しかも「日本株」は、アメリカ株の影響を大変に受けやすい。奇妙なことに、アメリカ株が急落するような場合、本家アメリカの株よりも「日本株」の方が大きく下がる。日本国自身の経済状況などお構いなく、アメリカさんからの影響をもろに受けてしまうのが「日本株」なのだ。今だって「日本株」が急速に上昇したのは、アメリカ経済が立ち直っていく“幻影”に乗っかっているからだ。では、もしアメリカ株の影響以外で「日本株」が急落することがあるとすれば、それはいつなのか。それは周りの誰もが「株を買い出した時」に尽きる。そうなると必ず「バブル」となるからだ。つまり、マスコミが騒いでいる内は心配いらないのだが、マスコミではなくて周りの人たちがみんな「株」を求めだした時、それは“急落”が忍び寄っている時だと思った方が良い。

プーチン氏の言葉で、2年前の私の予言が成就

2021-02-15

ほんとうはこういう「不吉な予言」は的中してほしくない。いつも思うのだ。けれども、私の場合「不吉な予言」は必ずと言って良いほど的中してしまう。昨日、ロシアのプーチン大統領は国営のTVインタビュー番組内で「ロシアは日本との関係発展を望んでおり、今後も発展させるが、ロシアの基本法(憲法)に反することは一切行わない」と断言した。この言葉は、過去に日本と行って来た「北方領土返還交渉」には今後一切応じることはない、と突っぱねたに等しい。なぜなら昨年7月、ロシアは憲法改正を行っていて、その中で“領土の割譲を禁じる条項”が新設されているからだ。その一年前、つまり2年前、2019年の2月号(正月号)『クオリティ』という経済誌の中で、私はその年の“北海道関連”の問題に関して、記者からの質問に答える形式で「占いインタビュー(記事としては4ページ余り)」に応じている。その中に「北方領土」に関しての質問があった。少し長くなるが、その時の内容を手短に引用する 《…おそらくロシア側は“平和条約”と“二島返還”をセットでなければ、まず交渉には応じないと見えます。もちろん、アメリカの基地を置かないことも条件だとは思います。占い的に良い方向へ進みやすいのは、これらをどこまで飲めるか…に掛かっていると思います。さらに大切なのは、日本側は最終的に四島返還を強く望んでいますが、このカードを出し続けると、おそらく決裂します。(中略)あくまでも二島返還で交渉に臨んだ方が得策だと思います。(中略)本当はここまで言いたくはないのですが、仮にこの交渉が上手くいかなければ、もう二島返還はおろか、永久に北方領土は帰って来ません…》 この当時、マスコミは盛んに「最初から四島返還で挑むべきだ…」とか「まずは二島返還させ、その後、四島まで持っていく…」などと報じていた。したがって、私の「占い上の答え」は今だから、そんなに違和感はないが、当時としては、かなり勇気のいる発言だったのだ。しかも、私はこのような判断をすれば、元島民から“恨み”を買うことも解かっていた。それでも、訊かれれば答えざるを得ない。それは、占いを的中させたいからではなく、少なくとも「二島返還」なら成功する可能性があったからなのだ。

「不吉な未来」を暗示する「令和」の真意⁉

2021-02-14

私が「令和」について初めて言及したのは、2019年4月2日のことだ。つまり、元号が「令和」と決まってすぐのことだ。その時、私が書いたことを憶えている方はいないと思うので、簡略して述べれば「令和」を“字源”的な観点から分析すると「令」の上部は“儀式斎場の形”「令」の下部は“祈りを捧げる形”、合わせて「天」の啓示を民衆に発布すること、を意味する。また「和」の左は“軍門の形”「和」の右は“祭器の形”、合わせて「協定」などを納めた文書庫、を意味する。この二つの文字を組み合わせると「神聖呪術に基づく統治で平和を保つ時代」という解釈になる。実質的に「令和」時代が始まったのは、2019年5月からだが…今一つ「明るい話題」が少ない。一番の印象は“新型コロナウイルス”の登場だ。そして、昨日、十年前を思い出させるかのような“震度6強”の地震が東北地方を襲った。人間というのは、自分たちの手には負えないような出来事が続くと、神仏とか超自然とかに祈りを捧げるようになる。「令和」の字源的な解釈では“神聖呪術に基づく統治”が必要なわけで、我が日本の場合、そのようなことを実際に行ったのは「卑弥呼の時代」である。したがって「令和おじさん」ではなくて「卑弥呼おばさん」が登場しないと、疫病・天災・奇っ怪な事件は続く可能性がある。以前にも言ったことがあるが、昔は“不吉な元号”は次々と変えられた。別に「天皇」はそのまま「元号」だけ“入れ替え”ても、歴史的観点から言えば問題はないのだ。もっとも、では「令和」に“佳い部分”は無いのか、と言えばそうではない。「株価」が上がってきているではないか。「平成」の時代は“日本の株価”が低迷した時代だった。奇妙なことに「日経平均」が頂上を極めた直後に元号が変わったのだ。そういう点から言えば「令和」の時代は、その頂上を“突破”していくのに相応しい時代ともいえる。まずは、その“予兆”として、年度末である3月末までに3万円の“大台”にかすかなければならない。もちろん突破していけばいうことはないが、確実に“突き抜け”なくても“かする”ことが出来れば十分に「令和」時代の“4万円越え”は見えてくる。そうならなかったら、やはり「卑弥呼おばさん」を探さなくては…。

米天文学者著『地球外生命』という円盤説

2021-02-13

いまアメリカでハーバード大の天文学者として著名なアビ・ローブ氏(58歳)が書いた『地球外生命』という本が話題を呼んでいる。彼は科学者の立場から、2017年11月に観測された天体「オウムアムア」が、さまざまな観測データから見て“宇宙人の創造物”としての円盤である可能性が極めて強いと断言しているのだ。この“謎の天体”については、天文学者たちの誰もが“その存在性”を肯定していて、太陽系外から飛来したことだけは確実なのだ。問題は、その正体なのだが、実は“写真・映像”が存在していない。したがって、多数の観測データから“存在”は間違いないのだが、その形状は判然としていない。データ分析からは“葉巻上の形状”と“パンケーキ型の形状”と、二つの可能性が検討されたが「パンケーキ型」である可能性が強いと言われる。「オウムアムア」は太陽系外から超高速で飛行してきたが、太陽周辺まで来た時、まるで太陽との衝突を避けるかのように、急激に軌道を変えて加速し始めた。しかも、その表面上の明るさも大きく変わっていく特徴を持っていた。これらのデータは、どう考えても彗星などの“宇宙の産物”であるとは思えない。天文学者の多くは、強引に“さまざまな仮説”を構築したが、いずれもデータによる“奇妙さ”を証明できていない。そうだとすれば、新たなる“発想”=“宇宙人創造物”として捉えるのが妥当なのではないのか。こうして、アビ・ローブ氏の“円盤説”(正確には“宇宙人の創造物”説)が説得力を持つことになる。天体の名称となった「オウムアムア」には“使者”という意味があり、まさに“円盤説”に相応しい。もっとも、天文学者の中には、ローブ氏の仮説に真っ向から反対する人物もいる。例えば、天文物理学者のイーサン・シーゲル氏などは「彼はかつては尊敬を集めた学者だったが、いつからか大衆の好奇心に迎合し出している」と完全否定だ。それに対してローブ氏は「ガリレオだって、天文学会からイジメのように批判されていた」と意に介さない。果たして、どちらの言い分が正しいのか。画像さえあれば、もう少し真摯に向き合えそうな…。

どんな「死」でも「葬る」ことで救われる⁉

2021-02-12

ときどき「救いようのない事件」というものを眼にする。この事件の場合、もし、きちんと葬っていれば、やがて“新たなる出逢い”が訪れたかもしれない。ところが、自分が住んでいたアパートの押し入れに母親の遺体を冷凍庫保存したまま退去し、死体遺棄事件として逮捕された吉野由美(48歳)は、それをしていなかった。本人は、ある日家に戻ったら母親が死んでいて、母親名義で居住できた都営アパートなので、名義が変わって“追い出される”ことを怖れ遺体を隠した…と供述している。母親の死因はハッキリしていない。冷凍庫は死後になってネット購入されたもので、70㎝四方の小型製品なので、遺体を座らせて詰め込んでいた。それを押し入れに入れて十年間、一緒に暮らしていたことになる。家賃を滞納し、その部屋を退去せざるを得なくなって、家具もそのままに身を隠すためホテル住まいをした。元々は学年トップの成績を残す優等生だったようだ。ところが家庭の事情から大学への進学をあきらめ、就職したが続かなかった。一時期は運送会社に勤めて大型の免許も取って、同じ会社の社員と結婚したが、長く続かなかった。その後は勤め先も変えて父母と暮らしていたが、父親が亡くなり、母親が“心の病”を患った。昼夜を問わず奇声を発するというので、近所の人達から“施設入所”を勧められていた。やがて母親は奇声を発しなくなった。本人曰く「死んでいた」からだ。こうして、彼女は“母親名義”のまま一人暮らしとなった。一時的には「風俗」で働いたらしいが、これもあまり長続きはしなかったようだ。こうして家賃が滞るようになった。死体遺棄したままで暮らしていると、必ず“怨念”を受けているかのような現象が起こる。「死人に口なし」というが、大いに疑問だ。この場合には、母親を十年間も冷凍庫に詰め込んで放置していた。もし、彼女が「家を失っても良い」というくらいの覚悟で母親を弔っていたなら、きっと、窮地からの新たなる出逢いが“仕事”の面でも“男性”の面でも出て来たような気がする。母親と暮らし続けたことが、結果的に“重い十字架”を背負うことになった。

今の方が“強い”と言う「性転換レスラー」⁉

2021-02-11

日本ではめったにないが、欧米では時々「この人が…⁉」と驚くような人が“性転換”を成し遂げる。そして堂々と公表し、多くの人達が“賛辞”を贈る。欧米人の“精神構造”に何となく違和感を抱くのはそういう時だ。今回も、そういう感じの人物がインスタグラムで「トランスジェンダー」を公表した。その名はギャビ・タフトと言っても分からないと思うが、元男性レスラーだったタイラー・レックスだ。長身で髭ぼうぼうの127㌔もあった文字通り“キン肉マン”レスラーの代表格である。そのレックスが、いつの間にか“身体”を変えて「性転換手術」まで受け、長身の“美女レスラー的”容姿に変わっていた。金髪をなびかせ、もちろん髭も無くなって、体重も30㌔落として、筋肉ではない“大きな胸”も得たが、その全体像はどう見ても“美女レスラー”のように見える。それでも、彼の妻や友人たちは受け入れてくれているらしい。その公表に、多くの人から“賛辞”が届く。アメリカらしい祝い方だ。アメリカという国は、いま一つ解からないところがあって、例えばカリフォルニア州では身分証明書に「第三の性」という記載を認めている。何となく妖しい。確か昔、タイの学校では、男子でも女子でもない「どちらでもないトイレ」を作って好評だったが、今でもあのトイレは活躍しているだろうか。似たような発想でテキサス州では“性別”に沿ったトイレを強要する法令を、改正させようとする企業が続出しているらしい。とにかく、そういう風潮の強いアメリカなので、どんなにムキムキの元レスラーでも、幼少期から「トランスジェンダー」を自認していれば、性転換しても何ら問題はないのだ。本人自身が「127㌔のキン肉マンレスラーだったときよりも、性転換した今の方が心は強い」と、解かったような解からないことをおっしゃって、ご満悦なのだ。こうなると、今活躍しているキン肉マンレスラーたちも、もしかしたら本当は“性転換美女”になりたがっているのではないか…という眼で視てしまうのは、イケナイことなのだろうか。

「オンライン授業」で「心」を“病む”子供達

2021-02-10

アメリカの最新の研究報告で、ナルホドと納得するデータが公表された。昨年春からほぼ全面的に「オンライン授業」に切り替えている多くの州では、子供たちが精神的にSOSを発信しているというのだ。つまり学校指定の精神科の外来に、子供たちが診療に訪れる数が徐々に増えつつあるらしい。前年比で、5歳~11歳の小学生では24%増となっているし、12歳~17歳の中・高生では31%増となっている。明らかに子供たちの「オンライン授業」は、精神生活にはマイナスなのだ。幼い頃から何時間もの間、コンピュータと向き合わなければならない「オンライン授業」は、大人だったとしても毎日なら苦痛に感じる。まして子供たちにとっては、或る種の“集中力”や“自己管理”を必要とする画面学習は、妙に退屈な部分と緊張感が抜けない部分とを同時に感じさせる。時には周りから常に「覗かれている」ような苦痛を感じるかもしれない。その結果として、実際に学校に通う授業よりも「こころ」の病を生じさせやすい。実際、前よりも「うつ」「自傷行為」「自殺未遂」の報告が多い。学校に通わないことで、直接的な“イジメ”は存在しない。けれども、周りと関われない“疎外感”は強まるばかりだ。まだ精神的に安定していない年代の子供たちにとって、“たわむれる”とか、“ぬくもれる”とか、“ふれあえる”とかの行為は、とても重要なのだ。実は「オンライン授業」では根本的にいくつかの授業が省かれている。例えば「運動・体育」の授業「音楽・歌唱演奏」の授業「美術・図工」の授業である。これらは謂わば「自習」という形になっている。つまり、みんなと一緒に“走る”とか“歌う”とか“描く”とかが出来ない。これらは、ただ単なる“学習教育”というよりも“情操教育”や“ストレス発散”的な意味合いも担っている。だから、実はとても重要なのだ。同級生同士で“会話する”ことも、人間関係の作り方を“肌で学ぶ”という意味から言えば重要で、大人社会は「仕事だけしていれば良い」というわけにはゆかないのが実際の社会だ。昔「ふれあい」という歌があったが、われわれは誰でも意外なほど“寂しがり屋”なもので、何日間も独りにされると、大人でも滅入ってしまうように出来ているのだ。

 

神事「そうめん占い」の不思議

2021-02-09

奈良県桜井市に「大神神社」という由緒ある神社がある。その神社では毎年、神事としての「そうめん占い」が行われる。奈良市の名産品である「三輪そうめん」の“価格”を神事によって取り決めるのだ。神事には奈良県三輪素麵工業協同組合のお歴々が20名ほど集まる。その中で「卜定祭(ぼくじょうさい)」と呼ばれる儀式によって、その年の“そうめん卸値”が決められる。どういう風に決められるのかというと、多数の“紙玉(神玉)”の中から神職が一つだけ選び出した“紙玉価格”が、文字通り“その年の価格”として決められてしまうのだ。そして、今年は4年ぶりの「安値」として提示された。これを覆すことは出来ない。そこで今年の卸値は「一箱が10800円」に定まった。三輪そうめんの「誉(ほまれ)」という銘柄は、この地域でのみしか生産できない。したがって、ほんとうはもっと高くても良さそうなのに、神事で出た“紙玉価格”を覆すことは出来ない。なんとなく不満そうな面持ちではあるが、誰ひとりとして、その価格に不服を述べる者はいない。大昔、われわれは、このようにして“価格”を決定していたのか。実は全国には、作物にまつわる“神事としての占い”が、さまざまな形で行われている。その多くは“価格決定”ではなくて、作物の収穫が多いか少ないか、豊作か、凶作か、それを判定することが目的で行われたケースが多い。「立春」時に行われる地域と「正月(地域によっては旧正月)」時に行われる地域とがあるが、どちらかというと「非公開」で行われる神社の方が多い。伝統的なものとしては「粥占い」と呼ばれる方法や「鹿占い」による方法、更には「究の字占法」と呼ぶ方法もあって、実は私はこの「究の字占法」に関心が深く、これを何んとか“実用的な占い”に改良できないか、試行錯誤しているが、未だ“完成形”にまで持っていかれない。この「究」という文字には「一」と「六」と「八」と「九」という文字が潜んでいて、それだけでも“神秘的な成り立ち”の文字なのだということが解かる。この占いでは、眼を閉じて「究」の字を20枚書くのだが、その“書き方”や“描かれ方”や“重なり”などによって、占うことになる。大変に興味深く、面白い占法なのだが、実用化はなかなかに難しい。

遂に登場した「雪下ろし事故ゼロ」の秘策

2021-02-08

冬が来るたびに、私が毎年願っていたことが、ついに実現する。「雪下ろし事故」を“防ぐ秘策”の登場だ。私はいつも、自ら家の屋根に上って“雪下ろし”をする人々が、毎年、必ず、そのうちの何人かが落下して亡くなることを憂いていた。雪国や北国の場合、大雪が屋根に降り積もったままにしておくと、その重さによって屋根が押しつぶされる危険が出てくる。したがって嫌でも屋根に上がって“雪下ろし”をしなければならない。けれども、当然のことながら屋根は斜めになっているから滑るのだ。高齢になった人物が屋根に上がって“雪下ろし”をしている最中に滑り落ち、雪に埋まって亡くなってしまう事故が毎年繰り返される。科学が進んだ現代、このような“痛ましい事故”を防ぐための“方法”は無いものなのか、私は何度も“そのための秘策”の必要性を訴えてきた。大昔ならともかく、現代のような科学全盛の時代に、それを解決する“手段”が見つからないわけがない。まあ私の親戚に“雪国暮らし”の人はいないのだが、手立てがないのは、あまりにも哀しすぎる。それが「天」に通じたかのように、太陽電池パネルの製造販売を手掛ける「アンフィニ」という企業が「雪国型パネル」の開発に成功したのだ。元々「太陽光発電」に関しては国からの支援も受けられる。新しい「雪国型パネル」は、センサーが雪が降って来るのを感知して、パネル表面を温め、すぐに雪を解かす仕組みになっている。これを取り付ければ“雪下ろし”のため屋根に上がって、滑り落ちて命を失うという事故を繰り返さずともよいのだ。もちろん費用は掛かるが、人を頼んで“雪下ろし”をして貰えば数万円は掛るという。それを思えば“安いもの”ではないか。実際には、まだ実証実験の段階で、来年度から販売開始の予定であるという。最近“科学的なもの”には“幸福”を生み出すものよりも、“不幸”を生み出すものの方が多いような気がして滅入っていたが、この「雪国型パネル」の開発だけは、科学が人間に“幸せ”をもたらす大切な贈り物なのだ。

2021年度中に「ロボット宅配」が実現する⁉

2021-02-07

政府が自走ロボットの“無人配送”の解禁を決めたらしい。早ければ今国会中にも「道路運送車両法改正案」などを提出して、2021年度中にもロボットが公道を利用できるようにするという。素晴らしい。出来れば無味乾燥な形状のロボットではなく、ちゃんと「顔」のある“人間っぽいロボット”でお願いしたい。もっと理想を言えば、こちらが訊いたら、ちゃんと応えてくれるロボットが好い。我が家で使っていたAI内蔵型のTVは、こちらが何も聞いていないのに「よく解かりません」とか「聴き取れませんでした」とか「お役に立てなくて申し訳ありません」とか、突然、喋り出す“困り者”だった。そして、余計な時に出現して来るので「会話に入ってくるな」とか「消えてしまえ」とか言っていたら、何んと、ほんとうに消えて…つまり、壊れてしまったのだ。まだ1年半くらいだったのに、買い替えざるを得なくなってしまった。総じて家電物の寿命が短い。困ったものだ。ところで「配送ロボット」というのは、ちゃんと玄関先まで持って来てくれるのだろうか? もしかして、マンションビルの棟玄関までしか運んでくれない…なんてことになりはしないか、それが気掛かりだ。せっかくロボットに変わっても、ちゃんと玄関先まで届けてくれないのでは意味がない。それなら、人が運んでくれた方が良い。日本の場合、ロボットの大きさや動く速度なども「法令」で定めるらしい。交通事故を防ぐため、人が歩くのと同程度の速度で動くものを想定しているらしい。一緒に横断歩道をわたるということなのだろうか。思うに、児童の“送り迎え”に採用するのが良いのではないだろうか。交通事故が起こりそうなときには、身体を張ってでもそれを阻止する…そういうロボットがあれば良い。そういえば、タイなどでは既にロボットが食事を運んでくる飲食店が出来ているらしい。今一つ“機械的”な感じで見た眼的に良いとは言えなかったが、あと十年も経てば、もっと“人間的外貌”をしたロボットが接客をするような時代になっていくのだろうか。考えてみれば、多くの仕事を人型ロボットがこなすようになれば“事件化”“問題化”しなくて済むような出来事が多くなっている。セクハラとか、パワハラとか、男女差別とか、人種差別とか…さまざまな問題が「ロボットで解決する」時代が、もうそこまで来ている。八つ当たりで怒っても「申し訳ありません」とか言ってもらえたなら、頭をなでなでしてしまいそうではないか。

「心」が害される「史上最悪」NYアパート

2021-02-06

不動産の仲介業者であるキャメロン・ノウンドル氏が、投稿アプリで紹介した“物件”動画が2100万回も再生されて話題となっている。おそらく「NY市史上最悪のアパート‼」というタイトルが沢山の再生回数を導いたので、動画そのものはそんなに特別なものではない。普通にアパートのドアを開けて中に入り、室内を簡単に点検する動画で、おそらく東京であれば家賃2.5万円~3万円程度の部屋で、風呂もトイレも暖房もない。小さなクローゼットと冷蔵庫が付いているだけで、窓も小さい細長い3畳間くらいの部屋だ。それでありながら家賃は1650$(17万3000円)もする。ウエストビレッジ地区内にあるそうだが、オーナーの気分を害さないよう正確な住居は明かしていない。私には何となくアンフェアーな気がした。紹介するのであれば、きちんと住居なども明かした方が良いと思うし、もし、不動産仲介業として「許せない」と思うのなら、その部分を指摘すれば良い。おそらく「高すぎる家賃」だと思うが、それでいて「それがまかり通っているのが今のニューヨークだ」と言いたいのかもしれない。「史上最悪」という表現が適切かどうかは知らないが、とにかく現在のニューヨークやサンフランシスコの家賃はべらぼうに高い。面積比では香港がいちばんだそうだが、その香港では次々と台湾に移住する人が続出している。イギリスも香港住民に対して“手を差し伸べている”が、ロンドンも家賃の高さではトップクラスである。20年くらい前には「世界一」などと言われた東京だが、現在では香港、サンフランシスコ、ニューヨーク、ロンドンなどと比べ安くなった。それでも地方から東京に出て独り暮らしをしている人にとっては、東京の家賃はまだまだ高い。ニューヨークほどではないとしても極端に狭い室内で「おうち時間を充実させて…」などと言われても、土台が“心休まる空間”がない、というのが実態ではないだろうか。運命学的な観点からいうと、ほんとうに「寝に帰るだけ…」の人は別にして、狭い室内の中でじっと閉じこもっているのは精神衛生上良くない。それに「心も狭くなる」のだ。総じて若い人たちの中に、狭量で“ちょっとした過ち”も許せないと感じる人が多くなっているようだが、それは“部屋の狭さ”も大いに関係している。“狭い空間”の中に長時間籠っていると、人は無意識に“暗い未来”を想像しがちなのだ。極めて稀なケースを除いて“安易なアメリカンドリーム”は存在しないのだ。

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