9月, 2023年
2023-09-30
2023-09-30
もう今から何年前だろう。記憶が確かなら8年くらい前だ。まだ池江璃花子が活躍し始めて間もない頃だ。わたしは“この少女”が特別な運命を持っていると感じた。水泳界に出現したスターの予感だった。なによりも、この名前が良いと思った。「池江」という姓そのものが“プール”を暗示している。そうして、その中に瑠璃色の水着を着た少女が輝いている。「璃花子」それは“瑠璃色の花”に違いなかった。こういう名は水泳界のスターになる。かつて「宇多田ヒカル」という名の少女が出て来た時にも、それを感じた。それは「歌だ…光る」に通じるからである。こういう姓名そのものに意味が宿っている名は大物になるのだ。俗に「名は体を表す」というが、そういう意味では「ジャニーズ」の社名が無くなった“ジャニーズ達”は「後ろ盾」を失ったわけで、今後は“いばらの道”を歩まなければならない。ところで池江璃花子氏だが、白血病となり、一時的には生命さえも危ぶまれたが見事に復活した。今大会の成績は彼女自身にとっては、とても満足できるようなものではないだろうが、そうはいっても“銅メダル”だ。これしか取れなかった人でも、そのご政治家に転身して第一線で活躍し続けている人もいる。そういう点から考えれば、立派な成績なのだ。それに年齢的には、まだ現役を続けられる。まだまだ復活の可能性はある。彼女にはホロスコープで太陽と冥王星の150度がある。この不思議なアスペクトはこれまで多くの人の人生で“奇跡”を起こしてきた。霊的に特別な“力と役割り”を持ったアスペクトなのだ。このアスペクトを持った人の中には、指先から光を放つ霊能者も居れば、外科手術を60年続けた名医も居れば、心霊治療師も居れば、人形に命を吹き込む人物もいれば、恋人が次々亡くなってしまう武術家も居れば、地下に潜伏して活動を続ける思想犯もいれば、死から蘇えった人物もいる。詳しくは書けないが興味深い人物が多数存在する。彼女が今後どう生き、何に変わっていくかわからないが、少なくとも「水上の浮かぶ瑠璃色の花」であり続けるには違いない。
2023-09-29
全国の主要都市63店舗で女性専用脱毛サロン「シースリー」を展開していた運営元のビューティースリーの破産劇。順調だった経営が、コロナ騒動で一変してしまったようだ。確かに脱毛サロンであるから「出社しなくても良い」という状態になったら、リモート経由では“そこまで視えない”から脱毛サロンには行かなくなるのが普通だ。男性の脱毛もおこなっていれば、多少は違ったのかもしてない。全国に63店舗であるから、それなりの従業員数が居る。ところが、そういう人たちには今回の破産劇は事前に知らされていなかった。それもそのはずで、八月分の給与からストップしている人達が多いのだ。もっと悲劇なのは、新たにお客さんとして登録し始めた人たちで、初回に総費用である28万円を振り込んでしまっている人も多く、そういう人たちにとってはキャンセルが効くかは微妙で、こういう場合の多くは入金したお金は戻って来ない。そういうわけで、従業員だった人にも、キャンセルしたい新会員の方達にも「救いの手」は実質無いに等しいかもしれない。昔に比べると多少は安くなったのかもしれないが、それにしても“総費用としての28万円”は少々高すぎるような気がする。今年のように暑い日が続くと、どうしても肌の露出機会が多くなる。女性で腕や肢や背中などにムダ毛が多いと目立つものだ。そこで脱毛サロンの登場となる。それにしても全国に63店舗も経営していながら、結局、立ち行かなくなってしまうとは意外に脆弱な経営システムなのだなと驚く。若い女性たちを客層として持っている商売は、流行る時には急速に拡大するが、いったん何かの問題が生じるとガタガタと崩れていく。特に日本女性は“雪崩現象のような風評”に左右されやすい。したがって流行りとして広まっていたものほど、予期せぬところから一気に崩壊していくケースが多い。それだけ日本女性というのは“自分の意志”というよりも“周りの風評”のようなもので行動しやすい。これからはAIとかが“それら”を読んで“一歩先の流行”を準備させていくのに違いない。若い女性相手の企業とか商売とかは、そういうものでの“先読み”がプラスに作用する時とマイナスに作用する時とで、まったく異なった事業展開になっていくことを想定しておいた方が良いかもしれない。
2023-09-28
マスコミ報道を受け、降谷建志氏が妻MEGUMI氏のと別居、及び離婚の報道を“その通り”と肯定した。彼の言葉によれば、今年の1月から別居していて、今後、離婚していくことも事実であると報告した。その直前に、降谷氏の“不倫報道”も出ているので、直接原因はそこにあると思われる。ただ、このカップルはこれまでにもときおり危機が囁かれていて、今回の直接原因だけとも思われない。マスコミ報道があるからか、一般的には夫の降谷氏に対しての厳しい意見が多い。ここでは少し、占い上の観点から、一つの見方、考え方を提出しておきたい。MEGUMI氏は「丙午」日生れ、降谷氏は「丁未」日生れである。昔「丙午生れ」は「八百屋お七」の物語につながると言って出産の比率が極端に下がった。つまり、実話に基づいて“芝居化”された物語では、恋の炎で燃え上がり、相手に会うため自宅に火を点け、江戸中を“火の海にした”張本人が八百屋お七だとされている。しかも最期は「火炙りの刑」で亡くなっている。そこで「丙午→五行上の火&火」が忌み嫌われる干支となった。もっとも、その女性が生まれたのは「丙午」年であって「丙午」日ではないが、実際には“丙午日生れの女性”の方が、運命学的には“符合する部分”を持っている。その丙午日生れがMEGUMI氏なのだ。別に放火などの心配はないが、愛情の激しさ、一途な行動力を秘めていることは間違いないだろう。ただ夫の降谷氏も丁未日生れで、五行的には火&火とも視ることが出来る。さらに両者とも、月干に通変星でトラブル多い「劫財」が表出している。そして、MEGUMI氏の方はその他には“財星”が多く、降谷氏の方はその他には“食星”が多い。つまり、両者とも似た干支配合の命式なのだ。実際、双方とも多才で一つの職業や拠点に留まっていない。もちろん不倫は批難されても仕方がないが、運命学的な観点からは、よくこの干支日に生まれた彼女が15年間も「結婚生活を維持し続けた」そのことの方を、褒めてやりたい要素はある。他にも芸能人女性で「丙午」日生れの方は何人かいるか、いずれも“似たような要素”を持ち“綱渡り的な結婚生活”を歩んでいる女性たちばかりなのだ。
2023-09-27
こういう事件を書くのは気が重い。けれども現在進行形でまだまだ自殺者数が増えそうなので、日本でも「起こりかねない事件」として知っておく必要があるだろう。カルト教団による「集団自殺事件」だ。その場所はアフリカのケニアで、昨年あたりから“その噂”はあった。けれども、どこまでが本当で、どこからが“噂の域”なのかがハッキリしなかった。たぶん、それもあって日本のマスコミでもあまり報道してこなかったのだろう。けれども事件の規模から言って、これはもっと大きく報道すべきニュースだ。その前にケニアに関して予備知識と知っておくべきは、この国はキリスト教徒が圧倒的に多いということだ。約80%の人たちがキリスト教系の人たちなのだ。だから、基本的にそういう国では“熱心なキリスト教徒”たちに対して、警戒心が少ない。ただ単にキリスト教徒が多いだけでなく、キリスト教の分派も多い。つまりはキリスト教系の新興宗教だ。事件を引き起こした教団も、実はそのキリスト教系の新興宗教だ。ちなみに日本で問題となった旧統一教会もそういうものの一つだ。ケニアで教祖ポール・マッケンジーが逮捕されたのは「GNI(グッド・ニュース・インターナショナル)教団」で、元々はタクシー運転手だったマッケンジー容疑者が2000年代前半に開始したものだ。ただ本格的にというか、過激な説教が始まったのは2016年ころからであったらしい。彼は自分の夫や恋人がアルコール依存や麻薬依存に陥っていると訴える女性たちに手を差し伸べた。そうして、摩訶不思議にも教祖の力で、その夫や恋人たちは“依存症”から立ち直ったのだった。そういう人たちが多くなって、急速にGNI教団は拡大し始めた。マッケンジー教祖の“神懸かり説教”は「天国はあなたたちを待っている」というものだった。偉大なる神の子=イエス・キリストが「あなたたちを出迎えてくれる」と説いていく。そして「イエスに逢える唯一の方法は絶食をすることだ」と説く。「物欲にまみれた世界から遠のき絶食することにある」と説くのだ。その言葉に従い、多くの人たちが“自らの財産を教団に捧げて”絶食し始めるのだ。ケニアの南東部「シャカホラの森」には家族と連絡を絶った人達多数の遺体が埋まっていると噂される。現在までに発見された遺体は400体。まだ200体超が森に眠っている可能性が高い。身内からの訴えを見過ごしてきた警察の責任も問われている。
2023-09-26
缶コーヒーのCMを見過ぎたせいか、どうも日本には「在日宇宙人」が居るとか、居ないとか……その調査をするというわけではないのだろうが、昨日、来日中のサルシマン米宇宙軍作戦部長が、日本に宇宙領域を担当する部隊として「在日宇宙軍」を創設することを検討していると明らかにした。この部隊は自衛隊の宇宙作戦群(そんな部隊があったのか)とも連携して、衛星攻撃兵器やミサイル攻撃に立ち向かうためのものらしい。既にハワイにはインド太平洋宇宙軍、また韓国には在韓宇宙軍が存在しているのだという。う~む、解かったような解からない軍隊だこと。なによりも「在日宇宙軍」という名称が、ちょっと引っ掛かる。わたしだけなのか、すぐ「在日宇宙人」が浮かんで来てしまうのだ。それにしてもアメリカは北朝鮮のミサイルを怖がり過ぎじゃないのか。いや表面上は北朝鮮とか中国とかからの“脅威”だと言っているが、実は文字通り「宇宙人からの攻撃」を怖がっているんじゃないのか。それとも日本人の中に紛れ込んでいる宇宙人を捕獲する目的なのか。そういえば、つい最近もメキシコで“宇宙人の遺体らしきもの”が公表されたばかりで、そのうちアメリカでも公聴会とかで宇宙人の女性が出て来て「やっぱり日本人が好い」とか言われたら困るので、先回りして「在日宇宙軍」を置いておこうという作戦ではないのか。そういえば一部に中国の不動産が危機的状況に陥りつつあるので、富裕層の中には“日本の不動産”に次々切り替えて、将来的には国家に財産を没収される心配のない日本で暮らそうとする中国人も多くなってきているらしい。韓国でも似たようなところはあって、自国の不動産の急騰は止まったと、日本の不動産に切り替えようとする人たちも出て来ている。こうして、日本には「在日」と呼ばれる“よその国の人たち”がじわじわと増え始めている。その中には“宇宙人”も紛れ込んでいて、アメリカの真の目的はそういう「在日宇宙人」を封じ込めることだと、誰かが言っていたような……。
2023-09-25
天文学上のことは専門家でもなければなかなか本当のところはわからない。その専門家の研究で、どうやら我々の太陽系において「第9番惑星」が存在するらしいことが確実視されつつある。その研究を発表したのは近畿大学のソフィア・リケフィカ・パトリック氏と国立天文台の伊藤孝士氏だ。二人の研究によれば、その惑星が存在するのは海王星軌道の外側にある“太陽系外縁部にある円盤状の領域”で既に冥王星やエリスなどの準惑星が存在していることが確かめられている。いま冥王星のことを“準惑星”と言ったが、その冥王星も2006年までは“惑星の一つ”だった。しかも、この冥王星が「惑星から外れた」ことに関しては、興味深い事実を指摘しておかなければならない。実は2006年に天文学者たちが“そう取り決めた”のだが、それに対して惑星科学者たちは納得できていないらしいのだ。天文学者と惑星科学者が、どこがどう違うのかわからないが、ともかく惑星科学者たちは「惑星から外れた」ことを納得していないらしい。わたしは前に占星学的な立場から言えば、冥王星の役割は大きく、少なくとも占星学上では「惑星であり続ける」と述べたことがあるが、どうやら似た感じのことを惑星科学者たちは感じているらしいのだ。それはともかく、新たに指摘された「第9番惑星」は、地球の1.5倍~3倍の質量を持ち、太陽から250~500AUの距離を保ち、軌道を30度傾けながら周遊しているはずであると論文は指摘している。この“未知なる惑星”を想定すれば、これまで“太陽系の科学”として解けなかった謎や疑問の多くが氷解する。それゆえに今回の学術論文の指摘は八割方“正しい”と捉えて良いだろう。問題は実際に画像とかで確認できるものなのかどうか、今後の研究が待たれるところではある。かつて占星学では、天王星や海王星や冥王星を“新たな仲間”として組み入れ、その作用や影響力を見極めようと努力してきた。その結果、現代では“それら”なしに占星学を語ることは出来ないほど、人間の運命に影響を与えていることを突き止めてきた。今度の第9番目の惑星は、どのような意味を持ち、どれほどの影響力を与えているのか、次代の占星学研究者が明らかにしてくれることだろう。
2023-09-24
いまアメリカで徐々に増えているものの一つに「ほとんどホームレス」の車中生活者たちがいる。とくに多いのは“アメリカ全土の三分の一”のホームレスの人たちが暮らしていると言われるカリフォルニア州だ。“映画の都”であるハリウッドも存在するカリフォルニア州には、奇妙なことに全米の多くの高所得者たちと日々の仕事も容易ではない低所得者たちと、その両方が集結している。ただでさえ人口が増えて来れば家賃が上がるのに、ここ数年はインフレが加速し、ものすごい勢いで家賃の上昇が続いている。そこでどうしても“家賃を払えない人々”が多くなり、完全なホームレスになる“一歩手前の段階”としての車中生活者が多くなるのだ。もちろん「駐車禁止」の標識がいたるところに建っている。そんなことはお構いなしだ。10年前に日本円で6万6千円だった家賃は、現在では44万円にまで高騰しているという。多少、給与が上がったくらいで追いつけるような金額ではない。だから車関係の従業員たちはストを続行している。ロサンゼルスの平均的な家賃は現在30万円~45万円だというが、多くの人たちは収入の半分以上が「住宅費」で消えて行く暮しを強いられている。したがって今後ホームレスと、その予備軍ともいえる車中生活者はまだまだ増えていきそうな気配なのだ。ただアメリカの基準では「車中生活者」は「ホームレス」とは認定されない。したがって“住宅補助制度”の利用も難しいし、確かにアメリカのキャンピングカーやトレーラーハウスの中には“通常の暮し”を行うのに何ら支障のないような住宅的な車も多い。必ずしも日本と同一には語れないが、今後、日本でも物価高が続きインフレが加速していけば、車中生活者が徐々に増えていく可能性はある。ただ日本の場合、いくら家賃を上げると言っても、いきなり2倍とか3倍の金額に跳ね上がるような心配はない。そういう点ではまだまだ日本には“お互いに助け合う意識”が根付いている。アメリカに拠点を移した人々は、そういう点では“日本の良さ”を再認識していることだろう。まだまだ暮らしに優しい日本だが本格的に金利が上昇し始めれば、住宅ローンの金額も跳ね上がって、こちらの方からも車中生活者が出てくる可能性はある。日本人のほとんどが「中間層」と答えていた時代は、もう戻って来ないのであろうか。
2023-09-23
岸田政権は支持率そのものはあまり良くないが、さまざまな新しい法律や仕組みを作っていくスピードはなかなかに速く実効性がある。何しろ、いまは「世界全体」の“動き”が速く、次々と変わっていくから、それに付いて行くためにも「日本政府」自体のスピードアップが求められている。その要求に対して、岸田政権は少なくとも歴代政権の中ではスピーディーに対処している印象を受ける。そういえば私は、この政権が誕生した時、彼が公邸に住むということで、もしここに長く居住し続けられるなら「偉大な首相」に変身していく可能性もあることを指摘していた。その時、わたしは「どっちかだろうな」と思っていた。つまり、あっという間に消滅してしまうか、それとも一年間を無事に通過すれば、そのあと長期政権となって“行動範囲の広い”敏腕首相と変わっていく可能性もある…と観ていた。その後者のカタチとなって、今まさに首相はあちこちに飛び回って忙しい。一昨日だったか昨日だったかアメリカの投資家たちの前で「日本へ投資のチャンスだ」と訴えた。ついこのあいだは同じことをイギリスで行った。つまり、世界に向けて「いま日本に投資すれば儲かるぞ」とアピールしたのだ。これは体裁を気にしすぎる首相なら、絶対に行わないことで、あまり体裁など気に掛けない岸田氏はそういう点では意外なほどの実行力がある。実際、いまの「日本」はデフレからインフレへと“転換し始めた”重要な変革期にあることは事実だ。こういう時には「国」自体が見直されやすい。したがって、もしもこれを“買い”と判断する投資家たちが多ければ、日本の“株”や“土地”や“企業”は外国人たちから、どんどん買われ上昇していくことになる。実際「日経平均」は今年の春から大きく動き始めているし、都市の地価やマンション価格はどんどん値上がりしている。株価や地価だけでなく、食品類など物品全般が値上がりしている。これが継続するようなら、間違いなくデフレからインフレへと転換したのだ。ただし、日銀はまだ確実に“転換した”とは見ていないので金融緩和を継続していく。その間は、間違いなく「株価」も「地価」も長期で見れば上昇していく。したがって「日本が買いだ‼」という岸田首相の発言は成就される。円安も伴って、海外から観れば日本は“お安く”なっているからだ。これによって海外からのマネーが次々と「日本」に投資されれば、賃金も含めて、日本のあらゆるものが上昇していく。欧米に2~3年遅れる形で、日本のインフレはスタートし、そしてこれまでデフレだったことでブレーキが掛けられていただけに、加速し始めると文字通り「バブル期」のような勢いで“お金持ちの国”に変わっていく要素を秘めているのだ。
2023-09-22
わたしの暮らす北海道は当然のことながら「秋」が早い。だから、もう朝晩になると冷気が忍び寄ってくる。それもそのはず暦の上では「秋分」が明日ではないか。今年は比較的気温が高く、札幌でも数日前まで30度近い気温を示していたのだが、昨日あたりから急に冷えてきた。「秋分」を明日に控えて、季節も気を遣っているのかもしれない。当然のことながら「秋分」とは“秋を分ける”で、秋の中間地点を意味する。早くしないと「秋」が通り過ぎてしまうのだ。この中間地点には、中間地点らしい一つの特徴がある。昼夜の時間が同一になるのだ。つまり、太陽が出現している時間と消えている時間とが約12時間ずつになる。地域差はあるが、大体という意味で言えば、朝6時に日の出が来て、夕方6時に日の入りとなる。こういう日は春にもあって「春分の日」がそれだ。3月下旬で札幌の場合には、春というにはまだ早い。つまり、暦上の季節というのは、われわれの体感とは少しずれている。それはどうしてなのかというと、暦が基準としているのは“気温”ではなく“日照時間”だからだ。それでも、札幌などは比較的「暦の季節」に合わせて四季を具体化してくれる。近年の「日本列島」は昔と違って気象温暖化の影響か“夏場”が長い地域が多い。四季が均等に巡って来る地域が少なくなったような印象を受ける。春にはいっせいに花が咲き出し、夏にはギラギラとした太陽が輝き、秋には紅葉で埋め尽くされ、冬には街全体が雪で覆われていく。そういう季節のめぐりが比較的均等な間隔を保って訪れ、極端な暑さからも、極端な寒さからも、大きな地震や強風や豪雨からも守られているような地域に暮らせることが、古代中国の「風水思想」が願った“理想の地”ということになる。これらに加えて、交通の要所になり、街中を川が流れ、背後に山々が備わっているのが“繁栄の地”ともなる。奇妙なことに世界の主要都市はどこも、それら条件に近い地理風土になっている。少しだけ北に位置しすぎてはいるが、札幌などもそういう条件を満たした数少ない都市の一つだ。そして、そういう日本の都市の中では、もっとも早く「秋」を見つけることのできる“童謡の里”でもあるのだ。
2023-09-21
インドにはいろいろな人がいる。この女児もそういう一人かも知れない。インド北西部の街で9月17日に生まれた26本の手足の指を持つ女児だ。通常、われわれの指は手足合わせて20本だ。それは手指が5本ずつ、足指が5本ずつで生れて来ているからだ。ところが稀に手の指や足の指が5本より多く“産れて来る”子供たちがいる。医学的には「多指症」と呼ばれ、健康上は問題ないのだが、見た目的には問題があるので、通常、生後1年~6年の間に手術によって“五本指”に変える。ただ単に余分な指を抜き取るのではなく、他の指とのバランスを調整しながら正す手術となるらしい。1歳~6歳の間であれば、適応性があって、本来のカタチに成長していくのだという。多指症の出現率は大体1000人にひとりくらいというから、予想よりも多く出生しているようだ。それでも、健康上で特別問題がないことと、適正な時期に手術をすれば、通常のように変わっていくことで、認知度としてはやや乏しいのかもしれない。26本の指を持つ女児の場合、手指の方が左右とも7本ずつ、足指の方が左右とも6本ずつで合計26本となる。或る意味ではバランスよく“多めに附いていた”ということかもしれない。そして、この女児の場合には周囲からヒンドゥー教のドゥルガ・デヴィ女神の“生れ変り”として生まれたものだと信じられている。したがって、すぐに手術という方法は取らないようだ。伝承では女神の生れ変りが出生した場合、その家に幸運がもたらされると言われていて、それゆえ人一倍大切に育てられる。もっとも以前に話題となったインド人女性は指の総数は32本であるが、こちらは何故か「不幸をもたらす魔女の生れ変り」と捉えられ「家から出るな」と言われ63年間を過ごしてきたという。同じ多指症であるのに、その扱いは180度異なる。古くからの伝承が引き継がれて来ているインドは、その種の“言い伝え”が多い。今後、数十年間の間に世界一のIT王国に変わっていくのではないかともいわれるインドだが、まだまだ謎がいっぱいの国として“切り替えきれない”側面があるようだ。
2023-09-20
いま千歳市が熱い。基準地価が急騰しているのだ。今年の春、ラピダスの半導体工場が千歳市に誘致されることが本決まりとなって、一気に千歳市とその周辺が注目を浴びるようになった。何しろ、その住宅地は全国の値上がり率の1位~3位までを独占したのだ。1位は千歳市栄町5丁目、2位は千歳市東雲町5丁目、そして3位が千歳市みどり台北4丁目といった具合だ。商業地の方でも上位に多数が入っている。もちろん、これらは日本を代表する半導体の工場が誘致されたからだ。北海道では近年、スキーリゾート地として海外での人気が高いニセコ町やその周辺地域が地価急騰を招いてきた。ところが、今年は千歳市がそれに“入れ替わった”印象が強い。実は千歳市のすぐ上(北)に位置する日ハム球場が出来た北広島市なども地価の急騰は続いているが、それらをも超えて半導体工場が出来る千歳市に住宅を建てようとする人が増えている。千歳市は当然のことながら新千歳空港にも近い。同時に札幌にも近い。北広島市とは隣り合っている。自衛隊基地があることでも知られている。もし、これで将来的に隣接する苫小牧とか、札幌の方に隣接する小樽とかにカジノのIR地域が選定されれば、間違いなく海外からの旅行者やビジネスマンが多数訪れて来るようになっていくことは間違いがない。ちなみにニセコとの距離も近いので、北海道新幹線が出来れば、より以上の発展性が見込まれることは間違いがない。そういう点では、まだまだ地価の急騰が続きそうなのが、千歳市中心部(栄町や東雲町のある地域)なのだ。日本の場合、九州の熊本にも半導体工場が出来るが、そちらよりも地価として急騰したのは、この周辺がまだまだ発展途上で“今後の可能性”を遺しているからだと私は思う。特に、苫小牧にカジノのIR地域ができ、新幹線が開通する札幌に海外からの多数の要人たちを招き入れられるビッグネームの五つ星ホテルがいくつか出来れば、間違いなく札幌、千歳、北広島、苫小牧、ニセコの“道央圏エリア”に観光地としても住居地としても内外から多くの人たちが集まってくることは間違いがない。経済的にも巨大マネーが動く拠点となっていくのはそう遠い将来ではない。問題は日本が本当に自前で“最先端の半導体基地”を作れるかどうかに掛かっている。
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