運命線(土星線)のさまざまな起点2

生命線を起点とする運命線 生命線を起点とする運命線 生命線を起点として上昇して行く運命線には、生命線のやや上部付近から、中指方向に向かって立つ比較的短めの運命線aと、生命線の下部、最も強く掌中央に張り出している部分からまっすぐに立つ運命線bの2種類があります。aの場合、他にも運命線を伴っているケースが少なくありません。一名「努力線」とか「成功線」とかの別名もあって、実際に努力家や成功者に見掛けることが多いことは事実です。この場合、掌の幾何学図形のところでも述べたように、生命線と頭脳線、それにこの運命線とが結びつき、綺麗な形の三角形が形成されていれば、社会的成功を物語る線になっていくことは、多くの実例が証明しています。それも比較的早い時期から独立して成功するケースが多いのが特徴です。尚、一般の手相教科書の中には、この線が短ければ成功できない、と述べてあるものも見受けますが、この相(線)は、長さはあまり関係ありません。力強さの方が重要です。ただし、短すぎて頭脳線に達しないこの線が何本かあるのは、将来に対する方針がしばしば変わります。総じて運命線aがあれば、真面目で独立心が強いものです。 それに対して、生命線の下部から、生命線と一体化するかのように、力強く上昇する運命線bの持ち主は、十代前半までは不遇な環境にある場合が多く、家族の犠牲になって早くから働きに出るなどの事が生じやすいものです。仮にそうでなくても、自分に対して厳しい人が多く、自ら苛酷な環境を求めがちなところが見受けられます。いわいるたたき上げのタイプで、寝食を忘れて働き、やがて一国一城の主となっていくというケースが多いようです。性格的には妥協性に乏しい人なので、組織の中で大成することはできません。

頭脳線を起点とする運命線 頭脳線を起点とする運命線 頭脳線を起点として上昇して行く運命線には、aのように頭脳線から直線的に上昇して行くケースと、bのように頭脳線と一体化するような形で斜めに立つ運命線とがあります。aの運命線は女性の掌に出現することの多い形で、この運命線の下方に、他の運命線が見当たらない場合には、中年以降になって人生が一変し、社会の第一線に立って仕事上で手腕を振るうことになる可能性が強いものです。その転機としては、離婚による場合もあれば、夫の死によってそういう立場に立たされてのスタートもあり、公募で入選して後、才能が認められていくケースもありとさまざまで、一定しているわけではありません。 頭脳線と一体化してスタートするbの場合は、一見して頭脳線の後半部分が、運命線なのか、頭脳線なのか判別に迷うような形になっている場合が多く、見ようによっては太陰丘から斜めに立つ運命線にも見えるのが特徴です。この運命線の場合、若くして才能・手腕を発揮し始めるのが常で、中年以降ということはありません。芸術的な分野に対する特別な素質の持ち主も少なくありません。また人気運・異性運も強い人の相で、接客的な分野では特に早くから人気が立つ傾向が見受けられます。

感情線・旅行線を起点とする運命線 感情線・旅行線を起点とする運命線 感情線を起点とする運命線の場合、その下方に全く運命線に相当する線が見当たらないケースは、滅多に見受けられません。実際に見受けられない場合は、きわめて真面目で自分に厳しい性質を物語ると共に、50代以降になって、それまでの苦労が家族や周囲から認められ、幸せを与えられていく形で、華やかな人生とはならないのが特徴です。また、本人自身、華やかな物心とも恵まれた生き方は出来ないと思っているようです。この運命線が、単独の出現でなく、その下方にも運命線があって、段違いのような形で感情線から出現している場合、その多くは定年退職後の人生が大きく変化していく形で、ぜんぜん別個の仕事で奮起する場合や、新たな居住地を求めだす場合などが見受けられます。さらには熟年離婚に踏み切っていくケースや、ボランティア活動に生きがいを見出していくケースも見られます。 旅行線から運命線が立っていく場合は、文字通り旅行・移動による運命的変化を伴う人生で、本来の目的とは異なる変化が、旅行・移動によって生まれてくる形で、海外移住で成功するケースも見受けられます。