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過去の占いコラム

素顔のひとり言(エッセイ集)


jジュセリーノとケーシーとディクソンの予言


TVでブラジルの国民的予言者として知られ、最近、日本でもその著書が話題となっているジュセリーノが出演し、日本にも関連ありそうな「五つの予言」を公開していた。「マグニチュード9.1の地震」とか「45度の熱波」とか「新型インフルエンザ」等がそれである。この人物の予言の特徴は睡眠中の夢に「未来の出来事が映像化される」ことで、その記憶を40年間にわたって書き取り、各国の関係機関に警告として送り続けている点にある。自称予言者はたくさんいるが、この人物のように、何年も前から各国の公的機関に対して、記録に残る形で具体的予言文書を郵送し続ける、と云う手段を用いて警告を促している人物はいない。実際、そのような形で予言が的中したケースも多数あるらしい。

その生活態度などからみても、この人物が、売名行為や金銭目的で予言を行っているのでないことは確かだ。但し、だからと云って彼の予言がことごとく的中しているわけでもない。私は彼を見ていて、眠れる予言者エドガー・ケーシーと、水晶球幻視ジーン・ディクソンの二人を思い出した。この二人の予言法に似ているからだ。

特に眠れる予言者ケーシーとは「未来の映像を夢の中で見る」と云う点においては同一と云える。ただジュセリーノの方は睡眠中であり、ケーシーの方は催眠中である点が異なる。またジュセリーノは特定の人物に関して見るのではなく、謂わばランダムに「未来の予言地域を見る」のに対して、ケーシーの方は、催眠状態に置かれた中で「依頼された人物の未来や(前世的)過去を見る」点に特徴があった。もっともケーシーの場合、最初からそうしていたわけではなく、当初は病気診療・治療の手段として「催眠状態に置かれながら病気の原因とその治療法を指示する」と云う形が本来の姿だった。それがいつの間にか「未来予言」や「前世透視」の方が有名となり、世界中から依頼が寄せられ、体力を消耗する透視は彼自身の肉体を蝕み、しだいに痩せ細って、比較的若くしてこの世を去ることになってしまった。

ちなみにケーシーも、ジュセリーノと同じような特定地域の未来予言も行っていて、その中には「アトランティス大陸の遺跡が発見される」とか「日本の三分の一くらいは水没してしまう」と云った恐ろしいものまである。ただケーシーの場合、個人的な予言や病気治療の方が的中率が高く、未来予言や前世予言は首を傾げたくなる部分もある。

それらに対して、ジーン・ディクソンの場合は「幻視(霊視)」と云う形で未来が映像化されていたようで、占い師の営業用として水晶球を使っていたようだが、実際には水晶球とは無関係に無意識の中で映像化されていたようだ。彼女を一躍有名にしたのは「ケネディ大統領の暗殺」で、その場面を数年前からリアルに幻視と云う形で見ていたようである。彼女の場合、本業が別にあったので、水晶球幻視は有名になるまで無料で見ていたようだ。有名になって以後、彼女が最も自信を持って予言していたのは「反キリストの誕生」で、中近東のどこかで生まれた男児が、欧米のキリスト教諸国にとって最も恐ろしい存在へと成長していく…と云う幻視であった。

それが今日からみて、イラクのフセインだったのか、それともアルカイーダのビンラディンだったのか判らないが、一応的中した部分もあると云えるだろう。

比較的ディクソンの予言方法に近いのが「大予言」で有名なノストラダムスで、彼の「1999年7の月…」と云う予言がそのままの形では実現しなかったことで、地に落ちた感もあるが、元々彼の予言詩は「抽象・暗号記述方式」がとられていて、ストレートな予言はほとんどないので、大予言の年月も暗号化されていたのではないか…と云う気がしないでもない。ノストラダムスの予言も幻視が中心で、それも古代ギリシャでデルポイの巫女が行っていた「神懸かり方式の幻視方法」であった。

このように考えていくと「映像化される未来予言」には、睡眠中の映像、催眠中の映像、無意識の幻視映像、神懸かり的幻視映像の四種類があるよう思われる。いずれにしても、絶対的なものばかりではなく、部分的にか、全面的にか、変更可能なものもあるようだ。占いにおいてもそうだが、占った結果が100%そのままの形で実現する場合と、その大部分が多少形を変えて実現する場合と、まったく変更されてしまったかに思われるようなケースもある。悪い出来事の場合、それがなければ予言も占いも意味がない。予言者も占い師も、どうすれば変更できるか、未来を変えられるのか、力を合わせて研究すべき時期に入っているのではないだろうか。

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