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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「クリスマスケーキ」こんなに小さくて高い⁉


何気なく新聞のチラシて見ていて「クリスマスケーキ」の“予約開始”というのが眼に入った。相変わらず、クリスマスケーキの写真はどれも華やかだ。ただケーキ写真の傍に、その価格は載っていたのだがサイズが記されていなかった。いや、正確に言うと“4号サイズ”とか“6号サイズ”とか、その号数は書いてあるのだが、それが何㎝なのかが記載されていない。おかしいなとよくよく見たら〔注意事項〕という中に“ケーキサイズ”として書かれてある。それによると、4号は12㎝、5号は15㎝、6号は18㎝、7号は21㎝の“直径サイズ”であるらしい。ん⁉……クリスマスケーキだよな……いまって、こんなに小さいのか。しかも、その12㎝のサイズで4700円もする。信じられなかった。しかし、なんど見直しても、そういう価格らしい。考えてみれば、クリスマスケーキに用いるあらゆる原材料が値上げしている。こういう価格になるのはムリもないのかもしれなかった。それは、だから十分に理解できるのだが、それにしても高い。アメリカのケーキ店ではあるまいし、高すぎないか。それに、小さすぎないか。12㎝は、昔なら“一人用のサイズ”だが、たぶん今は“家族用”なのだろう。しかも、限定数量って書いてある。こんなに小さくて、こんなに高いのに、そんなに売れるのか。わたしは大昔を想い出していた。あれはまだ一人暮らしを始めて間もない頃だったと思うが、たまたま12月25日の夕方、わたしは地元のデパートに行った。すると、どういうわけか売れ残ったクリスマスケーキの“大幅値引き”というものをやっていた。そして、店員の人にそのケーキを強く勧められたのだ。わたしはほんとうは“そんなもの”を買う予定で来ていたのではなかったし、元々クリスマスであること自体、忙しくて忘れていたのだが、極端に安くなっていたこともあって、勧められるまま購入してしまった。それは、それこそサイズで言えば7号をはるかに上回る28㎝くらいのサイズだったが、一人暮らしなのに購入してしまったのだ。その時、売っていた方が「もう、今の時間帯だと売れないんですよ、ほんとうに助かりました」と深々頭を下げていた記憶がある。そして、わたしは一挙には食べきれないので半分にして食べた。クリスマスケーキをこんなにたらふく食べられるのは今日しかないと思って上機嫌だった。ところが、それからしばらくたって腹痛が襲ってきたのだ。デパートの中の気温調節はどうなっているのか。とにかく一部、気温が高すぎたか、時間が経ち過ぎていたか、美味しかったのに腐っていた部分があったのだ。そうか、そういう馬鹿な人もいるから今のケーキは小さいのか。
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