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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


作る「銅像」間違えている“お粗末”芸術家


有名人が、その生れ故郷に彫像や銅像を建てられることは珍しくない。そのほとんどは、その街の“誇り”として、記憶に遺したいから建てられる。ところが、たまにはまったく別の目的から、彫像や銅像を建てられることがある。アメリカ大統領トランプ氏の妻メラニア氏の銅像が、その故郷である中欧スロベニアのセブニツァに9月15日、お目見えした。制作したのは芸術家のブラッド・ダウニー氏である。その画像を見れば、おそらく誰もが「えっ、これなの?」と驚く。まず、第一に、誰なのか全くわからない。「似てる」とか「似ていない」とか以前の問題である。よく、これを公開することを“その街”が認めたな、と思うような作品なのだ。実は、ダウニー氏はこれが二度目の制作なのだ。一度目は木像の作品だったのだが、それは放火されてしまった。そこで、今度は“放火されない”よう銅像にしたのだ。銅像の夫人らしき彫像は片手をあげている。それが何を意味するか解からないが、どう視てもメラニア夫人には見えない。よくよく訊くとダウニー氏は、夫人を称えようと故郷に銅像を建てたのではない。等身大だという銅像だが、ほんとうは夫人ではなくトランプ大統領に文句があるのだ。トランプ大統領の“移民政策”に対し「反対している」ことの意思表明として、この銅像を制作したというのだ。つまりは、メラニア夫人には何の関係もない。大統領の下した政策に対して、その夫人を“揶揄するような作品”を作ることで、その意図を反映させたいという“面倒な銅像”なのだ。この芸術家はいろいろな意味で間違っている。もしも、トランプ大統領の政策に対して反対したいなら、トランプ大統領の故郷で行えば良い。わざわざメラニア夫人の故郷で活動する意図が解からない。彼女には何の“罪”もない。最初に木像を作って燃やされたのは、その作品が街に遺したいような“芸術品”となっていなかったからだろう。それにも懲りず、今度は銅像で“燃やされない”ようにするというなら、もっと“誰なのか”くらいは、すぐ解かるよう制作すべきだ。そして、もっと“楽しい風刺”をこめれば、芸術作品として受け入れられたかもしれない。街としては、こんな“ヘタクソな銅像”を建てられても、しかも、樹の切り株の上に建てられても困惑するばかりだろう。
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