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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


大掃除をしなければ「ダイヤモンドは永遠に」


或る大金持ちの女性が「私がこれは本物よ」と言えば、偽のダイヤであっても誰も疑わない、それが「世の中というものなの」という言う話を、何かで読んだことがある。確かに“世の中の基準”というのは、大体がそんなものである。イギリスのノーサンバーランドに住む70代の女性が、久しぶりに家の中の大掃除をした。一人暮らしの彼女は“大掃除”など十数年もの間していなかったが、その日はちょっと片付けものがあって、そのついでに部屋の中で使わなくなっているものを次々整理していたら、いつの間にか“大掃除”になっていたのだった。そうやって片付けているうちに、一つの宝石がクローゼットの隙間から出て来た。3㎝ほどの楕円形をしたダイヤモンドだった。おしゃれ用品のお店から20年ほど前に購入したもので、もちろん本物だとは思わないが、とても見栄えが良いので新しいドレスに似合いそうだと購入したのだった。その店では売るだけでなく“買い取り”もしているので、年代物のネックレスやブローチもあり、値段は店主の一存で決めている。楕円形のダイヤモンドはイミテーションながら8万円と高価だったので、一瞬迷ったのだが見栄えの良さで奮発したのだった。店主は「本物かも知れないわよ」と冗談で言い、女性も「この輝きは絶対よ」と笑って応じたが、もちろん、二人とも信じてなどいないのだった。3㎝もする楕円形のダイヤモンドが街外れの店に持ち込まれるはずがない。だから、どこかにそのダイヤを失くしてしまったと知った時にも、もう着ける機会もないから別に良いか…と大慌てすることもなかった。さて彼女は使用で街に出た時、先日、発見したダイヤモンドも他の指輪やアクセサリーなどと一緒にビニールの袋に入れて、宝石店に持っていった。もう使わないものばかりだから、お金に換えて久しぶりに贅沢でもしようと思ったのだ。ところが、他の宝石類はすぐ換金してくれたが、そのダイヤモンドだけは「ちょっと預からせてください」ということになった。こうして正式な鑑定士が念入りに鑑定した結果、このダイヤモンドは本物で、34カラットで3億1200万円もすることが判った。もしも、あの時、ついでにと大掃除までしなければダイヤモンドは発見できず、永遠にクローゼットの隙間に眠り続けていたことだろう。
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