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今日の迷言・余言・禁言

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大統領連行、軍の「クーデター」国民が支持⁉


多くの日本人にとって「アフリカ」は“遠いところ”だ。だから“知らない国”も多い。「ブルキナファソ」という国を知っている人は何人いるのだろう。西アフリカに位置するが6か国と国境を接している人口2000万人の“貧しい農業国”だ。一応フランス語が公用語だが、通常は“現地語”が使われている。23日迄カボレ大統領政府が治めていたが、その夜、自宅にいるところを軍兵士に急襲され、現在は兵舎へと連行されたらしい。大統領だけでなく、多数の閣僚も拘束されている。つまり、軍によるクーデターは見事成功した、ということになる。ミャンマーなどと違って、国民の多くがクーデターを支持している。なぜなら、いまのままでは治安が不安定で穏やかに暮らして行けないからだ。国民が“軍のクーデター”を支持するというのは余程のことである。一番の理由は、イスラム過激派に“脅える毎日”から救われたいのだ。何しろアルカイダ系の過激派と、IS(イスラム国)系の過激派との両方から狙われ、昨年だけで2000名もの罪もない国民が犠牲となった。国民が「政府」よりも「軍隊」を頼りたくなるのも当然ではないか。それでも、軍隊は政府に従い我慢していた。ところが過激派のテロは軍兵舎をも急襲するようになって来て、最近も兵士数十名が犠牲となった。もう大統領になど任せておけないと、彼らが決起したのも当然と言える。もっともクーデターには成功したが、それで国民を完全に掌握できるかというと、それはまた話が別だ。何しろ、この国は“まとまり”が悪い。モシ族、プル族、ボボ族など60もの部族が共存している。その言語も、モシ語、ディウラ語、グルマンチェ語など各部族ごとの言語が使われている。宗教だって、各部族で異なり、それらに加えてイスラム教やキリスト教の人達が4割を占める。まあ、周囲を6つの国に取り囲まれているのだから、さまざまな言語や宗教や民族が入り乱れているのはどうしようもない。しかも、アフリカで農業国なのだから経済的に豊かなはずがない。データ的には189ヵ国中の182位という順序だ。したがって、一時的には「軍」がすべてを掌握して国を治めても、長い目で見れば「指導力を持った大統領」の出現が待たれる。本当は日本などで農業研修を受けた人物が、統治能力を発揮すれば良いのだが、5兆円の経済援助と引き換えに「台湾を国家として認めない」約束を取り付けたい中国が、手を差し伸べているという噂もある。う~ん「中国」は、そんなにしてまで……。
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