5月, 2018年

「家庭運」が良いか悪いか判らない男

2018-05-31

世の中には運命学的に“評価しにくい人物”というのがいる。タレントで歌手の清水国明氏も、そういう一人だ。雑誌で4度目の結婚がスクープされたらしい。“4度目の結婚”それだけでも、日本人の場合には珍しい。しかも、今回のお相手は25歳年下の一般女性で、すでに妊娠中だ。最初の結婚は1976年に行い、6年後に離婚。2回目の結婚は1984年に行い、3人の子供が居たのに19年後に離婚。3回目の結婚は2007年に行い、息子も産れたのに8年後に離婚。そして今回4回目の結婚は2018年3月に入籍、再び妊娠中だ。おめでたい…のかな、やっぱり。“結婚”も“離婚”も、エネルギーのいるもので、そういう点で言うと清水国明氏は“エネルギッシュな人生”ということになる。元々この人はフォークシンガーだが、自ら「支離滅裂フォーク」というように、世の中に“何かを訴えたい”というよりも、“気楽に生きようよ”と呼びかけるような内容の歌ばかりだった。2005年には「清水国明の森と湖の楽園」というアウトドアビジネスを立ち上げ、文字通り“自由な生き方”のお手本を指し示すような野外教育を子供たちに教えていた。しかも、そこで示されたのはアウトドア型の「理想の家庭」で、個人としての“生き方”ではなかった。それがいつの間にか、その時の“家庭・家族”ではなくなっていたのだ。彼に“見習った家族”たちはどうなってしまったのか、ちょっと気になる。やはり彼は「支離滅裂フォーク」と同じように、世の中に“広めていく”というよりは、こういう“破天荒な生き方”も良いんじゃない、という“気楽な生き方”の指南者なのだ。その時、その時の“勢い”というか、“衝動”というか、夢とロマンを死ぬまで“追い続ける男”なのかもしれない。占い師でも、同じように“結婚”と“離婚”を繰り返している人物もいる。そういう占い師は、時として同じような“生き方”へと無意識に導いていることがあるから、注意しなければならない。

「イタリア」が「日本」を窮地に追い込む

2018-05-30

ニュースなどで「地政学的リスク」という言葉が時々使われる。地域的な各種の問題が世界的な“経済”に対してマイナスに作用するようなときに用いられる。多くの人は気付いていないが、わが「日本」という国は、この地政学的リスクに大変弱い。だから、イタリアの問題など、日本には「関係ないだろう」と思いたいのだが、実態はそうではない。まだ大きく報道されていないが、今、イタリアが揺れているのだ。どういう風に“揺れている”のかというと、EUから“離脱しよう”という動きがじわじわと盛り上がり始めている。8月か9月に行われる選挙で“EU懐疑派”が勢力を伸ばしそうなのだ。それがどうして日本と関係があるのかというと、そういう状態を察知して「円」が再び急騰し始めているからだ。アメリカの長期金利上昇でせっかく「円安」方向へと動き始めて日本株も遅まきながら上昇し始めていたのに、これで再び“下降トレンド”に逆戻りとなる。そうなると今年度後半以降、朝鮮半島の“変貌”も絡んで、日本の輸出企業に微妙な“波乱要因”が一挙に噴出してくることになる。つまり、日本にとっては朝鮮半島の問題も、EU領域の問題も、本来なら日本には直接関係のない変化のはずなのに、世界中で“最も敏感に反応する”のが日本の経済を支える「ドル円相場」と「日本の株式」なのだ。だから、日本株というのは、実は“世界の先行き”を占ううえでは、とても分かりやすい“指標”ともいえる。日本のバブル期は80年代後半で1989年12月に日本株は最高値を付けたのだが、そのあとアメリカが経済面で大きく飛躍し、世界の経済をけん引した。つまり、日本は“アメリカの先”を行っていて、株価が高騰していたのだ。だから、2008年のリーマンショックの時にも、本国であるアメリカよりも日本企業でダメージを食らった企業が続出した。そういう意味ではイタリアの政局不安など関係なさそうなのに、日本円は急騰し始め、日本株は下落し始めている。仮想通貨が昨年日本で急騰し、さらに今年は急落し始めているのも、世界の経済変貌に先駆ける予兆なのかもしれない。

「後悔と懺悔」は誰にでもある

2018-05-29

TBSの安住紳一郎氏が自らの冠番組「安住紳一郎の日曜天国」の中で、後輩アナであった川田亜子氏に対して冷たくあしらった過去を後悔・懺悔し、号泣してしまったことが話題となっている。その後、彼女はフリーとなり、やがて練炭自殺する。安住氏はTBSで孤立していた彼女を、自分も孤立していたのに“仲間的に組む”のを拒絶し、おまえとは違う、と突き放した過去を悔やんで嗚咽したのだ。情感豊かで喋りも上手い安住アナは、視聴者からの人気では群を抜いているが、局内では“孤立している”という噂もある。後輩だった川田アナが自殺して10年。いろいろと感じるところがあったのだろう。私は自分の会社員時代を思い出す。私の先輩にS氏が居た。入社当時から、私を可愛がってくれ、会社帰りに一緒に飲むことも多く、時には自宅にまでも連れて行ってくれた。彼には自慢の“若い奥様”がいたのだ。私自身は、あまり夜遅くまで飲むのは好きではない。だから早く帰ろうとするのだが、寂しがり屋の彼は、中々帰そうとしない。奥さんは困ったような表情で頭を下げていた。それから何年か経って、その日も彼は私を誘った。そして自宅に電話を入れたが、奥さんは外出中のようであった。「奥さん、浮気してるんじゃないですか」私は冗談で言った。ところが私の冗談に対して、彼は何故かムキになって反論した。「あいつに、そんなこと出来るわけがないだろう」その眼は真剣だった。やがて彼は、私を同じ会社内の女子社員と結婚させようと熱心に動いた。私は彼女を気に入ってはいたが、何となく、彼女にはその気がなさそうなことを感じ取っていた。だから積極的にはなれなかった。ところがS氏は、どうしても結婚させると引き下がらなかった。或る日、彼が「俺は100万円を賭けているんだ」と言い出した。私がその女子社員と結婚すると、いつも行くバーのホステスと賭けたのだという。そのホステスというのは、彼の小学校からの同級生だった。唖然とする私に、だから結婚してくれなきゃ困るんだ、と懇願した。私は良くても、その女子社員は「まだ誰とも結婚する気はありません」と断言していた。無理なのだ。結局、100万円がどうなったのか、私は知らない。気まずい雰囲気となって、その女子社員も含め、三人は疎遠となったのだ。ところが、それから何年も経って、S氏は「家を新築したんだ」と張り切っていた。そうして私に見せたいというのでついて行った。ところが、奥様は働きに出ているとかで居なかった。帰るまで居てくれというので居たが、奥様は戻っても私に挨拶せず、そそくさと奥に隠れた。何か奇妙だった。以前は、私に対しては丁重に頭を下げた奥様だった。それから何回か「家に来ないか」と誘われたが断った。「いやあ、いろいろと迷惑かけたね」貸してあげていた雨傘をS氏は返しに来た。「別に、使い続けていいのに…」それが私のS氏に対しての最後の言葉になった。彼は新居の物置で首をつって自殺したのだ。奥さんの不倫を悩み続けていた…と後になって知った。

「予言」が“外れて欲しい”と思う時もある

2018-05-28

占い師にとって、自分の「予言」が的中するのは嬉しいはずなのだが、時々そうではないこともある。例えば今回の「日露首脳会談」。滑り出しは良く、何らかの“新しい共同宣言”などが飛び出すのではないか、と期待を持たせた。けれども、終わってみれば、ほとんど成果なし。私自身が正月の雑誌インタビューで予言したままだった。いくつか、その内容を掲げてみる。「昨年のように北朝鮮の弾道ミサイルが北海道上空を通過するなどといったことは占い的に示されていません。(中略)ロシアに関しては、昨年ほどの大きな動きが出て来る雰囲気はありません。ただビザなし墓参などに関しては良い感じでスムーズに行われるでしょう。またインフラ的な部分での共同事業については地味ですが徐々に具体化していくと思います。(中略)日本とアメリカの関係について、経済的な交渉の面で昨年ほど良好な感じではなく、少しギクシャクした感じが示されています。逆に、中国とは活発に交流が行われると出ているため、もしかすると、新たな提携とか協力関係が生まれて来るかもしれません」まあ、占い師への“予言インタビュー”としては、地味で面白みのない内容ではあるが、その判断の内容自体は今のところ、その通りに進んでいる。つまり的中しているわけだが、一個人にかえって第三者的にこの予言を読むと、実に“つまらない内容”で、嘘でも良いから、もう少し“心浮き浮きするような予言”が出来ないものだろうか、と思ってしまう。「拉致被害者は帰ってきます」とか「北方領土は我が国のものとなります」とか「アメリカもTTPに加わります」とか…。私の判断があまりに“地味だった”せいか、編集者は日本株の最高値を、私が述べた価格とは異なる数値を記した。後で確認したら、編集長が経済界の人達と話して「気分が良くなる価格に変えておいたそうです」と担当者に聞かされた。う~ん、そうしたくなる気持ちも解からないではない。来年からは少し“気分が高揚する予言”も入れておこう。

「ガラスの仮面」が“生き続けた”理由

2018-05-27

5月26日発売の7月号で少女漫画雑誌「別冊花とゆめ」が休刊する。1977年の創刊だから39年間も続いたことになる。ところが、それよりも1年早くスタートしていた物語がある。現在は、この雑誌の方に連載されていた美内すずえ氏の「ガラスの仮面」だ。この物語は、1996年~1997年まで雑誌「花とゆめ」(「別冊花とゆめ」とは異なる月刊誌)の方に連載された。そして、いったん終わったかに思えたのだが、2008年から今度は「別冊花とゆめ」の方で不定期ながら再連載され始めた物語だ。そして現在も終わってはいない。したがって、今回の休刊によって連載は宙に浮いた形となったが、作者の美内すずえ氏は「必ず最終巻まで描き続けます」とコメントしている。その執念たるや並みのものではない。その累計発行部数は数年前に5000万部を超えた。いかに多くの人が単行本として『ガラスの仮面』を購入したかだ。もちろん、その内容に少女たちが惹きつけられたからに違いないのだが、私はこの物語の“タイトル”の魅力もあると思う。漫画で長寿命の物語には共通して、そのタイトルに魅力的なものが多い。『ベルサイユのばら』や『王家の紋章』などのタイトルは、それだけで何となく或る種の画像イメージが浮かびそうである。『ガラスの仮面』は、画像イメージというよりも、少女期に誰もが抱きそうな“もう一人の自分”をほうふつとさせるイメージだ。これが少女たちを惹きつけたに違いないのだ。少年漫画の方には、そういう魅力的なタイトルのマンガが少ない。『火の鳥』や『銭ゲバ』や『巨人の星』くらいだろうか…。私も小学生の時には自分で漫画を描いたが、どうもすらすらと描けない。時間が掛かってしまうのだ。漫画家はすらすら描けないと仕事にならない。結局やめてしまったが、占い師よりも漫画家の方が成功したかもしれないと、後年、同じ生年月日で漫画家の人物がいることを知ってから思ったりした。

アイドルから演技派女優へ

2018-05-26

人にはさまざまな“生き方”がある。その生き方は人生の途上で“変化”していくこともある。女優・末広涼子は「アイドル」的な存在として最初は登場した。けれども、現在はラジオドラマながら“ストリッパー役”に挑戦している。つかこうへい生誕70周年記念で企画された「ストリッパー物語」の主役であるが、激しい喘ぎ声を出すシーンも存在する。女優として、そういう“役柄”に対し積極的に応ずるようになったことが、末広氏がもはやアイドルなどではなく、自ら「私は役者」と宣言しているように聞こえる。彼女自身が「十代では出来なかった芝居です」と述べているように、さまざまな人生上の経験や出来事が、彼女を心身ともに大人にし、演技派女優に変えていったのだ。実は、占いでも同じようなことが言える。人生上のさまざまな経験や出来事を体験している占い師の方が、その判断には深みがあり、アドバイスの言葉にも独特の味わいが生まれる。人生体験の深い占い師は決して“投げやりな判断”はしない。占い書籍でもそうだが、どこかに書いてあった解釈をそのまま借用しているような記述ではわざわざ出版する意味がない。その人だけの視点、発見、体験、解釈、判断が欲しいのだ。ところが、短期間にまとめ上げられたような占い書籍には、そういう部分がない。あっさりとしすぎていて、読んだ後、何も残らない。こういう言い方はあまりしたくないが、世の中には「アイドル占い師」のような人もいる。芸能事務所のようなところが“虚構”を作り上げ、社会に押し出していく形の占い師だ。ところが、そういう人でも著書を出すといっぺんにボロが出る。矛盾したことを平気で書いたりするからだ。話がそれてしまったが、タレントで歌手の早見優氏が「サマーガール」という“水着写真集”を出すというので、現在の姿か…と妙な期待を抱かせたが、こちらはアイドルを引き摺って生きているらしく、昔の姿の写真集らしい。

両親が息子に「立ち退き訴訟」

2018-05-25

これはアメリカの話だ。けれども、わが日本でもあちこちで“似たような話”はある。それでも、日本では“実の息子”を「提訴」まではしない。何でもすぐ法廷に持ち込むのが好きなアメリカのニューヨーク。マイケル・ロトンド氏は30歳だが無職で親元に同居していた。けれども親の“扶養義務期間”はアメリカでは21歳までで、それ以降は自立しなければならない。多分、この両親は我慢してきたのだ。けれども、もう息子が30歳になったことで我慢の限界が来たのだろう。裁判所に訴えてでも“立ち退き”させたかったのだ。当の本人も、その訴えを理解はしている。この辺、あまり感情的にならないのがアメリカらしい。ただマイケル氏は裁判所で「半年間の猶予」を求めた。通常、日本人なら、この辺で“手を打ち”そうである。ところが、さすがアメリカ、ご両親は「待ったなしだ」と同意しない。その代わり“引っ越し費用”として約12万円をくれるというのだ。まるで企業間の争いのようだ。両者の言い分を聞いた裁判所は、両親側の主張を受け入れ、息子に対して、即刻退去するよう判決を下したらしい。う~ん、わかるような、わからないような“不思議な裁判”。引っ越し費用が12万円はちょっと“安すぎる”気がしないでもない。関係ないのだが、マイケル君、頑張ってね。近年、アメリカでは13歳~25歳までの若年層ホームレスが急増している。やはり、親の“扶養義務”が過ぎれば、親元を出て行かなければならない雰囲気が影響しているのかもしれない。その一方で、18歳~34歳までの子供が親元に同居し続ける比率が急上昇し、約三分の一が同居し続けていると報告されている。やっぱり、本当は出て行きたくないのだ。アメリカの都市部は家賃が高騰しているので、就職してすぐ自立するのは日本より大変である。日本でも、親子間が対立するケースは多いが、すぐ裁判に持ち込むアメリカの方が賢いのか、育て方が悪かったと自らを責める日本の方が賢いのか、正直、どちらにも“軍配”を上げることが難しい。

「反則タックル」はプロレスで活かせ!

2018-05-24

最近、スポーツ関係での「パワハラ」問題、行政関係での「セクハラ」問題などが報道されることが多い。どのような分野でも“行き過ぎ”“やり過ぎ”は問題なのだが、過度に神経質になって、何でもかんでも「パワハラ」とか「セクハラ」とか騒ぎ出すのは感心しない。例えば、日大アメフトの“反則タックル”だが、確かにあれはやり過ぎである。それがコーチとか監督からの指示ならば、それに関わった全員が謝罪すべきであり、アメフト部そのものを解体してしまった方が良い。ただ元々アメフトというのは“格闘技”的な要素の強いスポーツで、そういう意味では、どこまでが許されて、どこからはストップなのか、その辺のところを“きちんと教える”のが監督やコーチなのではないだろうか。どのような分野でも、ここまでは“セーフ”だが、ここからは“アウト”という部分がだいたい決まっている。これはパワハラ問題、セクハラ問題、両方ともに言えることで、昔はそういう点、ぎりぎりのラインを与える側も、受ける側も何となく心得ていたような気がする。反則タックルで相手を病院送りにした宮川泰介氏は、指示されてやった行為というが「殺してこい!」といわれてやるなら、懐かしい「オウム」メンバーや暴力団員と同じである。反則が許されるのは“プロレスの世界”である。だから、彼にはプロレス団体が勧誘しに行けば良い。そうすれば、反則をどんどん行って思う存分活躍ができる。アントニオ猪木氏は力道山の“付け人”時代に、毎日のようにビール瓶で頭を殴られていたそうだ。後になって、何がプラスに作用し、何がマイナスに作用するか、人生誰にも分らない。私は、宮川氏には今回の事件が必ずプラスに作用するだろうと思っている。現代は、あまりに“近視眼的”に物事を捉え、“良い”とか“悪い”とか言いすぎるような気がする。

「グランドクロス」を生きる人々

2018-05-23

「ピーター」と呼ばれていた池畑慎之介氏がちょっとだけ“休業”し、もう「ピーター」の名は使わないらしい。これを「休業宣言」と受け止めて良いかは疑問だが、とにかく「休み」が欲しくなったのだな…ということだけは解かる。ただ「ピーター」を“使う”“使わない”は自由だが、彼(?)を支持していた人たちは「ピーター」だったから支持していたのではなかったのか。今更、歳とったので“オヤジ”に戻ります…といわれても…。実は、この人を取り上げたのは、彼の出生時のホロスコープに「グランドクロス」が存在しているからである。「グランドクロス(大十字形)」という言葉は、ある年齢以上の方達なら誰もが知っている。ノストラダムスの大予言で「1999年7の月…」と予告された惑星配置で引き起こされる“天空上の大十字形”を指していた。一部の占星家などが大騒ぎし、それが実現する年月日こそ「地球滅亡の日」になると吹聴した。マスコミがこれに加担し「グランドクロス」は一躍“流行語”となった。けれども、その年は何事もなく過ぎた。そして嵐のような“オカルトブーム”は去っていった。その二年後、アメリカで「9.11」の事件が起きたが、誰もノストラダムスの予言と結びつける者はいなかった。オカルトブームでは「グランドクロス」と呼ばれたが、私は以前から「正四角形」と呼んでいる惑星配置で、天空上では「正三角形」とか「二等辺三角形」とか「長方形」とか「二重三角形」とか、さまざまな“幾何学図形”が出現することがある。そして、そういう年月日時に出生していれば、当然その影響を受ける。池畑慎之介氏は、その珍しい正四角形の日に出生している。謂ってみれば「運命の十字架」を背負って生まれてきた児なのである。だから本人は「ピーター」から卒業するといったが、実際にはおそらく卒業は出来ない。使用しなかったとしても「運命の十字架」からは逃れようがないからである。十字架ではあるが、この惑星配置は僧侶として生きている方にもあって、確か百十歳でも現役で仏道修行を続けていたはずである。つまりは、そういう人生を歩むのが「グランドクロス」なのだ。

「ZOZO」は“世界”へ飛翔できるか

2018-05-22

ファッション通販のショッピングサイトとして絶大な人気を誇る「ZOZOTOWN」を運営している株式会社スタートトゥディが6月26日の株主総会で社名変更を決議する。社名も「ZOZO」に変更・統一するという。この変更は、明らかに“世界に打って出る”ための布石である。そして、この社名変更は間違いなく成功するだろう。世界に打って出るためには、単純で判りやすく憶えやすい方が成功しやすい。そういう意味で「ZOZO」は大変にわかりやすく憶えやすい。文字象形の見た目としても“印象的”である。世界は広いので、あらゆる国や言語の人達にも馴染んでもらうためには一度見ただけで記憶に残る名称が良い。サイト名としても、実店舗としても、社名としても「ZOZO」は判りやすい。企業名というのは「看板」である。看板は、判りやすく目立ちやすい方が良い。「ユニクロ」も「ニトリ」も、単純だが判りやすく目立ちやすい。「ユニクロ」等はファッションブランド名としては、お世辞にも“センスが良い”とは言えないが、判りやすさ、憶えやすさという点で言えば、間違いなく優秀な名称なのだ。この場合の「世界」とは欧米だけを指すのではない。未来を見据えた場合、人口の面から言っても、アジアやアフリカまで含めて考えていかなければならない。ソフトバンクの孫氏は“300年後を見据えた企業”といったが、そこまで行かなくても“100年後”を見据えたうえでの企業名とか、ビル名とか、店舗名とか、サイト名が、理想かも知れない。ただ奇妙なことには、実際に何百年も続いている企業などを調べると、そんなに長続きするような意識で命名したのではなく、実に“安易な名称”でスタートしている場合が多い。ただ、そのような場合でも“わかりやすく”“おぼえやすく”“イメージが鮮明”という点では、偶然なのだろうが共通している。

「二刀流・松坂」が始まる

2018-05-21

私が開幕前から予告していたように、中日の松坂大輔投手が「二刀流」で2勝目を挙げた。20日の試合で、その第2打席、第3打席で二打席連続のヒットを放ったのだ。「松坂大輔」といえば、もう“過去の人”だった。誰もが、そう思っていた。けれども、私は“コツ”さえ掴み出せば、必ず復活するだろうと思っていた。もっとも肩を壊しているので昔のような剛腕の投球は出来ない。それでも、人間というのはその人に“見合う座席”というものがあり、アメリカで百億以上の金を動かした松坂選手には“それなりの力”は眠っているからだ。松坂選手が“急下降”したのは、アメリカ批判をしたからである。例えば日本で活躍している外人選手でも、もし“日本批判”を真正面から行ったなら、日本人の多くは応援しなくなる。それは仕方のないことである。それが“良い”“悪い”ではないのだ。世の中とはそういうものである。日本に戻って、松坂氏は、日本人の“暖かさ”を改めて感じたに違いない。元々この人は高校生の時には4番を打っていた。「二刀流」としての素質は十分にあるのだ。これは彼だけの話ではない。よく「もう昔のことだから…」といって、今はとても無理だと最初から諦めてしまう人がいるが、何となくの“コツ”や“雰囲気”や“勘”を取り戻せば、昔のようにはゆかなくても、それなりの力は発揮できるものなのだ。松坂氏が冗談のように語った「バッティングを期待されて入れてもらった…」という物言いは、必ずしも冗談ではないのだ。最悪の場合はバッティングの方で使ってもらえるくらいの働きはしなければ…という思いが、どこかにあるからに違いない。そして、そういう精神が、彼に“7三振”を取るまでの投球術を与えたのだ。世の中にはリストラされて、もう昔のような活躍は出来ない、と沈み切っている方が多数おられるに違いない。けれども、違うのだ。人間の“素質”とか“運”とか“格”というものは、そう簡単に“崩れ去る”ものではない。ただ、同じ形、同じ所、同じ条件で挑もうとすると失敗する。「原点」に立つことが出来れば、復活は誰にでも可能なのだ。

子供を働かせる「アイドル商法」

2018-05-20

週刊文春で今年3月21日に首を吊って自殺した愛媛の“農業アイドル”「愛の葉」主力メンバー大本萌景(おおもとほのか・享年16)さんの母親が、娘が自殺に至った経緯を詳細に語っている。それを読むと、これは明らかに事務所サイドに問題があったと認識せざるを得ない。考えてみれば「アイドル商法」花盛りの現在、多くの児童が“アイドル”として働いている。当然のことながら、彼女たちは学業と仕事を両立させていかなければならない。自殺した萌景さんの場合、中学生で仕事を始めなければならなくなった。そうするとどうなるかというと、高校さえも満足に通えなくなるのだ。もちろん、このような事務所ばかりではなく、学業優先に配慮してくれる事務所(企業)もあるには違いない。けれども、何人ものアイドルグループの中で彼女のような「看板」は通常外せない。ほとんどの場合「アイドル商法」には資金援助するスポンサーが付く。地方放送局や有力プロデューサーが支援する場合もある。つまり、その子がいるから人気があり、人が集まる。企業スポンサーも付く。そうすると各処でのイベント興行でも“その子”を外すわけにはいかなくなるのだ。彼女の場合、通常の高校出席は難しくなったとして通信制の学校に入ったのだ。それでも、日曜日など直接の講義には出席しなければならない。ところが土日というのはアイドルにとっては“かき入れ時”なのだ。イベントが入りやすい。こうして彼女は、通信制の高校さえも満足に出席できなくなってしまった。事務所側に掛け合っても、われわれは契約書にそった仕事の仕方だということではねつけられる。結局、彼女は通信制高校を辞めて、事務所側が勧めた全日制高校へと編入しようとした。最初、入学費用等は事務所側が立て替えるというような話だったようだ。それがいつの間にか、貸せないという話になり、最後は逆に“契約違反”として1億円の要求があった…可能性まで指摘されている。滅茶苦茶なのだ。ただ普通に“高校に通いたい”という願いさえも、この事務所は「契約」をたてにとって無視しようとした。「全国区のアイドルになりたくないのか」という“殺し文句”は、おそらく彼女だけでなく、全国に何千人いるのか知らないが、多くの“無名アイドル達”に発せられているに違いない。何らかの規制が必要な時期に来ていると言えないだろうか。

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