3月, 2019年

「ネット民」は“敵”か“味方”か⁉

2019-03-19

現代は「世間の声」としてのインターネット上の“書き込み”を無視できない時代となっている。時として、それが“幸運をもたらす”場合もあれば、“不幸を引き連れて来る”場合もある。昨日、モデルでタレントの梅宮アンナ氏がネット上の“書き込み”が原因で仕事を失ったとして、根もない噂や事実と反する批判を繰り返す“ネット民”に対し、ブログ上で激しく反論した。確かに、ネット上に流された“噂”や“批判”でどれだけ多くのタレントや有名人が“仕事”を失い、“社会的地位”を失い、“財産”を失い、“愛する人”を失ったことだろう。いや、今や“一般人”であっても、有名人以上に“見えない敵”に攻撃を受けている人は多い。そういう形で“自殺”してしまった学生たちも数多くいる。時としては、そういう形でストレスの解消を行っているのではないかと思えるような“書き込み”さえもある。ただ、問題はすべて悪いことばかりなのかというと、そうでもないという点だ。時には“励まし”や“エール”の形で、或いは“アドバイス”や“お礼”の形で利用されることもある。だから、悪いことばかりが“書き込まれている”わけではない。けれども「ネット民」というのは、どちらかと言えば“不幸な話”の方に飛びつきやすい。或いは“危ない話”の方に飛びつきやすい。あまり“まともすぎる話”や“幸せな話”や“努力している話”に対しては、素通りしがちな傾向がみられる。だから、梅宮アンナ氏のような“苦境にある”中で、健気に努力している話には反応が薄いのだ。そして“不幸な話”の方に飛びついてくるのだ。ただ考えてみると、“根のない噂”であれ、“的外れな批判”であれ、それらを行って来るということは、どこかに“ねたみ”や“ひがみ”や“やっかみ”を抱いているからで、それらがまったくないならば行われることもないだろう。例えば私など、かなり“過激な話”をいつも書いているのだが“炎上”したことがない。それは、それでつまらないものなのだ。だから、極端なことを言えば、“敵”はすぐ“味方”にもなり得るのが「ネット民」の良いところで、そういう“潜在的な支援者たち”を数多く持っているのだという風に割り切れれば、必ずしも“傷つく”結果にばかりならないだろうと思われるのだが…感情的に反論して“逆効果”にならなければ良いが…。

「やっぱり」と思ってしまう“死去”

2019-03-18

昨日「ロック界のカリスマ」として一時代を築いた内田裕也氏が亡くなった。享年79歳。したがって、特別、早すぎるということもない。それに、ここ何年かは脚が弱り車椅子姿だった。2017年11月には脱水症状で緊急入院もしている。そういう状態なのだから、あえて持ち出すべき“話題”ではないのかもしれない。けれども、誰もが何となく「やっぱり」と思う。半年前、良い意味でも悪い意味でも“個性的な夫婦”として引き合いに出された妻・女優の樹木希林氏が全身がんで亡くなっている。その葬儀に出席した時の内田裕也氏の“憔悴した表情”が印象に残っている。不思議なもので影響力の強い“夫婦”“親子”“兄弟”などは、その一方が亡くなると、まるでその後を追うように、もう一方も亡くなってしまう。大体、その一年以内が多い。だから、多くの場合「連れていかれた」という表現をする。どうして死者は“連れて行こう”とするのだろう。そして、どうして生者は“連れていかれる”のだろう。もちろん、実際にそう思っているはずもないのだが、結果的にはそうなる場合も多い。一つには“一緒に居たい”という執念。それが“双方”に働いた時、そういう現象が起こりがちである。或いは自分が“傍に居てやらなければ…”という情念。それが強すぎる場合。「念の世界」では“生”も“死”もない。だから“一体化”の方向へと無意識に動いていく。つまり、それを防ぐには「別な世界」に旅立ったのだということを、双方ともに“確認させる”必要がある。そうでないと医薬だけでは防ぎきれないのだ。双方と言っても、その一方は既に旅立っている。どうやって確認させるのか。この場合「霊界通信」可能なのは、当然ながら墓標と仏壇だ。そのどちらかに向かって言い聞かせることである。より“確認”が必要なのは生者の方である。まず“ついていきたい”とか、“一緒に居たい”とか、“お世話したい”とか、余計な心配をしないことである。また夢の中に“真っ白い衣裳”や“真っ黒い衣裳”で亡くなった人物が登場した時、そして本人に対して「ついておいで」とか「一緒に行こう」とか「手を繋ごう」とか誘ってきたとき、それをまともに受けてはいけないのだ。それは本人を“霊界に導く”予告夢となる。

やがて「自由朝鮮」が“北朝鮮”を倒す⁉

2019-03-17

あまり大きく報道されていないが、今年の2月22日、興味深い事件が起こった。スペインの北朝鮮大使館が武装した複数の人物によって襲撃されたのだ。通常、大使館というのは警備が厳重で、そう簡単には中に入れない。ところが襲撃犯は白昼やすやすと門を突破し、その内部に侵入した。そして館員たちを次々と手早く縛り上げ、激しく尋問を繰り返した。さらに室内のコンピュータや携帯電話などをすべて取り上げ、そのまま大使館が使用していた高級車2台を使って逃走したのだ。明らかに計画的な組織犯罪だった。この事件が大きく報道されなかったのは、スペインの北朝鮮大使館が地元警察に対して「被害届」を提出しなかったからだ。一説には、いろいろと北朝鮮の“ヤバイ密輸情報”等が記されたものが持ち出されているので、それを警察や政府に知られたくなくて、そのままにしたらしい。この時、襲撃した者達は「千里馬民防衛」と名乗った。この組織がアメリカの「CIA(米中央情報局)」ともつながっているという憶測も流れたが、これは“ガセ情報”らしい。この事件から少し経って、今度はクアラルンプールの北朝鮮大使館の外壁に何者かがハングル文字で「金正恩打倒」と書き殴った。そして、それより少し前の3月1日、あの「千里馬民防衛」は「自由朝鮮」と改称し、外部にて「臨時政府」を打ち立てたとネット上で宣言した。今のところ、これらの動きに対して北朝鮮は国際的には特別反応していない。スペインの大使館では内部まで侵入出来たのに、クアラルンプールのマレーシア大使館では外壁への落書きだけである。この違いについては、元々この組織に元スペイン大使の金革哲氏が関わっているからではないかという見方もある。また金正恩氏と異母兄弟で殺害された金正男氏の子息・金ハンソル氏を“護衛する集団”と金革哲氏が結び付いているという見方もある。そう言えば最初の「千里馬民防衛」という名称は、そこから来ているのかもしれない。つまり、金ハンソル氏の護衛が、いつの間にか「金正恩打倒」に変わって、最終形としての「自由朝鮮」という形となった。おそらく、しばらくは海外にある北朝鮮大使館への襲撃などで“揺さぶりをかける”動きが続くような気がする。ただ私の占いでは、4月の行動なら上手くいくが、8月の計画は中止した方が良い。それにしても、これまで顔の色艶が大変に良かった金正恩氏が、今回の米朝会談時から急激に悪くなった。頬骨から側面にかけて“赤暗色が漂う”ように変わったのだ。何かが、彼自身の“内部”でも生じ始めている。

占星学と推命学が結び付く「相性」の不思議

2019-03-16

「相性」と呼ばれるものは誰もが否定しない。「占い」に対して否定的な人でも「相性」そのものが存在すること自体には肯定的な場合が多い。つまり誰もが本能的に“存在”を認めているのが「相性」と呼ばれるものである。その「相性」の“占い的な観方”については、正直、私は“一般的な方法”を採らない。ハッキリ言うと、“一般的な方法”では当らないからである。例えば「おひつじ座」生れと「しし座」生れは“相性が良い”といった観方だ。或いは「一白水星」生れと「四緑木星」生れは“相性が良い”といった観方だ。こんな“子供だまし”のような観方をいつまでも用いているから、占いそのものが信用されなくなる。実は昨日、フリーアナウンサーでタレントの美馬怜子氏が一般人との「結婚」と「妊娠」を公表された。出産は来月だというから、もっと早くに決まっていたはずの「結婚」である。それを昨日になって公表したのは、一部ネット上で騒がれたように“騎手・武豊氏の誕生日”が昨日であることを意識したのは間違いがない。二人の“不倫疑惑報道”が出たのは4年前のことであるが、もし、マスコミ報道が出なければ交際は継続しただろう。彼女には、その自信があるのだ。だから、あえて、彼の誕生日を択んで公表したのだ。ここで、ようやく占星学と推命学の登場となる。私は西洋占星学の著書も持ち、四柱推命学の著書も持っている。洋の東西を代表する“生年月日占術”の両方の専門書を出しているのは私のみである。その私の“相性研究”では、このお二人は極めて稀なほど相性が良いのだ。“相性の良さ”を決定づけるものは“性格”や“人生観”の類似である。男女間の場合には“真逆な場合”に惹かれ合うケースもあるが、長続きさせるのには努力が伴う。通常は“相似形”の方が無理なく「一体化」出来るものなのだ。四柱命式では二人とも、ほぼ同一の“通変星”が並ぶ。大きく違っているのは「年干通変」のみである。ちなみに「結婚運」に関係が深い日支蔵干は二人とも「比肩」が表出されていて、良いとは言えない。ホロスコープの方では金星や水星の“共通アスペクト”が多い。つまり愛情や考え方に共通性が多いのだ。特に金星と海王星の150度、金星と冥王星の150度アスペクトは二人とも共通しているが、度数まで完全に一致するのは稀なケースなのだ。水星と天王星の150度も完全に一致している。したがって運命学的な観点から言えば、美馬氏が“当てつけ”のように武氏の誕生日を択んで公表したのも「別れても好きな人」という昔の歌謡曲のような証だからなのである。

“一人の愉しみ”が「詐欺&組織的犯罪」として処罰⁉

2019-03-15

彼は多分、最初から“盗み”を働こうとしたのではない。偶然「それ」を見つけてしまったのだ。そこで、自分が発見した“その方法”を恐る恐る試してみた。すると、それは見事な成果をもたらした。ちゃんと自分の口座に通貨が送金されるのだ。エラーとはならない。これに驚喜し、彼はどこまで可能なのか継続していった。多分、途中から「犯罪だぞ」という心の声が聴こえたに違いない。けれども、彼は自分だけが知っている方法で、次々と新たな仮想通貨が自分の口座に送金され、お金持ちになっていく魅力に勝てなかった。しばらくたって「モナコインが不正流出した」とマスコミの片隅で報道されたが、それだけだった。誰も自分に対して何も言ってはこなかった。「成功だ」彼はご満悦だった。ところが半年くらい経った昨日、彼は警察の訪問を受けた。そして「令状」を示され、逮捕されたのだ。地道な捜査が続いていたのだ。罪状には「電子計算機使用詐欺」及び「組織的犯罪処罰法違反」と記されていた。奇妙な“罪名”だ。大体、彼は誰とも会っていないし、誰も直接的には騙していない。彼が騙したのは「モナコイン」という仮想通貨の“システム構造”である。この「ギフトコード」という部分を短時間に大量に操作すると、システムが“誤作動する”ことを発見したのだ。手動で操作ボタンの連打を繰り返すと、一度に複数回続けて送金されてしまうのだ。確かに“預けている通貨”以上の通貨が送金されるのだから、搾取なのだが、“詐欺”という罪名が妥当かは疑問が残る。それに“組織的犯罪”では全くない。通常、こういう犯罪は組織的に行われるのだろうが、彼の場合は単純なる“一人遊び”なので、この罪名は当たらない。まあ、罪名はどうあれ、心ならずも「犯罪者」になってしまったことは間違いがない。ただ、彼はまだ18歳の高校生なので、名前は公表されていない。優秀なる頭脳の持ち主なのに、思わぬ発見が「犯罪者」の十字架を背負わせることになった。ところで、彼は大きな“ミス”を一つだけ犯した。そこに預けられていた全部のコイン(97000モナ=約1500万円相当)を送金させてしまったからだ。もし、八割方のコインで留めておいたなら、流出は気付かれずに済んだかもしれない。そうすれば「モナコイン」の“可愛らしいデザイン”そのまま“優雅に起業する”ことが出来たかもしれないのだ。

「怪しい母親」+「危ない父親」=幸せな家庭⁉

2019-03-14

マスコミに登場してきた時から、どこか「怪しさ」を抱えていたのが“ホームレス漫画家”浜田ブリトニー氏(39歳)であった。お粗末な“ギャルメイク”や自伝的(?)ホームレス漫画で注目を浴びながら、タレントとしても独特な存在感でバラエティ番組にも多数出演した。ただ後になって「ホームレスではなかった」と指摘されるなど、どこまでが事実で、どこからが絵空事なのか、よく解からないところもあった。そして昨年4月には、最初から「シングルマザー宣言」をし、女児を出産した。ところが昨日になって、急きょ会見を開き“売れない芸人”らしい岩見透氏(34歳)と入籍・結婚したことを“コント仕立て”で公表した。本人のブログでも「三人で幸せな家庭を作ります」と記している。夫である岩見氏であるが、一応「芸人」ということになっているが、正直、大いに疑問のところもある。二人は3年前に出逢って、すぐに交際・同棲したらしいが、彼には「境界性人格障害」という精神疾患があり、何度か“自殺未遂”を繰り返したという。また、何度もプロポーズしたり「婚姻届け」を書いたりもしたようだ。ただ、それならば妊娠した時点でというか、産もうと決めた時点で「入籍・結婚」を決めても良いように思うのだが、どうも話の経緯ではブリトニー氏の方が拒否していたようだ。男女が“逆の場合”のこういうケースは時折ある。つまり、女性側の精神面が不安定で、ちょっとしたことで自殺未遂するとか、結婚してほしいと懇願するとか、結婚してくれなければ死ぬと脅すとか、妊娠と堕胎を繰り返すとか…そういう“危ない女性”と、どこか似ているのが岩見氏のような気がするのだ。そして、もし、そうなら、そういう不安定な精神面を抱えている人物に「芸人」という職業は過酷過ぎる。人前に出る仕事自体が、あまり向いていないような気がするのだ。もしかしたら、ブリトニー氏は「夫が無職」という形にしたくなくて「芸人」ということに仕立てたのではないだろうか。別に家庭内のことや子供のことを面倒見てくれるのなら、そして二人の“仲が良い”のなら、無職であろうとかまわないではないか。ましてや精神疾患を持っているのであれば、主夫役をさせた方が“幸せな家庭”を作れるような気がする。せっかく“入籍・結婚”して父親となったのだから、世間的な体裁よりも、再び「シングルマザー」に戻らない工夫が何より大切だ。

28歳だけど「13歳の少女」として14歳誘惑⁉

2019-03-13

時々「とても、その年齢には見えない」という女性がいる。実際の年齢よりも、ずっと“若く”見えるのだ。例えば60代なのに40代に見えるとか、40代なのにまだ20代に見えるとか…。ただ実際は28歳なのに“13歳に見せる”というのは、なかなかに難しい。けれども、それをやってのけた女性がいる。素晴らしい。けれども、その女は捕まった。それもそのはずで14歳の男子中学生を誘って神戸市内のラブホテルで“淫らな行為”をしていたからだ。男子中学生の方の親御さんからの警察への通報で御用となった。どうして親御さんがそれを知ったのかというと、14歳の息子が書置きを残していたからだ。その少女(?)と「一緒になります」と書き残して、今年の1月になって家出をしたのだ。警察が調べた結果、中学生の少年と少女(?)が知り合ったのはインターネットのチャット上であることが分かった。毎日のようにチャットのやり取りをするうち親しくなって、ラブホテルへと誘われるようにまでなったのだ。そして、14歳の少年は「13歳の少女」の言葉をうのみにしていたようだ。つまり、彼女が自分よりも一つ年下で、まだ中学生であると信じていた風なのだ。だから、自分が「守ってあげなければいけない」と思っていたようなのだ。う~ん、何と健気な…。だが「13歳の少女」は実際には28歳の会社員の女だった。おそらく、彼女が捕まったことよりも、彼女が28歳だったことに彼はショックを受けているに違いない。もし、これで「それでも僕は彼女が罪を償うまで待っています」となれば、物語としては最高に面白いのだが、実際にどうなのかは記されてはいない。もしかすると、今後、女性との交際にトラウマとなって残るのかもしれない。最近は時々この手の事件が報道される。30近い女性が、中学生や高校生の男子に“狙いを定める”ケースだ。まあ“ロリコン”男性がいるのだから、その逆があっても不思議ではない。もちろん、年上女性がリードする形で中学生や高校生を挑発・誘惑する。私も中学生の頃、長屋の“大家さんの娘”のセクシーな振る舞いに魅了されたことがある。たまにしか見掛けないのだが、そのたまにの時にバスタオルだけ巻いて廊下を髪を梳かしながら歩いていたりする。多分、彼女にしてみれば“普通のこと”なのだが、中学生の私からすると、興奮してしまいそうなくらいにセクシーな姿なのだ。彼女は「坊や」と私を呼んだ。私はあわてて「はい」と応える。「ここに置いていたピン止め知らない?」「はい…でも…あの…知りません」「そう、なら良いの」再び、何の関心もなさそうに長い髪を梳かす。甘い香りが、その辺に漂って、私の脳裏を狂わせる。何も無かったのに、妙に懐かしい。

人は「運命」によって変貌していく

2019-03-12

普段、われわれは「運命」という言葉をあまり使わない。けれども「東日本大震災」のような“予期せぬ出来事”が起こると、特に身近で起こると、途端に「運命」という言葉を思い出す。私は20代半ばで母親を“不慮の事故”で喪った。熱湯となった浴槽に落ちて全身やけどを負って間もなく死亡したのだ。その少し前になるが“もらい火”という形で自宅を全焼している。つまり、東日本大震災で肉親や自宅を失った人たちと同じような体験を20代の時に持っている。予期せぬ“災難”は、その人の人生を変える。奇妙なことに、母親を喪ったことで、私は“プロ占い師”の看板を掲げたのだ。まるで追い立てられるように“プロ占い師”となった。もし、あの時、母親がああいう形で亡くならなければ、少なくとも20代半ばからプロとして“占い師”を始めることにはならなかった。母親を喪ってすぐに、私は不吉な家を引っ越した。あの家が“怖く”なったのだ。最初から気の進まない家で、私は母親に「引っ越そうよ」といつも言っていた。「お前は神経質だねえ」母親は、いつも笑っていた。父親の時もそうだったが、当たってほしくない予感はいつも的中する。人は“予期せぬ出来事”や“人間の力ではどうしようもない災難”を体験することで「運命」というものを改めて感じるのだ。そして、それが転機となって、思わぬ方向へと“人生の舵”が切られていく。私の場合は“プロ占い師”の看板を掲げてすぐに一人の熱心な支持者を得た。それは、私の母親と文字は違うが“同姓同名”の女性であった。正直、不気味だったが、当時の私にとっては気前の良い貴重な上客だった。その女性は、よく「先生は札幌へ行ってオフィスを構えると良いのに…」と言っていた。まるで今日を予見したかのような物言いだった。ただ当時の私は札幌に出ようとするほどの野心はなかった。室蘭の片隅で細々と占っているだけで精いっぱいだった。私が占いに関心を抱いたのは、幼い頃から、どうして自分はこんな“みすぼらしい家”に生れて来たのだろうと不思議だったからだ。そして占いは、その疑問を解決してくれるのではないかと思ったからだ。けれども、その疑問は今もって解決されていない。ただ、そういう幼い頃の環境が、或いは生い立ちが“天性の理解力”や“天性の観察力”を授けたのだと思っている。それらがなければ、仮に占い師になっていたとしても「占いの世界」に対し何の発見も進歩ももたらすことなく終わっていただろう。

中国の若者は「江戸っ子」になった⁉

2019-03-11

「江戸っ子」の特徴の一つとして「宵越しの銭は持たない」という表現がある。気前が良くて金離れの良いことを表わす気風として使われた。ところが、あれから300年以上も経って、再び“江戸っ子気質”が若者たちの間に静かに浸透しつつある。金融機関の調査によると、20代・30代で「貯蓄額ゼロ」だという若者達が急速に広がっているというのだ。大雑把な統計数字ではあるが、4人に1人は“貯蓄額ゼロ”らしい。しかも、これは日本だけの現象ではない。上海の金融機関が最近調べた結果では、中国の20代の若者たちの“平均借金額”が日本円で200万円以上となっている。若い世代ほど“借金”に対して抵抗感がない。決して生活に困っているからではなくて、収入以上の買い物をしてしまう傾向があって、徐々に借金が増えて行っているという状況が多いらしい。正に“江戸っ子気質”ではないか。調査機関は論評として、この世代の若者たちは“一人っ子”として甘やかされて育っているので、我慢するということを知らないのではないか、と結論付けている。日本の「江戸っ子」の場合、一番の理由は“出稼ぎの日雇い労働者”が多かったからとも、“大火事が頻発”していたからとも、“銀行のような預け先”がなかったからとも言われる。さらには隣近所同士での“相互補助組織”が発達していて、日銭がなくても付き合いが良ければ生活できたせいだとも言われる。日本の若者の「貯蓄額ゼロ」というのは、中国の若者たちとは微妙に違うような気がするが、ただ学生たちの多くが「奨学金」という名目の“借金”をすることが多くなり、貯蓄どころではなくなって社会人をスタートするケースも多い。そういう点から言えば、やはり“江戸っ子気質”に近いのは“中国の若者たち”ということになり、良くも悪くも「宵越しの銭を持たない」“新江戸っ子たち”が、今夜もキャッシュレスで気前よく買い物を続けているに違いない。

「王子様」は「王子様」が嫌だった⁉

2019-03-10

人は自分自身で“どの時代”に生れるか、“どの国”に生れるか、“どの両親”の元に生れるか、“どちらの性”に生れるか、そして“どの名前”を与えられるか、誰も自分で決められないし否めない。その結果として、さまざまな「運命」に翻弄されることになる。最近では、方法によっては“国籍を変える”ことも出来るし、“性別”を変えることも出来る。もちろん名前だって変えることが出来る。彼は自分の本名が嫌いだった。当然である。彼は「赤池王子様」という本名を授かっていたのだ。これが「王子」で止めておいたなら、まだ救われただろう。けれども彼は最初から「王子様」だった。これでは救いようがない。何かの席に招待された時など「王子様様」と記載される。学校でも会社でも、必ず「王子様」と呼ばれる。本名なのだから仕方がないといってしまえばそれまでだが、必ず、その後で“わらい”が漏れる。気分の良いものではない。そのことで、彼はずっと悩んできた。けれども彼は家庭裁判所に申し出ることで、名前を換えられることを知った。家庭裁判所で変えることが出来るのは、社会生活に支障をきたす、と判断される名前の場合だ。もちろん「王子様」の場合には“そういう名前”に該当する。だから申請は通り、彼自身が希望する“新しい姓名”「赤池肇(はじめ)」に変えることが許された。ちなみに、よく姓名判断で“画数の良くない名前”を換えたがる人がいるが、これは余程の“証拠品”がないと認められない。もちろん、この場合には“画数”の良し悪しではない。実際に名前を変えて“社会生活を送って来た”という証拠品である。早い話が昔からの宛名書きなど手紙類や印刷物が存在する場合だ。所謂「通用名」と呼ばれるもので、その名前の方が“世間的な通り”が良く、実際に永年、それを使用生活してきている、と認められれば変更を許可する可能性が強い。ところで「王子様」の場合、その名付けは母親の独断で行われたらしい。きっと自分の息子が皆から「王子様」と呼ばれることが夢だったに違いない。確かに5~6歳くらいまでなら容貌にもよるが「王子様」的な衣裳を着せて愉しむことも出来るかもしれない。けれども、当たり前の話だが、子供はいつまでも子供で居られない。60代や70代になった時「王子様、年金を受け取りに来てください」とか「王子様、診察室にお入りください」とか言われた時の“気恥ずかしさ”を考えると、王妃気取りだった母親を嘆かわしく思うに違いない。

「傲慢」であることの“すばらしさ”

2019-03-09

近年、ネット社会というものが発達したせいで「豪快に生きる」ということが難しくなりつつあるような気がする。あらゆる部分で“監視”が付きまとい、ちょっとしたミスとか汚点も許さないかのような“無言の規制”が敷かれている。そういう比較的初期の頃に、この人の発言は飛び出した。映画の初日舞台挨拶で意気込みを訊かれて「別に…」と発言したのだ。その後、この人は「エリカ様」と呼ばれるようになった。けれども、それは蔑称で老若男女からの“猛バッシング”を受けることになる。それが、昨日、来年1月からのNHK大河ドラマの出演者発表の席では「芸能生活20周年にして、ようやく大河に出演する」と神妙に語り「自分の集大成としたい」と優等生的な発言を繰り返した。来年の大河ドラマ「麒麟がくる」では、斎藤道三の娘・帰蝶役に決まった女優・沢尻エリカ氏(32歳)のことだ。変われば、変わったものである。もちろん、バッシング以外にも“結婚”と“離婚”を経験した。さまざまな経験と経緯が、本人を“大人”にさせたのだろう。ただ正直に言わせてもらうと、つまらなくなった。“普通の女優”になってしまったからだ。それでなくても、日本には“超個性派”と呼べるような俳優が少ない。「俳優」という職業は、本来、さまざまな人生やさまざまな人間を演じなければならないのだから、その本人の中にも“さまざまな要素”が備わっていることが望ましい。もちろん「常識外れになれ」と言っているのではない。ただ或る種の“傲慢さ”“我が侭”“背徳性”“蠱惑的魅力”などは、誰もが身につけられるものではない。或る種、先天性がある。だから、そういうものを備えて生まれている人は、それを失って欲しくない。或る意味で今の日本は、あまりにも“お行儀の良さ”や“協調性のある事”を絶対視し過ぎている。特に、若い人たちは、“同じような顔”“同じような性質”“同じような行動”をとるアンドロイド的生き方が“正しい”かのよう錯覚している気がしてならない。若い人たちの多くが「失敗しない生き方」を志向しているような気がしてならないのだ。けれども、失敗のない人生ほど、つまらないものはない。さまざまな失敗をすることで、人は本当の意味で人を理解するのだ。もっとも、誤解を避けるために言っておくが「傲慢さ」が許されるのは“若い時”である。40を過ぎても傲慢すぎるのは“身の程知らず”となる。この辺の違いを履き違えると“危うい生き方”となるので、その辺くれぐれもお間違えの無いように…。

二人しか知らない「ヤバイ」秘密⁉

2019-03-08

東京渋谷区で会社役員をしていた石原信明(69歳)が「殺人容疑」で3月6日に逮捕された。容疑者の自宅で、急性覚せい剤中毒で亡くなった五十嵐友理さん(享年28歳)は致死量の100倍にあたる覚せい剤の摂取量だったと公表されている。一応、6日に逮捕はされたのだが、容疑者は強く否認している。この事件には「謎」が多い。まず第一に、事件は昨年の7月に起こったのだが、約半年以上もの間、犯人を特定できなかった。その日、自宅には容疑者と被害者の二人しかいなかった。そして、そこで被害者は死亡した。しかも全裸であった。司法解剖で体内から覚せい剤が致死量の100倍も検出された。通常なら、もうここで容疑者が逮捕されてよいような事件である。逮捕されなかったのは、容疑者がそれだけ大量の覚せい剤を所有していた形跡が見当たらなかったからではないだろうか。そして、ようやく逮捕されたのは、容疑者以外の線が“浮かんで来なかった”からではないだろうか。だから、もしかしたら「自供待ち」の逮捕劇なのかもしれない。ただ、私には奇妙に思われることがいくつもある。まず二人の“接点”だが、これはハッキリとしていて、五十嵐友理さんが「会員制交際クラブ」に登録・所属していたからである。以前、起きた“紀州ドンファン”の覚せい剤死亡事件でも、彼が妻とした女性は、今回の事件とは別だと思うが「会員制交際クラブ」に所属していた。つまり、表現は良くないが会員制の“高級愛人紹介所”だと思えば良い。容疑者も、このクラブの会員であることを認め、その関係で彼女とは2016年の冬頃に知り合ったと認めている。そして、それから4度ほど彼女を指名したという。ここで重要なのは、容疑者は彼女だけに執着していたわけでもなく、あくまで女性会員の中の一人として逢っていたという点である。また彼女の方も、彼に対して「お客」以外の気持は抱いていなかったよう感じられる。なぜなら、容疑者の自宅に出掛ける時に、夫に対して「仕事関係で人に逢いに行く」という言い方をしているからだ。つまり、彼女は“そういう仕事”の時に“そういう言い方”をしていたようだ。ちなみに彼女の夫は元ホストであり、現在は不動産関係の仕事のようである。そういう意味で、夫は“妻の仕事”に対して理解を持っていたのかもしれない。仮に容疑者が犯人だとして一番奇妙なのは、なぜ自宅の中で、二人きりで全裸の時に“薬を盛ったのか”という点である。まるで「私が犯人です」と名乗り出ているようなものではないか。被害者が友人に送ったLINEには「薬物をすすめられている」「日本酒飲んじゃって普通に気づかず摂取してしまった」とある。これが事実なら、容疑者は日本酒に混ぜてでも強引に覚せい剤を飲ませようとしていたことになる。だが“殺す動機”が見当たらない。どちらかが“弱みを握られ”ゆすられていた可能性はないのか。おそらく二人しか知らない「秘密」が事件の背後にあるような気がする。

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