5月, 2023年

訪問介護士の“適性”&“相性”が「殺人」防ぐ⁉

2023-05-09
大坂で訪問介護士であった前田祐二容疑者(36歳)が「訪問介護サービス」を利用していた81歳の女性を、その入浴介助中に“殴る”“蹴る”など繰り返し、一時的に意識不明状態となって緊急搬送され、死には至らなかったが“殺人容疑”で逮捕された。容疑者は利用者が「こちらの言うことを聴かず腹が立った」ことで暴行したが「殺すつもりは無かった」と“殺人容疑”については否定している。「訪問介護サービス」という分野は近年、病院が“長期入院”を極力排除している関係もあって、その需要は徐々に拡大しつつある。少子高齢化の日本において、その需要に供給が追い付いていないような印象を受ける。その結果として、どうしても訪問介護士は“体力ある若い男性”であれば、多少“不向きな要素”を持っていたとしても会社側として採用してしまいがちな傾向があるのではないか。“不向きな要素”とは、介護してあげること自体が好きではなく、体力もそれほどある方でなく、お年寄りとか障害者にたいする情愛も乏しく、多少の融通性や機転を利かすことが出来ないタイプの人だ。このうちのどれかが欠落していれば、訪問介護士として長続きさせることは難しい。そのいちばんは「介護してあげること」自体が苦痛ではないこと。これが一番で、この素質を持っていないなら、訪問介護士にはならない方が良い。どうも、大阪の事件は、この素質を持っていない男が“とりあえずの就職先”として選んだような気がしてならない。もう一つ重要なのは、介護士とサービス依頼者との相性のようなものである。どうしても自宅を何回も訪れるので、相性のようなものが加わってくる。だれでも同じ……というものではないのだ。だから、会社側としても、誰でも訪問させれば良いというわけではない。その辺は会社側自体の方にも、普段から「どういう人には、どういう介護士を…」という研究がなされていなければならない。お年寄りは総じてわがままなものだ。介護士の言うことを聴いてくれる人ばかりではない。それらも踏まえて配備してゆかないと、今後も、こういう事件は無くならないのではないだろうか。

今後の「山間部の住宅」危険信号が出ている⁉

2023-05-08
石川県の能登半島付近で5日に起きた“震度6強”の地震が、今後の日本の「山間部住宅」にたいして“警戒信号”を発令している。脅しではない。日本の“地殻変動”や“気象状況”が、昔であれば安全地帯であったはずの「山の斜面を背景とする住宅」全域に対して“警戒信号”を発しているとしか思えない。だから近年、背後にあった山の斜面が崩れて来ての災害が日本中で後を絶たないのだ。そういう“土砂崩壊災害”を除くと、地震が大きな被害をもたらすこと、台風や集中豪雨が大きな被害をもたらすことは滅多にない。近年、急速に多くなったのは山の斜面が崩れて来ての住宅崩壊なのだ。これは日本列島の海底プレートそのものに亀裂が生じ、列島そのものに微妙な変化が生じて来ているために、これまでであれば崩れる心配などなかった山の斜面が“崩れやすく”なって来ているからだ。もう一つ大きいのは気象的な変化で、近年は部分的な集中豪雨が多い。一気に雨が降る。それによって、本来の日本の気象状況なら、崩れ出すなど考えられなかったような山の斜面が“崩れ出してしまう”ケースが多くなったのだ。したがって、これまでであれば問題がなかったはずの地域でも、山の斜面を背景として住宅を建てるのは危険に変わったのだ。もちろん、これは私個人の見解で、そういう“お偉いさんたち”が出した結論などではない。ただ「局部的な集中豪雨が多くなった」ことなどは誰もが実感として感じているはずだ。これは日本列島の気象そのものに“昔からの分類”が当てはまらなくなってきていることの証拠なのだ。地震などの“地殻変動”も過去のデータは当てはまらなくなりつつある。地震学会というのは、要するに過去の変動歴を集めて“その地域の地盤状況”を見極めようとしているのだが、その基本となるものが微妙に変化し始めているので、今後は過去のデータというものがあまり役立たなくなる。だから地震学会の「予見」というものは大体に外れる。気象予報にしても外れることが多くなっていくだろう。とにかく山の斜面を背景とした住宅には“危険信号”が出ている。

日本の「政治家48」&タイの「政治家48」⁉

2023-05-07
日本のような成熟した国家では、ほんとうの意味での“政治を志す若者”は出現しにくい。それに対して、まだまだ国家としての基盤が盤石ではない国の場合、優秀な若者は“政治を志す”ケースが多くなる。現在、まだまだ発展途上ともいえるタイの場合、優秀な若者が“政治に目覚め”いつの間にか政治の舞台へと躍り出ていくようなことになりやすい。「日本」では最近AKB48をもじった「政治家女子48党」という党が、良くも悪くも注目を集めている。元々は「NHK党」だったところなので、党名自体も何となく違和感があるというか、未だ不透明というか……。ところが「タイ」の場合はそうではない。大学を休学してBNK48のメンバーとなった女性が、その一年後にはそこを卒業、そのあと学生運動などに巻込まれていくうち、政治に目覚めた。そうして、今回14日に実施されるタイの総選挙において野党第2党「前進党」の正式比例代表候補として登場し、注目を集めている。ナイカ氏はまだ25歳で「前進党」の候補としてはもっとも若い。けれども、彼女はBNK48に居たから択ばれたわけではない。BNK48に居た期間はわずか1年間だが、学生運動などの活動に加わった期間は既に5年以上を経過している。むしろ彼女の場合、アイドルでは社会を変えられない、困っている人達を救えない、という思いから“政治の方に転身”していったといって良い。そういう点で、日本の「政治家女子48党」の人たちとはどこかが違うのだ。日本の場合、別な分野で或る程度、活躍しているような人達が集められた印象を受ける。主義・思想で統一しているのではなく、言い方は悪いが「利害の部分」で共通の要素がある方達が集められた……という印象がぬぐえない。そういう点で、ナイカ氏の場合、既に既成政党として存在している野党の第2党に属して立候補した。5年にわたる学生運動の中で自分の主義・思想に近いところを択んだに違いない。実際この党は都市部において最近若者たちを中心にして支持が広がっている政党で、長期的視点で観ても政治家として身を処すにはふさわしい政党と言えるかもしれない。日本の「政治家女子48党」からは、将来的に“日本を背負って立つ”ような人勢が居るようには感じられないが、タイのナイカ氏には私の予見能力に“大いに反応する”部分がある。もしかすると彼女は将来「タイ」そのものの希望となるかもしれないのだ。

「激変」倖せに“なれる人”と“なれない人”が…

2023-05-06
ときどき驚くほど“変貌していく女性”がいる。男性の変貌よりも、女性の変貌の方が目に付きやすい。元NMB48の木下百花氏も、そういう一人だ。現在26歳だが、13歳の時に芸能界入りしている。その頃の写真を観たが、現在が想像できないほど“可愛らしい普通のお嬢さん”だ。彼女にとって芸能界はどういうところだったのか、13年経った現在、もはやグループではなく単独のシンガーソングライターとして活動している。ただ最近は“その全身タトゥ”が注目を浴びている。確かに、最近の画像を見ると、まずは咽喉にある「クモのタトゥ」に眼が行く。咽喉の中心部分にかなり大きく描かれているので目立つ。これを入れるのは相当に勇気がいるはずだ。だいいち、この部分は痛みが強い。手の甲にも入れているようだが、この部分も痛みが強い。しかも、こういう骨に近い皮膚に入れた場合、消すことが出来ない。それを覚悟で“入れている”ということだろう。それ以外にも、腕や脚、背中などにも入れているようで文字通り「全身」と言っても良いが、ただあまり統一性はなく“走り書き”のような刺青が多く、画像として美しいとは言えない。せっかく入れるのであれば、もっと時間をかけて美しいものとか、関連性のあるものとかを入れた方が良いのではないか、と思ってしまうが「よけいなお世話」に違いない。よく刺青やタトゥの是非を論ずる方がいるが、最終的には本人が良ければ良いことで、他人がどうこう言うべきことではない。ただ刺青のような人目を引くものを入れて幸せになれる人となれない人とが居る。幸せになれるのは独自の人生観というか幸福観を持っている人で、幸せになれないのは他人の言動に左右されやすく、人目を気にする人である。特に人目を必要以上に気にする人は、自らが人目を引くようなことをすると後になって後悔する場合が多い。「ひとは人」と割り切れる人にとっては、自らが望んだものを入れることで“自己アピール”することになり、言ってみれば言葉に出さなくても常に“自己表現”しているカタチとなり、周りもそれを受け入れるなら大いなる幸せを手に出来る。仮に批判を受けても聴き流せばよいだけだ。それが出来ない人は刺青のような目立つものは見えないところに留めた方が良い。

「露&ウ」境界線に沿って「桜」を植えよう

2023-05-05
昔「東西冷戦」という時代があった。その時代に“分断の象徴”とされていたところの一つがベルリン近郊のテルト―市であった。約4キロにわたって「ベルリンの壁」が築かれていたのだ。けれども、時代は変わって“その壁”は市民によって崩壊された。その時、テレビ朝日ネットワークは素晴らしい提案を「日本」の視聴者に行った。「壁の跡地に桜を植えよう」と呼びかけたのだ。その結果、多数の支援金が集まり、そして25年の歳月をかけてドイツのテルト―市の「ベルリンの壁」跡地に1000本の桜が植えられ、徐々に成長していった。こうして今ではドイツ市民に「分断の象徴」ではなく「平和の象徴」として、その跡地が利用されている。満開の八重桜は見事で、この季節に「さくら祭り」が催される。家族連れが桜の下で食事をしたり、酒を飲んだりする姿は、文字通り「HANAMI」としか言いようがない。2万人もの市民が集まって来て、家族ごとに座っている姿は、どう見てもここが「平和の象徴」の場であることを感じさせる。無理強いをしているのではなく、ごく自然にそうなっていったことが素晴らしい。そして「さくら」という樹には“平和”を感じさせる不思議な魔力がある。だから、わたしは思うのだ。現在、ロシアとウクライナの境界線は“世界を分断している”象徴的なラインだが、その境界線に沿って「日本の桜」を地道に植樹し続けていけば、やがて25年後にはそこが「平和の象徴」になる。何万本もの八重桜並木が連なって、ロシアの国民も、ウクライナの国民も、その並木の下に集まって「HANAMI」を愉しみ、過去の争いを忘れ去ったような“穏やかな時”を迎えているに違いない。言葉は無力の時が多い。それよりも“たわわな桜の花々”の方が何倍も、何十倍も説得力を持っている。「♬さくら♬さくら」の音楽もずっと流し続けていると良い。双方が少しだけ譲歩し合えば「平和」はやって来る。わが日本の桜の花は、その説得力において群を抜いているのだ。

日本「1兆円」で大丈夫か⁉半導体の支援金‼

2023-05-04
将来の日本の経済発展を促すため、北海道千歳市に日本の次世代半導体をリードしていく新会社「ラピダス」の進出が決っている。ただ場所や事業内容は決まっているのだが、決まっていないのは「その資金調達をどうするか」の部分で、一応、政府が国家予算を投じて、それを支援していく予定とはなっている。ところが、どうも、その金額が少なすぎるのが気になる。何しろ、半導体というのは“莫大な利益をもたらす産業”だが、それを生み出していくための“投資額”も半端ではない。そのためアメリカでは5年間で38兆円、韓国では5年間で35兆円、中国では20兆円、欧州連合では5兆4000億円と巨額を投じようとしている。それに対して「日本」はどうかと言えば今のところ3年間で「1兆円」の予算規模なのだ。他の国と比べて、あまりにも少ない。もちろん、他の国家予算に比べれば、1兆円というのは大規模予算である。しかも、投資としてのお金で、それが実際に“大きな利益”となって返って来るかはわからない。何しろ、日本は“出遅れて”いるのだ。だから台湾企業であるTSMCの熊本工場にも4760億円を支援しているし、日本のキオクシアに対しても929億円を支援している。つまり、これまでにも国家予算を投じてはいるのだが「次世代半導体」と呼ばれるものに対してでなければ、将来的な見返りは少ない。そこで「国」として思い切った額の投資を試みているわけだ。だから「日本」としては3年間で1兆円は“精一杯の金額”と言えるのだが、ラピダスの会長は「2兆円が必要」と言っている。さらに工場建設だけでも外に3兆円が必要とのことで、会社上場を行っての資金調達を試みようとしている。日本の企業からの出資金の総額は73億円で、これ以上は見込みがないという。いってみれば、まだ完全には見通しが立たない中での企業上場といって良い。この状態で、はたして先んじられている各国に対して、追いつき、追い越すことが可能なのだろうか。仮に2兆円が注ぎ込まれたとしても、アメリカの19分の1、韓国の17分の1、中国の10分の1に過ぎない。そんな心細い金額で各国に勝てるのか、いや勝てなくともよいが追従できるのか……20年後(わたしは生きている可能性は低いが)それでも、もし“追い抜くことが出来たら”文字通り「日本の底力」として誇れることだろう。

即席「くのいち忍者」が各地で出没するかも⁉

2023-05-03
どういうものか外国人観光客、特に欧米の観光客は「体験型観光」を好む。どちらかというとただ単に見て歩くだけでは物足らないのかもしれない。そういうわけで、今年の観光商戦には“体験型観光”がいっぱいだ。それは良いのだが、日本における体験型には、われわれ日本人でも「行ったことがない」ようなものがしばしば含まれる。訪日外国人たちにもっとも人気があるのは「忍者体験」だ。いまや世界に通用する言葉になった「忍者」だが、そのホンモノはなかなかに地味なもので漫画や映画のような派手さはない。そして、なによりも或る程度の期間、その訓練というか修業を積まないとほんとうはなれない。ただ、外国人、特に欧米の外国人たちが好むのは漫画や映画で観てきた“派手なアクション”のエセ忍者の方だ。その体験も手軽に“すぐに行える”ものであることが条件だ。そこで登場するのが「忍者カフェ」と呼ばれる体験カフェだ。もちろん日本人でも良いのだが、多くの場合、外国人を対象としている。当然、その手ほどきをする忍者が必要なのだが、その忍者不足が深刻になって来ている。浅草の「忍者カフェ」では、だから即席で忍者を養成し、それが済んだら、すぐ忍者デビューさせるのだ。本物の忍者が聞いたら、さぞ嘆くことだろう。特に欧米人たちに受けが良いのは「女性の忍者=くのいち」と呼ばれる若き女性忍者たちだ。手ほどきを教えると言っても、実際には「手裏剣の投げ方を教える」とか「忍者の刀捌きを教える」とか、その程度で、あとは自由に“遊ばせている”に近い。ただ困ったことには忍者が足りない。そんな即席忍者であっても、人手不足なのだ。出来れば英語が出来る高身長の若い女性忍者が良い。ところがそういう“求めている「くのいち」”は応募してきてくれない。時給を多少アップして、何とか増やしたいと希望しているようだ。そういう、言ってみれば“未熟な忍者たち”に教わってゆく欧米の観光客は、本国に戻ってから「自分は忍者体験をした」と公言することだろう。そして、日本の“くのいち”は最高であると伝わることだろう。こうして、いつの間にか歴史上の日本には実在していなかったような“可愛らしい忍者もどき”が次々と伝承されていくのだろう。

「男女逆転現象」を“象徴する年”になる予感⁉

2023-05-02
「耳を疑う」という言葉があるが、まさにそういう事件が起こった。大阪府警浪速署は同居する30代代の男性に対して熱湯をかけ、その顔を複数回殴り、足にも刃物で傷を負わせ、意識がない状態で119番通報した29歳の女を「傷害と暴行」の容疑で逮捕した。女はその容疑の一部を否定し、男性が顔面など火傷を負ったのは「自分が運んでいったカップラーメンをこぼしたからだ」と主張している。にもかかわらず救急隊員が到着した時、男性は意識がなく水気のない風呂場で倒れた状態となっていた。病院に搬送されたが死亡している。しかも、この男性は浪速署に対し“女からの暴行”などに関して相談していた履歴があったようだ。これがもし、男と女の立場が逆であれば、多くの人たちは、それなりに納得する。DV系の男が非力な女性に行いそうな内容だからである。ところが、この場合は逆だった。男性が顔面を複数回殴られている形跡からみて、この時が初めてではなく、これまでにも繰り返されていた可能性が強い。こういう“主従関係的な状態”というのは、いちど形成されてしまうとなかなか覆せない。この事件の傍に、もう一つのニュース配信が載っていた。いま揉めに揉めている「政治家女子48党(旧NHK党)」の“正当な党首”を主張している大津綾香氏が、若手IT社長のYouTube配信でゲスト出演し、その最後の場面で演出的なポーズとして、四つん這いになった男性2人の背中に足を載せて“踏みつけ”ながら“髪を引っ張っている”ポーズで決めている。彼女自身は、つい彼らから“さまざまなポーズ”を演出され、それにのってしまった……と若干後悔している節もあるが、それが「政治家のやることか」との批判が起こっているらしい。確かに面白さを狙ったのかもしれないが、ちょっとやりすぎな感は否めない。ただ私は思うのだ。もしかすると、これは“時代の予告”なのかもしれない。ここにきて急速に「多様性の時代」が叫ばれ、だんだん“オトコとオンナの垣根”が取り払われつつある。それを象徴するのが今年であるのかもしれない。そうだとすれば、似たような出来事が今後続々と起こってくる可能性も……。

81歳で「80日間7大陸に挑んだ」女性コンビ‼

2023-05-01
誰でも齢を取ると多少“保守的”になる。新たなことに挑戦するのは勇気がいるものだ。ましてや彼女たちの場合、双方とも81歳だ。普通は“長期の海外旅行”だけでも相当な勇気がいる。私などは、彼女たちから比べればはるかに若いが、正直、海外旅行の“長期間飛行”にもはや耐えられない。航空機内に居る時間はせいぜい3時間くらいまでが限界で、それ以上は苦痛になって来ている。若い時には平気だったことが、年齢とともにどんどん少なくなっていく。ところが彼女たちの場合は「恐れを知らない」ようで、南極大陸→イースター島→フィンランド→北極→エジプト→日本など18ヵ国を廻った。極端に寒かったり、極端に暑かったり、富士山のような高所だったり……とにかく恐れを知らない。二人の職業が医師&写真家というのも、この旅に勇気を与えている。万一の場合には医学処置が可能だし、旅行後は写真集を出すことができる。二人とも“現役”で仕事をしている親友同士ということが、怖れを知らない理由かもしれない。彼女たちは現代人(⁉)らしくSNSでの発信も行っていて、自分たちの旅行のようすを逐次解説しているのでファンも多いようだ。日本で乗り物の乗り方などわからないでいる時、彼女たちを知っていたスロベニアの若者が助けてくれた。日本でも、ときどき高齢でありながら第一線で仕事を続けている人や、趣味や、習い事や、サークル活動や、ボランティアに日々熱心な人などを見掛ける。年齢とともに衰えていくというのは幻想かも知れない。そうはいっても、実際に自分の身体のことは誰よりも自分自身が良く解かる。十年前であれば“疲れる”ようなことではなかったことが、すぐに“疲れて続けられない”事柄も多い。わたしの入居した新しいマンションは“フィットネスジム付き”なのだが、正直、まだ一度も使用していない。入る前は、せっかくだから利用してみようと思って、ジムでトレーニングするのに相応しい服装やシューズなど一式をそろえた。ただ妻が体調を崩しているので、一人で出向いていく勇気がない。それに、各種トレーニングマシンなどもどう使えば良いのか、その種のところへ行ったことがないので、わからない。このままだとジムも“宝の持ち腐れ”になりそうで、81歳で「7大陸」どころか、健康を維持して元気で居られるのか、ちょっと心配になってきた。 Newer Entries »