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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


なぜ向いていない人物を「選挙特番」起用⁉


最初から判っていたはずのことを何故TBSは「選挙特番」で行ったのだろう。芸人・太田光氏のMCへの起用についてである。これは絶対に起用した側に問題がある。彼が“政治的な問題”に関心を持っていることは誰もが認めるだろう。けれども、日頃からの言動をみれば“真面目に対応できない”ことは眼に視えている。これまでの彼のキャラクターから言っても、真面目にし過ぎたなら、それはそれで“起用する”意味がない。本来、こういう番組には“芸人色”の強い人は起用すべきではない。例えば東国原英夫氏であれば、同じ“芸人”出身であっても、政治の現場で働いた実績があり、さまざまな観点から“そつなく切り込む”ことは可能であろう。けれども、太田氏の場合、これまでも感情的な発言とか、行き過ぎの言動とかが、ぎりぎり許されてきている人物で、それは“芸人だから”許されてきたのである。政治とか社会問題とかは、ムリに“笑いを取っては”いけない場合もある。その手加減が解かっていない。いや、解かっているのかもしれないが、制御できない。そういう人物は政治に不向きであり、そんなことは誰でも判るはずのことである。では、なぜTBSは“判っていて”起用したのか。私には二つの理由が考えられる。その一つはTBS上層部に「野党側に勝たせたい」意図があって、今回の選挙は「野党側が有利なはずだ」という“読み”があって、野党側が“大きく勝利した時”もっとも“大喜びしそうな人物”として白羽の矢を立てたのではないのか。もし、そうだとすれば、選挙情勢の読み違えであり、自民の総裁選でもそうだったが、TBSだけではないが最近のマスコミの“事前予想”は、どうしてこんなにも当たらないのか。真摯に反省すべき時に来ている。もう一つ考えられる理由として、TBSは単純に「選挙特番」の視聴率が欲しかったのではないのか。“危ない芸人”をMCとして起用することで、どんな“危ない発言”をするのか、観たい人たちが多くなる、と期待したのではないのか。そうだとすれば、これまた根本的な“誤り”であって、だれも「選挙特番」に“危なっかしい笑い”など求めてはいない。特に今回の場合には、コロナ禍の中で“景気悪化”の中で行われた選挙であり、将来に対しての不安や願望が有権者に込められている。そんなときの特番で“危なっかしい笑い”など観たいと思うはずがない。どちらにしても、TBSは“報道の立場”というものを根本的に考え直すべき時期にあるといえよう。
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