| 目頭よりも目尻の方が極端に吊り上っている目を「上がり目」と呼びます。目尻だけが吊り上っている目もありますが、ここで云う「上がり目」は目頭から目尻に向かって線を引いた時、斜めに引き上げられる形であることが条件です。目が細くて上がり目となっていれば、愛情面で猜疑心や嫉妬心の強い相で、男女間のトラブルに巻き込まれやすい傾向が見受けられます。目が大きくて上がり目となっているのは、信念が強く、プライドが高く、情熱的で一途であることが特徴です。黒目部分が大きければ、芸術や宗教に対しての素質を持ち、霊感的体質の相となります。 |
| 目頭から目尻にかけて斜めに下がっている目を「下がり目」と呼びます。この場合、上まぶたのラインだけが下降している目とは別個なので注意が必要です。左右合わせると「福笑型」となって、第一印象として優しさ、親しみやすさ、弱さを感じさせる目となります。実際、下がり目の人には優しく、親しみやすい人が多いものです。ユーモアやウイットに富む人が多いものです。また、部下・後輩・子供・ペットの面倒見が良いことも特徴です。男女とも、ずっと年下の人と相性が良いでしょう。異性には甘く、ことのほか親切で、誘われると断れない傾向もみられます。 |
| 日本人など東洋系の人種は元々細い目が多かったのですが、最近は日本人にかぎって云えば少なくなったような気がします。一般的に云うと、視力が弱くて眼鏡を掛けている人は「細い目」になりやすく、一重まぶたの人も細い目の印象を与えがちです。人相学的には、感情を内に秘めて抑えがちな人は目が細くなりやすいし、恋愛・結婚に対して慎重な人も目は細くなりがちなものです。どんなときにも冷静さを失わない性格を必要とする仕事分野などでは、細い目が活躍するようです。ただストーカーのように、異性に対して執着するのも細い目で決してあきらめません。 |
| 一般的には、出産時の子供の目は細いものですが、生まれて半年以上たった頃から徐々に丸くなり、1~3歳くらいでは大きく丸く変わっていくケースが少なくありません。大人になっても「丸い目」は、柔和で情感豊かな性質を持っているものです。ただ、喜怒哀楽の気分的変化が激しく、その時々のムードや感情に支配されやすく、自分の気持ちを仕舞っておくということが出来ません。愛情表現には優れていますが、気持ちが変わりやすいため、恋愛も長続きしにくいようです。芸術や芸能など派手な分野では成功率が高いものです。逆に、地味な生活には耐えられません。 |
| 健康で明るく素直な印象の子供たちの多くは「丸い眼頭」を持っているものです。この眼頭と云うのは、十分な観察能力を持たないと、見逃してしまいやすい部分の一つです。目そのものが細くても眼頭が丸いこともあり、逆に、目そのものは丸くても、眼頭の部分は鋭く突きでていることもあります。丸い眼頭は、家族や周囲の人を疑うことなく生きていく人の相です。男女間の恋愛や結婚では、駆け引きなく素直に愛情を求めて、また自らも相手を全面的に信じて愛情を表していく人の相となります。悪い異性に引っ掛かると、騙されるとか、裏切られることもあります。 |
| 尖った眼頭と云うのはどちらかと云えば東洋人には少なく、西洋人に多いものですが、最近は日本人にも多くみられるようになってきました。また、幼少期に尖っていなくても、十代後半以降になって尖ってくるケースも少なくありません。これは駆け引きや打算の多い愛情をあらわすもので、異性との関係が頻繁に入れ替わるとか、仕事上で異性を利用することの多い人たちに鋭く尖るケースが多いようです。また、この眼頭の人の中には、自らは純粋な愛情を持っていても、家庭生活の安住を得られず、三角関係や四角関係に巻き込まれやすい傾向を持つ場合もあります。 |
| 文字通り目が引っ込んでいる「奥目」の人には、目と眉との間は広いのに奥目であるケースと、目と眉との間が狭くて奥目であるケースとがあります。前者は欧米人的な風貌となりやすく、上まぶたのラインとは別に眼球に沿うラインも出現しやすく、後者はやや斜視的な目の風貌を作りがちです。どちらにも共通して云えることは、家庭運と云う点で幼少時に恵まれていないケースが多いということです。前者は観察力や洞察力が鋭く、研究心の強い相ですが、細部にこだわり過ぎ、愛情面では消極的で奥手となりがちです。後者は心が狭く愛情乏しい環境下で育っています。 |
| 「出目」の人にも二種類あって、バセドー氏病のような遺伝的な病気のため目が出ているタイプと、病気や体質とは無関係に目が出ているタイプです。両方に共通して云えるのは、喜怒哀楽の感情が激しく、派手で華やかな人生を好む点で、特に愛情面ではそれが顕著です。上まぶたの肉が乏しくて目だけが大きく出ている場合を「露眼」と云い、普段から感情の起伏が激しく、物事を中途挫折しやすい傾向を持っている相となります。出目であると同時に、目と眉の間にむっちり肉が付いているのは、早熟でプライドが高く、恋愛に対して積極的で、初婚に敗れやすい人の相です。 |
| 俗に云う「黒目(晴)」が上に吊り上ることによって、左右だけでなく、黒目の下にも白眼が覗く目のことを「下三白眼」と云います。欧米のセクシー系女優やファッションモデルなどに多く見かける相で、気位が高く、性的駆け引きの巧みな人に多いものです。魅惑的な下三白眼は男性より女性に多い相ですが、男性を自らの支配下に置くことで性的快感を得ていくのが特徴と云えます。同じ下三白眼でも或る種冷たさを感じさせる下三白眼は、人の心を踏みにじるタイプで、殺人者や凶悪犯罪者にしばしば見受けられます。格闘技者も、闘っている時は下三白眼となるものです。 |
| 人間だれでも、暗い中で目を大きく見開くと、黒目(晴)が極端に縮んで白眼が周囲に見えるものです。ところが、稀に暗い中でなくても、黒目が小さく、目全体の外形が丸く大きいため、四方を白眼で取り囲む目が出現するケースがあります。これが「四白眼」です。普段からこのような眼をしている人は、小さなことでも驚きやすく、神経質で、防衛本能が異常なほど発達しています。また感情に支配されやすく、情緒不安定な傾向も見逃せません。人の言葉とか行動とかを信じることが出来ないので、トラブルに巻き込まれやすく、愛情関係も長続きしにくいのが普通です。 |
| 誰しも左右の目の大きさや形が同一ではないのですが、それが極端に異なって目立つ相を「雌雄眼」と呼びます。一見すると大した違いのように見えなくても、よくよく観察すると極端に左右の眼が異なっているという人物が少なくありません。大抵の場合、こういう眼を持っている人は仕事上は他の人たちではマネが出来ない特別な能力や手腕を発揮し、それなりの立場に付いているものですが、どういうわけか敵やライバルも多く、片時も安心できない人生となります。また家庭的問題を抱えていることが多くて、秘密の愛情を持ち、外面と内面の違いも目立つようです。 |
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