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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「人は二度死ぬ」を避けたかった妻の想い出


ときどき「この人が…」と思うような人が自殺する。そういう人物の一人が2022年5月11日に亡くなられた芸人の上島竜兵氏であった。「押すなよ」「押すなよ」といいながら熱湯風呂に入るとか、熱いおでんを食べるとか、「くるりんぱ」で帽子を被るとか、喧嘩の途中からキスするとか……いかにも昭和の芸人らしい“くだらない面白さ”を持っていた。晩年は精神的に不安定だったというが、特別、何かがあっての自殺ということではないらしい。家族として、妻として、もっとも身近に居ながら、その苦しみに気付けなかった妻の光氏が『竜ちゃんのばかやろう』というエッセイを書き上げた。憔悴した気分の中で原稿を書いていくのは辛かったと思うが、それをさせた原動力は上島竜兵氏であったかもしれない。なぜなら彼は常々「人は二度死ぬ」と周りに言っていたからだ。昔の“007の映画”にそういうタイトルがあったような気もするが、そうではない。彼の言う“二度死ぬ”は一度目が本当の死、そして二度目が誰からも“忘れられてしまった”ことによる死。それが“二度目の死”だというのだ。確かに、彼は“忘れられがち”ではあったが、何かの時には必ず“想い出す芸や場面”を人々に遺した。そういう意味では多くの人たちのように本当の意味での“二度目の死”は存在しない人物であった。世の中には、それこそ“二度目の死”がすぐに来てしまう人たちが山ほど居る。そういう人たちに比べれば、もしかするとジェームズボンド以上に“甦る人物”かもしれなかった。そうはいっても、妻の光氏からしてみれば、絶対に“二度死ぬ”ようにはさせたくないに違いない。だから忘れられないうちに書き下ろしのエッセイを書き上げたのだ。憔悴した気持ちを奮い立たせて書き上げたの違いないのだ。そして『竜ちゃんのばかやろう』をタイトルにした。妻が夫を書くのに「ばかやろう」とタイトルに着けるのは、それだけ悔いが遺る日々があり、愛情あふれる想いがほとばしっているからに違いない。その方が“二度目の死”を避けることが出来る。それこそが彼女の出来る最高の贈りものなのだ。
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