今年に入って急速にドル円相場が動いている。昨年半ばまでの「円安」基調から徐々に反転し、年明けからは明らかな「円高」方向へとかじを切った形だ。1ドル=125円だった昨年半ばから、現在は15円も「円高」の1ドル=110円前半にある。それでも訪日外国人の数が減らないのは奇妙な現象だが、輸出産業には「警戒信号」が鳴りっぱなしの状況なのだ。日本は基本的に輸出産業で成り立っている国であり「円高」は“国益”を減らし“不景気”を呼び込む最大の原因となる。しかも、この「円高」効果というのは、すぐに表れるのではなく実質的には半年以上先になって一般の人々には実感されるような性質を持っている。つまり今よりも半年先の方がもっともっと“景気が悪くなる”予報となるのが「円高」への急速な動きなのだ。実はさらに“ショッキングな予測”がある。一説に「ドル円相場」には“周期性”があり、それによるといったん「円高」にかじが切られたなら、今年9月頃までは「円高」が進行していく可能性が強く、そうすると1ドル=87円付近まで円高が進んでしまう可能性が指摘されている。そうすると昨年半ばに2万円だった日経平均株価は、なんと半額の1万円付近まで落ち込む可能性が強い。株価は景気の先行指標だから、とてつもなく「危険」な水域を指示していることになる。早急に「手」を打たなければ「日本」が沈む。
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