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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「占い」も加わっている⁉「忍術書」写本発見


滋賀県の甲賀市といえば“忍者の里(⁉)”として知られる。その甲賀市で江戸時代の忍術書「間林清陽」の写本が見つかった。「軍法 間林清陽 巻中」と題された48条からなる秘伝的な写本だ。江戸時代にまとめられた甲賀・伊賀の忍術の集大成「万川集海」全22巻の原本の一つとも言われる。ただ48条とはいうものの簡潔に記されているので、ページ数としては薄い。一般的に「忍術」というと、われわれはどうしてもイメージとして“特殊な忍びの術”を習得した忍者姿を想起する。ところが実際の忍術書を読むと、それほど特殊な“戦術使い”とは言えないような気がしてくる。忍術書に示された忍者には「陽忍」と「陰忍」というのがあって、われわれがイメージする“忍びの者”は「陰忍」の方を指している。陽忍の方は、姿を見せながら“或る種のスパイ活動”と“交渉任務”とを担当するらしい。まあ007のような役割だ。陰忍の方は“姿を見せてはいけない”ので、もっぱら“夜間”に活動する。その際、憶えていなければならないことの一つに「天文占」や「遁甲占」というものがある。簡単にいうと、方角的な吉凶や時刻的な吉凶を踏まえて“見つからないよう”目的を果たさなければならない。人にだけではなく、犬にも見つかってはならない。だから掌に「鬼」の文字を書き“九字”を切る。こういう呪術も習得していなければならない。履物だっ手作りだ。足音が響かぬ“履物づくり”をしなければならない。“忍びの者”には彼らだけが持っている“器具”というものがいろいろとある。現代のスパイが“さまざまなIT器具”を備えているようなものだ。それらは“忍器・登器・水器・開器・火器”と色々とある。忍器というのは身を隠すための器具だ。登器というのは屋根裏などに上るための器具だ。水器というのは川などを渡るための器具だ。開器というのは鍵を開けるための器具だ。火器というのは火を燃やすための器具だ。それぞれの器具はもちろん“自分で手作り”しなければならない。われわれのイメージでは「忍びの者」は恰好良いはずなのだが、どうも実際には地味で忍耐や知恵を必要とする“習得までに時間のかかる職業”であったような気がする。日本の古典的007は、労力の割に評価されることの少ない継承の難しい過酷な職業だったのだ。
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