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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「昭和初期」に逆行⁉秘かに流行の「移住婚」


歴史というのは、時として“逆戻り現象”を生み出す。日本は昭和初期(1920年代後半)の頃、結婚の7割以上が“お見合い”によるものであった。それが徐々に“恋愛結婚”が増えていって1960年代半ば頃に“お見合い”と“恋愛”の婚姻数が半々くらいとなった。そして1980年代には95%以上の人たちが“結婚する国”となっていた。ところが、その後“お見合い”はどんどん減っていって、一時的には“絶滅状態”のような時期もあった。最近になって、特にコロナ禍になって以降、再び“お見合い結婚”に注目が集まり出している。どうしてかというと、一つにはズームなどを使って直接会う前に“相手と話すことが出来る”ようになったことが大きい。直接会ってから“断る”というのが日本人はやや苦手なのだ。ズームの画面を見ながら話すことで、相手の顔はもちろん、その表情や雰囲気や考え方など、実際に暮らしていくときに必要な事柄を何となく把握できる。書面だけでは判らない部分が、映像から感じられる。これは大きい。もう一つ、コロナ禍によって“リモートワーク”を推奨する企業が多くなったことだ。つまり直接出社しなくてもOKな企業が多くなってきたことだ。そうであれば、別に首都圏に暮らす必要はない。元々が“田舎暮らし”など好む人たちにとって、リモートワークの解禁は願ったりの仕事スタンスとなった。そうなってしまえば、実際に“暮らせる環境”を提供してくれる見合い相手との結婚は理想的なものに変わる。さらに、そういうふうに地域枠を設けないことによって、お見合い相手の選択数が激増するのだ。こうして、地方行政も後押ししてくれる「移住婚」というスタイルが、いま都会脱出希望者たちから脚光を浴び始めているのだ。確かに、雑踏が嫌いで田舎暮らしを希望しても、職業と住居を同時に提供してくれる自治体は少ない。結婚しての移住であれば、自治体も応援してくれるし、企業側も退職せずとも可能であれば、その結婚も移住も支援してくれたりする。ましてや若い男性が結婚という形で移り住んでくれるのであれば、少子化対策の上からも支援しやすい。少子化の前に“嫁不足”の田舎でも、若い女性が来てくれるのなら大歓迎であろう。こうして、昭和初期に行われていた“お見合い”とはいろいろな点で異なってはいるが、見ず知らずの土地に“移住を伴って結婚していく”という共通のスタイルは、ひょっとすると“婚姻減少”の対策としても“少子化”の対策としても、両方を救う救世主となるかもしれない。
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