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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「野性の本能」を“許す”ことへの疑問


“動物愛護”とか“動物保護”とかに対して、異常に熱心になる人達がいる。そういう人達が、本当に“愛情深い人”なのかどうか、疑問に思うことが多い。スイスのチューリッヒ動物園で7月4日の午後、来場者たち多数が居た目の前で、一人の女性飼育員(55歳)が突如アムールトラに襲われた。ベテランの飼育員はとくべつ間違った行為をしたようには思えない。そこには二頭のトラが居たのだが、襲ったのは5歳の雌トラの方だった。見物客からの通報を受け、すぐ救護チームが駆け付けたが、時すでに遅く、襲われた飼育員は園内にある救護室に運ばれ手当てを受ける間もなく死亡した。現在もまだ警察による事故現場の検証が続いているので、本当のところはよく解からない。ところが、すぐに動物園側は声明を発した。今回の事故は「イリーナ(アムールトラの名前)は何も悪くない。彼女は野生動物の本能に従っただけだ。もちろん処分は行わない」という声明だ。確かに、野生動物が「野性の牙をむいただけ」と言えば、そうであるのかもしれない。けれども、それによって自分の動物園に長年勤めていた女性職員が死んでいるのだ。女性飼育員はまだ入って間もない飼育員ではない。仮に、檻に入ることを禁じていたのに入った(?)のだとしても、何も理由なく入るはずがなく、禁じていなかったのなら業務の一環として何かをするため入ったに違いない。いずれにしても、従業員である飼育員が襲われて亡くなったのだ。どうして野性のトラの立場から“弁明するような声明”がすぐに出されるのか。襲ったトラは2015年にデンマークで誕生し、昨年になってチューリッヒ動物園へと来た。もしかすると、まだ十分馴染めていない部分があったのか。とはいうものの女性飼育員とは“顔馴染み”であったはずで、見ず知らずの人間ではない。私は大昔、覚せい剤の息子が母親に襲い掛かって来ると嘆いていた、占いの相談者を想い出す。どんな理由があろうと、襲ってくる方を野放しには出来ない。実は、このチューリッヒ動物園では昨年の12月にも、フィリピンワニが女性清掃員を襲って腕を負傷させた事件が発生しているのだ。どこまで「動物」に甘いのか。
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