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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


アメリカの若者に「日本」売る“行動派の社長”


最近はアメリカでラーメン店を成功させても、特に珍しいことではなくなった。それが昔“芸人”だったとしても「そうだったのか」程度の反応しかない。ただ相方が自殺して間もなく、二郎系のこってりラーメンに出逢って「これだ‼」と飛びつき、芸人を辞め弟子入りして修行し、自分の店を持ち、国内だけではもの足らずに“世界”を目指して成功した人物。現在、国内外に23店舗を構える社長となったのが西岡津世志氏(43歳)だ。私がもっとも注目したのは、彼がアメリカ人の舌に合わせるのではなく、あくまで“日本の味=こってりラーメン”にこだわったことだ。しかも、学生や若者たちが多く住むボストンを拠点に移住し、一年間をかけて店舗づくりをして、持ち金3000万円を無くして「0」から開業にこぎつけていることだ。よほどの覚悟がなければ、こういう勝負は出来ない。しかも、彼の店の特徴は“味”にあるのではない。来店者の多くに「夢を語らせる」ことにある。来店者の若者が自らの夢を語って、その店に来ていた人達の多くが、その夢に対してエールを送る。そういう“変わった店”なのだ。もちろん強制ではない。日本人は人前で“夢を語る”ことを気恥しがる人が多い。私だって、もし、その店に行って席に着く時「夢があれば語ってください‼」と言われても、正直、うろたえてしまうだろう。ニューヨークに近い街なので、多くの若者は「夢」を持っている。そうだからなのだろうか。それとも、日本式こってりラーメンの味なのか。どちらかわからないが、とにかく若者たちが列をなす。何しろ店名が「Yume wo katare」なのだ。そして彼の会社名も、株式会社 夢を語れ なのだ。まあ、徹底しているというか、文字通り“アメリカンドリーム”の達成者であることは間違いないだろう。近年、芸人出身でアメリカにわたって“夢を実現しよう”としている人達は多い。いや芸人でなくても俳優とかミュージシャンとか、いろいろと居る。ただ、その多くは、どうすれば“アメリカ人好み”として成功できるか、を考える。彼の立派なところは“日本の味”にこだわったことだ。アメリカ人の好むラーメンには変えなかった。しかも“夢を語らせる場所”として、自分の店を提供しているところだ。ニューヨーク近郊であるボストンで、世界中から集まった学生たちが「自らの夢を語る」そのうちのどれくらいが“現実”となるのか、或る意味では世界中の優れた若者たちの“夢”が、その店には詰まっている。 
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