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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


アメリカは「レコード」が「CD」を逆転した‼


なかなか興味深い話だ。近年じわじわと“懐かしのレコード盤”が見直され売れ始めている…というニュースは以前から伝わっていた。ところが昨年とうとうアメリカでは、レコード販売がCD販売より“上回る”自体が起こっていたのだ。つまりレコードが4170万枚、CDが4060万枚という驚くべき数字だ。時代は変わった。或る意味では“逆戻り”している。だが、そうとばかりも言えない。10代から20代の若い世代が多く買い求めているからだ。奇妙なことに30代の年齢層はレコードを買わない。その前後の年代がレコードを買っている。もちろん、40代後半~50代半ばの年代では“なつかしさ”が買い求めに来るいちばんの理由だ。自分の“青春”を取り戻せるような感覚がレコードの音楽にはあるらしい。一方、10代~20代の若者たちの場合には“レトロな印象”に新鮮さを感じて…が一番の理由のようだ。それに加えて“音質の良さ”も正統な“音楽好き”には好まれる理由らしい。もっともレコードを聴くためには、それなりの場所や装置が必要でCDほど手軽ではない。途中を飛ばして聴くということも難しい。或る意味ではCDよりも、いろいろと不便なのだ。それでも、デジタルワークで疲れた心を癒すものは、CD曲ではなくレコード曲だというのだ。レコード専門店も続々とオープンしているらしい。私はふと何十年も前の記憶を呼び戻す。その頃、私はまだ20代だったが、将来的にはレコードというものが無くなって、すべては小さなCDに変わっていく…という記事を読んだ。そして、それを友人に告げたのだが、彼は“怪訝な眼”で私を見ていた。「そんなの信じられないよ」という顔だった。私は「いや、必ずそうなる」という言葉をなぜか飲み込んだ。あれから、もう何十年も経つ。そうして実際に一度は“レコード”がこの世から消えたように見えた。けれども、こういう形で、再び“復活する”と誰が予見できただろう。結局、人間というのは「便利になれば良い」というのは“幻想”であったことに気付きつつある。いったん、便利になって、それから“後戻りした”ものも意外なほど多い。もしかしたら「レトロ」と感じるモノや時代こそ、何十年か先の最先端かもしれないのだ。
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