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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


インフレ加速「0円プラン」の時代は終わった


かつては日本の社会をリードしていた企業のいくつかが、ここに来て窮地に陥っている。その一つが「楽天」という企業グループだ。モバイル契約者の大量流出が止まらないのだ。本来なら、もっと歓迎を受けるはずだった「0円プラン」が腰砕けし、それによって契約していた人達の流出が止まらなくなっている。もちろん「0プラン」なのだから、最初から“赤字覚悟”で開始しているのだが、その“0円後も継続してくれる”ことで何とか経営が成り立つ。ところが、0円が切れると同時に解約が相次ぐのでは採算が成り立たない。その結果、いまや楽天グループ全体での借入総額、つまり借金は2兆5000億円にも達している。もちろん、この数字は楽天が目標としているソフトバンクグループに比べれば、まだまだ少ない。とはいうものの今や完全に“投資会社”と化しているソフトバンクグループとは単純に比較できない。楽天には“大化けするかもしれないユニコーン”はないのだ。そこで、どうするのかというと、楽天を率いる三木谷氏は「楽天銀行」と「楽天証券」の上場を決めた。それによって当面に資金の確保を得ようとしている。もっとも楽天自体の先行きが不透明で、その本家の株価も昨年に比べると半額ほどにまで急落している。市場で「楽天銀行」が高評価を得られるかには疑問符が付く。「0円プラン」というのは、携帯電話だけでなくさまざまな分野で行われてきた手法で、いまとなっては新鮮味がない。というか、いまや“時代遅れ”的な印象さえある。ここ1~2年、世界的にインフレが忍び寄り始めている。日本は昨年まで抑えられていたが、エネルギーや原料費などの高騰に、もはや抑えきれなくなって“一斉値上げ”の様相すら見受けられる。私が、かつてここで予見した通りの展開なのだ。世の中がインフレに向かう時代には「0円プラン」は印象的にもマイナスで“後れを取った”企業イメージとなる。「景気」とは、文字通り“気分”が関係しているので、経済の実態とは必ずしも同一ではない。これからの時代は“他よりも一歩先んじて値上げする企業”の方が、時代をリードする企業として注目を浴びるようになっていくのだ。
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