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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


カリフォルニア州ホームレス「17万人」の衝撃


アメリカの住宅価格が途方もなく高騰していることは誰もが知っている。日本でも、最近は“高くなってきている”ことは誰もが感じるが、アメリカと比べると、まだまだ安くてホッとする。そのアメリカの住宅価格に関連して、増えてきているのが“路上生活者=ホームレス”だ。広い国土を有するアメリカの場合、路上生活者が各州に広がりを見せてはいるが、50州のうちの一部の州だけが特に多い。その筆頭はカリフォルニア州で全米の30%を占める。人口にして17万人だ。すごい数だ。われわれはどうしても「富めるアメリカ」のイメージを持っているが、実際にはカリフォルニア州だけでも17万人もの“住居に暮らせない人たち”がいるのだ。ただ各州を比較した場合、明らかに偏りがある。カリフォルニア州だけが突出してホームレスが多い。これにはさまざまな理由がある。一つには他の州からの移住組が多いことだ。この地域が路上生活に重要な温暖な気候を持っていて、薬物などに対しても寛容な傾向がみられるからだ。奇妙な話だが、ここは元々高級住宅街が多い地域で、法律的に集合住宅よりも、戸建ての方が優遇を受けるようになっている。また安価なアパートなどの建築は認められていない。本来は富裕層が暮らすべき地域だからだ。そこでどうしても庶民の住宅は慢性的に供給不足なのだ。もっともロサンゼルスだけでも7万5千人以上いる路上生活者は、主として路上にテント生活で、実際には街中にあふれている。テントが張られているすぐ横をたくさんの通勤者などが通り過ぎる。日本のように、どこか目立たないところや片隅に段ボール住宅が並ぶより、派手でカラフルなテントが路上のあちこちに存在しているのは、嫌でも目立つ。ホームレスに対する法律は州ごとに違っている。ロサンゼルスの場合、そこで暮らしている人達の半数近くが50歳以上であり、元々はこの地域か近郊の住宅に暮らしていたが諸事情あって住宅を手放した人たちだ。近年の住宅費の高騰は、路上生活者を増やすことはあっても減らすことは難しいよう思われる。よく「アメリカンドリーム」と言うが、実際に“それ”を達成できるのは、ほんとうに一握りの幸運者だけなのだ。
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