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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


タロットのような「xxxHOLIC」ビジュアル


蜷川実花氏と言えば、独特の“美”を追求する写真家・映画監督として知られる。その彼女が構想から実現まで十年間をかけた作品が来年の春に公開される.2003年~2010年にかけ雑誌ヤングマガジンに連載され、そのあと単行本で1400万部以上のベストセラーとなった「xxxHOLIC」という作品だ。人の心に寄り付く“アヤカシ”が視える高校生ワタヌキと不可思議な“ミセ”の女主人ユウコが繰り広げる奇妙なファンタジーの物語。そのワタヌキを神木隆之介氏が、妖しいユウコを柴咲コウ氏が演じる。昨日、この映画のメインビジュアルが公開となったが、その画像写真を観て、私が真っ先に思い浮かべたのは“タロットカードの図柄”だった。私は過去に世界中で発行されたタロットカード多数を趣味として所有しているが、黙って視ていると“吸い込まれそうになる”妖しい雰囲気を醸し出すビジュアルは、タロットカードの図柄としてふさわしい。タロット占いが、今日のように普及したのは、占いとしてのロジックが優れていたからではない。さまざまな魔術師や画家の組み合わせによって、美しく妖しいカードが多数誕生したからである。或る意味でタロットの図柄は“幻想的”であればあるほど良い。或る種のイメージやインスピレーションを与えてくれるからだ。19世紀から20世紀にかけてアーサー・ウエイトやクロウリーといった魔術研究者が居たからこそ“美しく幻想的なカード”が次々と誕生した。私がもっとも気に入っているアンセント・タロットは“エジプト系カード”の一種だが、今は製造されていない。このカードの「星」「悪魔」「死神」「魔術師」などはデザイン的にも大変優れている。トート・カードの「隠者」「塔」「審判」のデザイン、ネフェルタリ・カードの「節制」「月」「世界」のデザイン、エノール・ガボットの「運命の輪」「帝王」のデザインなども優れている。私は昔、自分自身がデザインしたカードを作ろうかと思ったことがあった。けれども、いまひとつ思うような“妖しい美しさ”が描き出せず断念してしまった。日本人のタロット占者で、オリジナルカードを作っておられる方もいるが、イメージだけが先行して“抽象的な図柄”となっている場合が多い。自分だけで用いるならそれでも良いが、幅広く採用してもらおうと思うのなら、根本的な意味や背景を図柄に組み込むことを忘れてはならない。
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