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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


世界に通用する「能力」と「人間性」の問題


昔であれば「遊び」に過ぎなかったものが、現代では「職業」になり得る。それが“ゲームの世界”だ。日本にもプロゲーマーと呼ばれる人たちは何人もいて、その頂点に立つものは何億円もの年収を得ている。そういうプロゲーマーの1人が「たぬかな」と呼ばれていた谷加奈氏だった。美人ゲーマーとして海外からも注目され2016年から“プロ”として活動していた。その彼女がSNS上で「身長170㎝ない男は人権ない」という発言をして批判を浴びた。これが単なるジョーク的な意味での発言であれば問題なかったのだが、どうやら彼女は本気だったようで、身長の乏しい男性は整形をしてでも170㎝に達しなければ「人権は与えられないと思え」というふうな意味のことを述べていた。当然、これに対する反響は大きく、彼女を雇っていた事務所は急きょ“プロ契約解除”に踏み切った。近年、さまざまな分野で一気に“時代の寵児”となる人が増えている。情報化時代となって、世界が一体化し始めていることもあり、いまや数日もあれば“時代の寵児”が誕生する。その結果、一気に寵児となった人は、あれよあれよという間に“世界的な名声”や“世界的な人気”や“巨額の財産”を手に入れる。この間があまりにも短い。そこで、どうなるかというと、まだ十代半ばであるとか、まだ学生であるとか、それまでは引き篭もりであったとか……あまり「世間」というものと、対峙してこなかった人たちが急に“社会の全面”に出ることになる。あまりに無防備に「世の中に躍り出ていく」ことになる。そうすると、どうしても精神的な“幼さ”が目立つ。或いは“弱さ”が目立つ。特にゲームの世界などは“そのこと”以外はほとんど知らずに育っている場合も多く、自分がいかに“社会的影響力が強いか”に気付いていない。そして、その部分から、もろくも崩れていってしまう人も多い。テニスの大坂なおみ氏など、その典型と言える。こういう人は精神的な“弱さ”や“脆さ”を自覚すると、なかなかそこから立ち直ることが出来ない。せっかくの優れた素質を持ちながら、或る意味では「大人社会」に翻弄されてしまったともいえる。ただ最終的には本人の「人間性」に掛かっていて、たとえ一時的に“自分を見失って”しまったとしても、幼少年期から大人の入り口の差し掛かる時、しっかりとした「人間」としての日常が身に付いていれば、自らを見失わなかったと思われる。したがって、そういう“能力を育てていく側”は、今回のような事態にならないよう「人間性の育成」も合わせて“育てていく”契約を結ぶよう考えていかなければならない。
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