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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


双方が「中立化合意」でギリギリ戦争は回避⁉


誰も「得をしない戦争」は、ホンネにおいて“避けたい”のが共通の真意だ。今回のロシアによるウクライナ侵攻は、最終的に「戦争」が目的ではなく「NATO(北大西洋条約機構)」に加盟させないことが目的なのだ。本格的な戦争になれば、確実に双方が傷つく。ロシアにとっても、経済的打撃が大きいのだ。だから、両首脳とも、ほんとうは戦争などしたくない。ただ欧米人というのは“ギリギリの腹の探り合い”が好きな民族で、その点で日本人などとは大きく異なる。こういう根本的な性質の違いは、だから「日本」が“外交的な駆け引き”において勝つのが難しい一番の要因となっている。25日にウクライナのゼレンスキー大統領が「中立化で協議の用意がある」とロシアに呼びかけ、それに対してロシアのプーチン大統領が「我々の代表団を派遣する用意がある」と応じた。さらに、その場所として指定されたのはベラルーシの首都ミンスクだが、その国のルカシェンコ大統領が、その仲介役に同意した。この三つが一挙に同意したのだから、とりあえずは「合意」が交わされる可能性は大きい。つまりは始まりかけた戦争はからくも回避されるというシナリオとなる⁉ こういう外交的な“駆け引き”を欧米人は好んで用いる。日本人からすると、そう思っているなら、最初から「合意の話し合いをすれば良いじゃないか」と首を傾げてしまうが、そうならないのが欧米式なのだ。ギリギリまで交渉して、ダメなら「その序章」としての“第一楽章”を弾き聴かせ、その中で「まだ、やるのか…」と問い掛ける。日本人の場合は、もう銃口の引き金に指をかけたなら「撃つしかない」という意識に立っているが、彼らは、そういう状態の中で「数を数えるから、答えを用意しろ」と待っている。そういう風な“ややこしい”というか“面倒くさい”手続きを踏みながら、双方のギリギリの妥協点を見出していこうとする。もちろん、双方に既に死者が出ている。だから実際には「戦争を回避した」とは言えないわけだが、彼らの感覚では「ギリギリのところで合意を得た」という解釈になる。この「外交的な交渉感覚」は日本民族にはなかなか難しいもので、だから「日本」は欧米との交渉事で優位に立つのは出来ないのだ。
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