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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


役員報酬トップ50人中「8人も入った」企業⁉


毎年「役員報酬ランキング50」というものが公表されている。2022年3月期、つまり前年度の“正規の収入”による実名公表である。ここに示されているのは、あくまでも“企業報酬”としての順位なので、個人所得とは微妙に異なる。つまり実際にはもっと多くの収入を得ている人達がたくさん居るのだが、個々の企業が“正規の役員報酬”として支払った順位だとこうなる、という順序である。もっと、解かりやすく言えば、大企業がその年間の儲けを“公明正大に支払っている順序”とでも言おうか。したがって、当然のことながら、昨年から今年にかけ“大儲けした企業”の役員が上位に来る。トップ50位までのうち取締役が2人~3人くらい入っている企業は珍しくない。ただトップ50位までに3名以上入っている企業はほとんどない。そういう中で、何んと50位までに8名もの取締役が入っている企業があった。「東京エレクトロン」という日本を代表する半導体企業の社名だ。この企業で役員報酬を得ているのは全員日本人だ。そのこと自体も珍しい。しかも、その報酬額がトップの16億6500万円から8人目の4億5100万円まで適度に減っていって順当な感じで配当されている。つまり、ワンマン体制ではない。こういう企業は、おそらく社内における給与報酬も段階性で徐々に減っていく形で行われているに違いない。つまり、近年の儲けを従業員全員で“適度に分け合うシステム”が確立されているような気がする。世の中には「東京エレクトロン」等よりも世間的には知られている企業が山ほどある。けれども、名前が知られているから“大儲け”しているとも限らないし、“大儲け”しているから“比較的順当”に配分されているとも限らない。ワンマン社長や一部役員だけが、その儲けを独占している企業も少なくないからだ。この企業が“大儲け”し出したのは、比較的最近になってからである。なぜなら十年以上前には、現在のように高額な株価ではなかったからだ。むしろ、同業で比較されやすい「アドバンテスト」などの企業の方が株価は高かった。ところが、6~7年前から「東京エレクトロン」の株価は急騰していった。特に、この3年ほどの間に世界的な企業へと躍進した。もしかすると「みんなで頑張って、みんなで分け合おう」的な取締役員たちが作った社風が従業員たちにも浸透して、それを可能にしたのかもしれない。
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