「single-blog.php」* 有料カテゴリ:「今日の迷信・余言・禁言」は月額1,200円で読むことが出来ます。// ざっくりとは終了 // Header画像を変更する事

今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


日本人「総ひきこもり」時代がやって来るか⁉


東京の江戸川区が“全世帯”を調査し、その15歳以上の約8000人が「引きこもり状態」にあることを突き止めた。実に“24世帯に1人”の割合だという。このような調査はあまり行われてこなかったように思うので、貴重なデータだと言える。私が一番注目したのは“世代別のデータ”で、それによると“どの世代”もほぼ均等に“ひきこもり”の人たちが存在することだ。より具体的にいえば、“ひきこもり”がもっとも多いのは40代の17%、次が50代の16%、30代の13%で、それ以外はどの世代もだいたい10%前後となっている。つまり傷つきやすい10代だから“ひきこもる”などと言うのはイメージに過ぎない。というか、実際には40代とか50代の“働き盛り”の人たちがもっとも引きこもっている。この事実は、要するに「日本人はひきこもりやすい」ということを表している。年代・世代にはまったく関係がない。しかも、いったんひきこもってしまうと、なかなか“そこ”から抜け出すことが出来ない。私は自分が“引きこもっていた”時代のことを想い出す。私の場合、十代半ばの一年半くらいの期間を引きこもっていた。もっとも、家族は遮断しなかったし、早朝には“誰もいない海辺”に独りで出かけていた。朝日の上る少し前に家を出て、砂丘に座って“日の出”を待つ。海鳥がいつも鳴いていたので、その当時の情景を想い出すと、必ず“海鳥の鳴き声”が一緒についてくる。水平線を見つめて、何を想うというのでもなく、ただじっとしていた。大自然の“荒々しい営み”が妙に好きだった。その中に“溶け込んでいく”ことで救われるような気がした。あれから何十年も経って、こうして“ひきこもり”の時期さえも懐かしい情景に変わった。だから、人生には“そういう時期”があって良いと私は思うのだ。ただ、それが長く続きすぎるのは良くない。“ひきこもり”から社会へと旅立つには、或る種のエネルギーが必要だからだ。そういう状態が長く続きすぎると、その根本的な生命力が失われてしまう。“ひきこもり”を経験することによって、人と人とのつながりがいかに大切であるかに気付き、社会に必要とされていること、身体を使って働くということが、いかに“悦びにつながるか”ということにも気付く。或る意味で「コロナ禍」は“小さなひきこもり”に近い。それを経験したことで、誰もが“普通の日常”の大切さに改めて気づくように、“ひきこもり”は次へのステップに役立つ大切な充電期間と思うべきなのだ。
「ex-module-past-post-list-01.php」出力:single-post用の過去記事ループ処理

過去の記事一覧今日の迷言・余言・禁言