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今日の迷言・余言・禁言

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血迷う刀「万死に値する人間」叫ぶ“新選組”⁉


ときどき政治家には“難しい言葉”を使う人がいる。10日の国会内での記者会見場で「れいわ新撰組」の山本太郎代表は、副総裁である麻生太郎氏に対して「万死に値する人間としか言いようがない」という表現を使って批判した。党内の中での発言でもなく、酒の席での発言でもない。記者会見で述べたということは、それが“公の場”で使われるのにふさわしい表現だと、本人が思っていたからに違いない。ちなみに普段われわれが使っている表現ではないので、まず、その意味からご説明する。これは文字通りに解釈すれば「一万回殺されても仕方のない人物」というような表現である。記者会見であったのに、その表現の奇妙さを誰一人“問い質さなかった”ことが不思議なのだが、なんとなく“そのときの雰囲気”で受け入れてしまったのかもしれない。実は、この表現には“続き”があって、同じ「れいわ新撰組」の大石あきこ議員がツイートで“マイナンバーカードのポイント付与”に関連して「これは万死に値する」と表現している。本来は“人物”に対する表現なので、個別の政策に使うのはおかしいのだが、多分、自分たちの党の代表が“用いた表現”を支持する意味で意図的に使ったのかもしれない。もちろん、やり玉に挙がった麻生太郎氏は日頃から“失言”や“誤解”や“皮肉”の多いことで知られる。永い財務相時代に日本の経済が上向かなかったことは事実としてある。けれども、日本の経済が上向かなかったのは彼一人のせいではない。確かに、あらゆる予算決定の鍵を握っていたかもしれないが“金庫番”としての苦労も多かったはずだ。それに対し名指して「一万回殺されても仕方のない人物」という意味の言葉を浴びせても良いものだろうか。「れいわ新撰組」は当然、幕末の「新選組」にあやかったのだと思うが、本来、新選組は“幕府を守る武装集団”で、そういう意味から言えば“政府側”を守護するのが本来の役割だったのだ。確かに“血気にはやる若者たち”が多く、刀を抜きたがったかもしれないが、現代は“言葉による傷つけ”は許されない時代に入っている。なにしろ「れいわの新選組」なのだ。もう少し、人間としての“尊厳”を尊重するような言葉択びをしないと、せっかくの支持者たちも失うようなことになっていくのではないだろうか。
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