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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


2年半で来館30万人突破した「まんが美術館」


通常、美術館というのは、それほど頻繁に多くの人たちが訪れる場所ではない。だから来館人数はなかなか目標数に達しない。ところがリニューアルオープンから2年半で早くも目標としていた30万人に達した美術館がある。昨日11月21日、30万人記念突破を市長自らが祝った秋田県横手市にある「まんが美術館」だ。こういう言い方をしては失礼だが、秋田県なので30万人にとどまっているが、東京や大阪のような大都市だったら、数百万人に達しているかもしれない。1995年10月に図書館と併設する形で開設し、2019年5月からはリニューアルし独立した本格的「まんが美術館」として誕生した。正確にいうと「まんが原画」だけの美術館なのだ。その漫画原画数は40万枚にも及ぶ。昭和初期から現代までの日本を代表する漫画家たちの原画はもちろん、中国、香港、韓国、台湾、マレーシアの著名な漫画作家たちの原画まで網羅していることが素晴らしい。美術館を巡っているだけで“文化・歴史・時代”の変遷をいやがうえでも感じるし、個々の漫画家たちの“生原稿”である原画は、子供たちに漫画が“手作業の労作”であることを教えてくれる。来場者からは、子供と一緒に来れる美術館なのが良い、と評する声が多い。確かに通常の絵画美術館は、小さな子供連れて来ても、静かに見て回るのは難しいかもしれない。ここにはギャラリーだけでなく「マンガライブラリー」も備わっていて2万5千冊の漫画単行本も用意されている。日本の“漫画文化”をこういう形で世界に発信していこうとする試みは重要だ。実は岡山にも、京都にも、似たような漫画美術館はある。岡山の方は高梨市にあって「ふれあい漫画美術館」として秘かな人気を誇っている。また京都の方は「京都国際マンガミュージアム」とし原画30万点を所有し、京都精華大学における漫画美術の研究部門としての役割をも兼ねている。単行本の方は「まんが美術館」よりも多く、5万冊が壁一面を埋め尽くしている。日本人は欧米人に比べると、一般に美術館へと足を運ぶ回数が少ない。家族で出向くには“ふさわしい場所”と言えない雰囲気のところも多い。けれども、まんが美術館のような“子供たちも楽しめる形”を取れば、もっと自然に芸術に“早く”から触れていくことが出来る。住宅事情も手伝って、部屋の中に絵画を飾らない日本は、このような形を増やすことで早くから“美術に親しむ”日々を培うのが良いのではないだろうか。
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