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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「神田正輝の輝き」失わせた原因「二人の死」


わたしがあえてここで述べる必要がないほど俳優の神田正輝氏の“衰え”は目立った。元々が“端正な外貌”であっただけに、近年における“その衰え”は異様なほどであった。だから、経済的な心配などない彼は、ほんとうはもっと早くに引退した方が良かったのだ。どうして彼は急激に衰えたのか。答えは簡単で“愛する人たち”二人が次々と亡くなっていったからだ。その一人は社長だった渡哲也氏であり、4年前にがんで亡くなっている。本来なら、その後継者的な立場にあった神田氏だが、なぜか一人だけフリーとなった。さらにその一年後、娘の神田沙也加氏が自殺した。札幌のホテル窓から“クリスマスの夜に転落死”という形での自殺であった。この時、久しぶりに神田氏は父親として遺骨を持ち、母親の松田聖子氏と並んだ。この時まで「神田正輝」の輝きはまだ失われてはいなかった。その気丈な対応の仕方も、母親とは対照的であった。ところが、どういうものかそれ以降、急速に彼は“痩せ衰えて”いったのだ。奇妙なことには、母親であった松田聖子氏の方は一時的には舞台に立てないほど憔悴しきっていたのだが、いまや再び“その若さ”を取り戻している。男性と女性の違いが見事に表れている。男性というのは、その時すぐ反応は起きなくても徐々に“その影響”が現れる。一方、女性の方はすぐ激しく反応するが、その一時期が過ぎると徐々に立ち直っていく。神田正輝氏の外貌に目立った“異変”が起きたのは昨年くらいからだが、実際にはそれよりも前から“精気”が失われ始めていた。「旅サラダ」という彼の代表的な番組を正式に引退することになったが、実際には一昨年くらいから“その潮時”が来ていた。最近は「セリフを憶えられなくなった」ということで俳優業も事実上引退していたが、樹木希林氏が最後の最期まで“老いぼれ女”を演じきって“役者魂”を見せたように、神田氏も作品さえ良質のものを得られればセリフの短い“老いぼれ役を演ずる”名優になっていけるような気はする。もっとも彼が過去をかなぐり捨てて“役者になり切れば”の話で、育ちの良い彼には難しいことであるかもしれない。彼の先輩である渡哲也氏は病身であっても演技を続けていた。彼もまた“若き日”の輝かしい姿を棄てて、年相応の“過去を背負った”役柄を見事に演じていた。役者は、その背中で過去を表現できるようになってからが本物なのだ。
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