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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「心の傷」実際の傷として「脳内に存在」する⁉


英国キール大学のリチャード・ステファン博士が率いるチームの研究によれば、われわれが普段の暮らしの中で、予期せぬ物にぶつかるなどして激しい痛みを味わったとき「クソ―‼」とか「チクショー‼」とか発する無意識の“汚い言葉”は痛みを和らげる効果があるのだとの研究成果を公表している。この研究を基として、同じような効果が精神的な面でも得られるものなのかどうか、実験を行った研究者がいる。それによると、社会的な“孤独感”とか“不安感”とかに対しても、大声で“相手を罵倒する”のは、大変に効果的だったという実験結果が得られたという。これは大声で罵倒することで、或る種の覚醒状態となり、交感神経系が活性化し、痛みの軽減に役立つからではないかという仮説が提出されている。この場合、脳内神経に働きかけているので、精神的なものの場合には“表面上の傷”はなくても、脳内においては“孤独感”や“不安感”に通ずる座所があって、その傷口を“癒す”からではないかと考えられる。つまり、われわれは普段“心の座所”などないように思っているが、実際には脳内神経において“心の座所”は存在していて、その部分は“実際に損傷を受けている”可能性がある。実際、われわれの“心の傷”というのは時間の経過とともに薄れていって“治ってしまう”場合も多いが、もしかするとそれは、ただ単に記憶が薄れていったというよりも、その脳内神経の損傷が徐々に小さくなるという“実質的な回復”から来るものなのかもしれない。そうだとすれば、その損傷を受けた“孤独感”や“不安感”を与えた“事柄”とか“人物”とかを、大声で罵倒する機会を与えてやることで、もっと早く、そのトラウマとか傷とかを“薄れさせる”ことが可能となっていくのではないだろうか。そういう意味では、本人にとっての“傷となっている出来事や人物”について、波に向かって、森に向かって、滝に向かって、大声で話させる、相手を罵倒させる、吐き出させる……という行為は、何にもまして“心の傷”を癒していく魔法の療法といえるのかもしれない。
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