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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「齢を取って判ること」って、いろいろある⁉


個性派ミュージシャン・椎名林檎氏が率いる芸能事務所が、気鋭の経済学者・成田悠輔氏とマネジメント契約を結んだことが波紋を呼んでいる。成田氏はかつてTVで「高齢者は集団自決すべき」という“問題発言”をして大炎上した人物だからだ。確かに、どこをどう擁護しようにも、擁護のしようがないような問題発言だ。この発言は今後の“少子化対策”について問われての発言だったようで、今後ますます長寿命となっていく可能性が強い日本の高齢者たちを、若者たちで支えていくことは難しいので、どこかで高齢者たちの集団自決でもすれば解決するかも知れないのだが……という趣旨の発言だったらしい。仮にそうだったとしても「集団自決」という表現は用いるべきでなく、そういう意味では言葉の選択として誤っている。その成田悠輔氏を椎名林檎氏が“引き受けた形”が、今回のマネジメント契約だ。ネット上では、椎名氏の“受け入れ”に対して“拒絶反応”が強いようで「見損なった」的な発言が多い。だが、椎名氏がふだん自らの楽曲の中で表現している歌詞の内容にも、なかなかに過激なものが含まれていて、そういう点から言えば、或る意味では“過激発言の仲間同士”として自然な流れであったような気もする。そして、わたしは思うのだ。二人とも、まだまだ若いんだなぁと……。人間、どんなに過激なことを発言していた人物でも、齢を取って来ると、あまり過激なことは言わなくなってくるものだ。というか、言えなくなってくるものだ。たとえば、わたしは自分の父親が嫌いだったが、その嫌いな要素の一つとして、下腹が出ていたとか、食事のあとすぐ眠りこけていたとか…いうのがある。ところが、自分も齢を取って来て、いつの間にか下腹が出てきているし、食事のあとすぐ眠くなってしまう。つまり、父親の“嫌だった部分”を“そのまま受け継いでいる”自分が居る。若い日々には、そうなるはずがない、と思っていたようなことでも年齢が行くことで“受け入れていくしかないこと”というのが世の中にはたくさんある。しかもそれらは、実際に自分が齢を取ってみた後でなければ、解からない。表面上、解かったような顔をしていても、ほんとうの気持ちとか状態とかは、その年齢にならないとわからない。だから、逆に、そういう“勇ましい発言”をする人たちを、案外、微笑ましく思うこともある。そう、その内、きっと言えなくなる。言えなくなってから、自らが犯していた過ちに気付くのも人生なのだ。
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