「single-blog.php」* 有料カテゴリ:「今日の迷信・余言・禁言」は月額1,200円で読むことが出来ます。// ざっくりとは終了 // Header画像を変更する事

今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


大先輩が贈った衣裳「悲歌」で“恩返し”すべき


あなたは「寺嶋由芙」という歌手をご存じだろうか。多分、知らないだろう。私も知らなかった。ソロ歌手デビューして8周年を迎えるらしい。今月26日に“8周年記念コンサート”を開く。世の中、無名な歌手は沢山いる。だから、そのこと自体は気に留まる出来事でもない。私が気になったのは、そのコンサートの中で彼女が大先輩から贈られた衣裳を着て歌う…という部分だった。「大先輩」とは誰だろう。いまどき、自分がステージで使用した衣裳を贈る方も贈る方だし、贈られた衣裳を公言してステージに立つ方も立つ方だな…と思った。これが演歌なら、まあ、そういうこともあるかもしれないと思うのだが、一応「アイドル歌手」を公言している歌手なのだ。気になった“大先輩”とは「菅原都々子(すがわらつづこ)」のことであった。94歳の現役歌手だ。昭和20年代に活躍した歌手だ。「月がとっても青いから」とか「憧れは馬車にのって」といった大ヒット曲を持っている。細かなビブラートで歌うのが特徴で、当時としては“アイドル型⁉”の歌手だったのではないか。それだけに衣裳も華やかなドレス姿であった。その“華やかなドレス”を「後輩の方で相応しい方に着ていただきたい」ということでレコード会社に託されていたらしい。菅原氏は演歌ではなかったが戦後を背景とした「悲哀に満ちた歌」を数多く歌われたので、俗に「悲歌の女王」とも呼ばれる。一方、寺嶋氏の方は何を歌っているのかというと、いま一つハッキリしないラブソングが多い。これまでの経歴を見ても、その方向性が今一つ掴めない。ただソロ志向で、何となくアイドルタレント歌手志向なのは解かる。その一方では“ゆるキャラ”オタクらしく、或いはそういう設定らしく、“ゆるキャラ”とのコラボ企画が多かったりする。すでに30歳なので、方向性はハッキリした方が良いと思うのだが、いま一つ方針が具体的でない。近年は、そこそこに“アイドルっぽいタレント”は山ほど居る。そこそこ歌の上手い歌手も山ほど居る。この人は“真面目さ”が「売り」らしいのだが、それなら“ゆるキャラ”は捨てた方が良い。また“アイドル志向”は年齢的にも限界にある。なぜ、もっと“大人”を「売り」にしないのか。せっかく早稲田大学を出ているのに“ゆるキャラ”では矛盾過ぎていて、素直に応援しにくい。その時々で“人気のあるモノ”に乗っかって支持を得ようとしたのかもしれないが、そうだとすれば“ソロ歌手”は不利だと思う。彼女の名前も読みにくいし覚えにくい。思い切って「寺嶋由流(てらしまゆる)」に変えてしまった方が印象に残る。そして歌う内容も、もっと“大人”を前面に出した方が良い。知性ある女性が、世の不条理に哀しみ苦悶する姿を歌えば、絵になるし“大先輩”の想いに応えることが出来る。そう変われれば大ヒットも夢ではないのだが…。
「ex-module-past-post-list-01.php」出力:single-post用の過去記事ループ処理

過去の記事一覧今日の迷言・余言・禁言