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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


83歳「今も青春まっただ中」って言ってみたい


私がまだ小学生の頃に「すごい偉業を成し遂げた」ということで有名だった人物がいる。それが冒険家・堀江謙一氏だ。彼は1962年に小さなヨットで独り太平洋を横断した、ということで有名になった。そしてすぐ『太平洋ひとりぽっち』という本を書き、この本もベストセラーとなった。あれから、もう60年が経っている。その今年に入って、なんと83歳になって堀江氏は再び“ヨットによる太平洋横断”に挑戦したのだ。今回の場合は初回の時とは逆で、サンフランシスコから和歌山に向かっての69日間となった。昨日、無事にゴール地点へとたどり着いた。その時の悦びを述べた中に「今も青春まっただ中の気分」という一節がある。文字通り、青春でなければ気恥ずかしくて発せられない言葉だ。私が子供の頃に有名だった人は多いが、その記憶にある名前の人たちのほとんどが既に亡くなっている。例えば力道山とか、市川雷蔵とか、美空ひばりとか、島倉千代子とか、石原裕次郎とか、栃錦とか、三島由紀夫とか……。彼の場合には、23歳という年齢での快挙だったので、現在までも生きている。生きているどころか、青春を謳歌しているのだ。なんと素晴らしいことであることか。肉体的に健康であることはもちろん、精神的にも、知能的にも健康でなければ、達せられない偉業なのだ。それに、もう一つ「運勢的な勢い」というものの作用もある。この運勢的な“勢い”の力によって、多くの人は「ヒーロー」や「ヒロイン」になる。もちろん、その人自身の才能や力量や容貌などが、その人を押し上げていくのだが、それにもまして力を発揮するのが運勢的な“勢い”なのだ。だから、通常は“青年”のときには「ヒーロー」として脚光を浴びても、“老境”に達した時には脚光を浴びていることはない。それなのに、堀江氏の場合は60年経って後、再び“偉業”を達成し、静かな脚光を浴びている。それよりも「今も青春まっただ中」と言い切れる精神が素晴らしい。「コロナ」や「戦争」の“汚れた外気”をものともせず、ただ“我が道のみ”邁進し続けた結果なのだ。
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