スイスで11日にIOC(国際オリンピック委員会)の臨時総会が開かれ、2024年と2028年のオリンピック開催地を同時に決めてしまう案が有力となった。おそらく2024年が「パリ」、2028年が「ロサンゼルス」で決着するのだろう。何しろ、それ以外の候補地が住民投票などで無くなってしまったからだ。近年のオリンピックは、いろいろな意味で“妖し”すぎる。もはや「参加することに意義がある」という時代でも大会でもなくなってしまった。ハッキリ言ってしまうと「商品」「権力」「商売」「観光」の“場”と化していて、“健全なスポーツの祭典”ではなくなってしまっている。大体プロもアマチュアも同時に参加して競い合うこと自体がおかしいし、あらゆる面で“平等性”が保たれているとはいいがたい。昔と違って「国籍」というもの自体も、あいまいになっている。あまりにも競技種目数が増え、それに伴ってメダル数が激増している。金メダルだけで“308個”も存在するのだ。つまり、それだけの競技種目数が存在するということになる。多分、われわれはそのうちの半分の競技も観ていない。それが現代のオリンピックだ。当然、開催地や国民からの支持も失っているので立候補する都市も少なくなっている。ホテルの問題や警備の問題もあり、事実上、お金持ちの都市でなければ開催できなくなったからだ。あらゆる部門で“世界大会”が開催されている現実を見ても、わざわざ「オリンピック」という舞台を設ける必要性があるのか疑問もある。商業主義の道を歩み出した時点で、近代オリンピックは“破滅への道”を歩み始めたのかもしれない。もしも、オリンピックの時だけはイスラム教の人達も“ハダカ”になって競技する…というなら、その価値もありそうだが、そういう雰囲気でもない。国際紛争時も、オリンピックだけは“休戦協定”を作って「平和の祭典」とするなら良いのだが、そういう雰囲気でもない。何の役割も果たせないのなら、それこそ「休止」して、新たなる時代まで“封印”してしまう方が良い。
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