私は幼いころ「どうして自分は貧しい家に生まれたのだろう」と不思議だった。悔しいとか嘆くとかいうよりも、不思議で仕方がなかったのだ。今考えれば、不思議でも何でもない。父親が岩手で事業に失敗し、夜逃げのような状態で北海道に渡った後生まれたのだから極貧なのは当然だった。子供時代ずっと貧しかったが、まだ戦後を少し引き摺っていて貧しい家庭も多かったせいで、成長するにつれ、当然なのかな…と受け入れるように変わった。大人になってからは、幸いなことに極端に貧しい思いをすることもなく今日まで来た。そして、もう私のような子供たちはいないもののように感じていた。そうではなかった。近年「子供の貧困」があちこちで報道されるようになった。貧しい子供たちに食事を与える「子供食堂」が続々と誕生している。全国で320か所以上出来ているという。無料のところもあるが有料のところもある。月1回のところもあれば週1回のところもある。「子供食堂」が比較的多い地域もあれば少ない地域もある。それにしても、食事なのに、月1回とはあまりに少ない。「子供食堂」なのに500円も取るところもあるって、それなら普通の食堂だろう。何かが不自然だ。全国一律で、国や市が援助する形で最低でも週1回は開く形でなければ機能しているとは思えない。使用されていない不動産が山のようにあるのだから、そういう場所を「子供食堂」に借り上げればよい。ただシングルマザーが多くなって、それが結果的に「子供の貧困」を生んでいる実態も何とかしなければならない。近年、一部芸能人やなどを見習うかのような形で“出産してしまう”独身女性が多い。誰もが、子供を産んだ時から「親」になる。十代であっても「親」になる。親は“子供を育てる義務と責任”がある。平等ではない「人生」のスタートは、不幸ばかりを生むわけではないが、幸福になるにはかなりの努力が必要だ。
石川・丹羽・舟橋……と書いて、それを「石川達三・丹羽文雄・舟橋聖一」と当てられる人が居るなら、相当な文学通に違いない。いずれも昭和初期から中期にかけて活躍した作家たちだからだ。しか 続きを読む
ときどき「時代と運命」というものを考える。昔だったら“恥ずかしいこと”とか“イジメられそうなこと”とかが、いまや“個性”として受け入れてくれる多くの人たちがいる。時としては、それが 続きを読む
2024年上半期の「バー、キャバレー、ナイトクラブ」の倒産が、過去10年で最多の件数になっているという。「夜の街」が衰退し始めている…というのだ。実質的には“コロナ禍”の時からの現 続きを読む
わたしは子供の頃から「お化け」的なものが苦手だった。20代から30代にかけては、不思議と“そういうもの”に対してミステリーの一部として探求心が強まり、嫌ではなくなったが、どういうも 続きを読む
近年の中国における若い起業家や芸能人などを観ていて「欧米的になったな」と感じることが多い。中国でも韓国でも、ドラマなどでは“富裕層”を題材にしたものが多いが、そこに登場する近年の“ 続きを読む
奈良県の国道沿いにある「コメダ珈琲店」で5日の白昼に殺人事件が起きた。上空からの映像を見ても、店の敷地面積は広く、かなりの大型店である。最初は中年女性が首を刺されて救急搬送された… 続きを読む
近年、驚くほど多くの日本人サッカー選手が海外で活躍している。男女とも、そういう時代になった。ドイツの2部リーグで活躍していたMF田中碧氏が英国の2部リーグであるリーズからオファを受 続きを読む
世の中にはさまざまなことを“自称する人”が居る。自称しても、それが特別世の中に“危害をもたらす”ことでない限りは、なんとなく傍観されるか、無視されるだけで済む。ただ、その自称する人 続きを読む
どうもスッキリとしない「疑惑潔白会見」だ。総合格闘家の平本蓮氏が弁護士二人を同席して“薬物疑惑”を真っ向から否定した。そもそもの告発者が、身内側ともいうべき格闘家の赤沢幸典氏から出 続きを読む
正直、この作家のことを深くは知らない。何となくざっとは知っているのだが、その程度だ。だから、もしかすると、わたしに“彼女のことを書く資格”はないかもしれない。それでも「グリオーマ」 続きを読む