昨日、二つの象徴的ニュースがあった。その一つは「野球賭博」の巨人・高木投手の謝罪会見であり、もう一つはタレント女医・脇坂英理子の診療報酬詐欺による逮捕劇だ。二人とも優秀な素質・才能を持つ人物だが、もう一つの「顔」があった。高木は朝からパチンコを打つほどの“ギャンブル狂”であり、脇坂は一晩900万を使ったことがあるというほどの“ホスト狂”であった。多分、二人とも最初はあまり罪の意識なく「横道に逸れた」のであり、そののち「やばい」と感じたが、引き返すことをせず、そのまま“突っ走って”しまったに違いない。そして、その背後には「わるい奴ら」の影がちらつく。どんなに優秀な人物も「金の誘惑」と「愛の誘惑」には脆いことがある。“危険だ”と感じても、その時にはもう遅く、“どうしてよいかわからない”ところまで引き摺り込まれているケースが多い。最後の最後で高木は“目が覚め”、すべてを明らかにすべく「謝罪会見」を行った。一方の脇坂は「弁護士が来てからでないと何も話しません」と必死である。まだ本当に“目覚めて”いないのだ。誰もが“間違いを犯す”ことがある。問題はそのあとで「引き返す勇気」を持てるかどうかだ。それに気付かないと、転落が待っている。
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