最初にお断りをしておくが、私は「小山田圭吾」というアーチストを知らなかった。したがって、どういう曲を作られる方なのかも、解かっていない。さらに彼が東京五輪の楽曲担当だということも今まで知らなかった。今回、彼の「イジメ問題」が露呈し、ネット上で問題視されたことで初めて知った。その“学生時代のイジメ”だが、小・中・高生の間続いていて、その内容も“想像以上”の壮絶なものだった。これは、とても「子供時代のことだから…」で済まされるような内容ではない。ところが、組織委員会としては「時間がない」ということもあって、見過ごす形をとったようだ。もちろん、そのニュースは世界に伝わった。元々、今回の「東京五輪」は最初からトラブル続きであるから、開催式にも「問題点」が“露わ”になった方が、それらしくて良い。つまり、私は、彼の楽曲は「使われた方が良い」という考え方だ。実は、私はこの問題が出て、真っ先に思い起こしたのは映画「砂の器」だった。過去に殺人事件を起こしている人物が、のちに作曲家として著名になり、渾身の一曲として「宿命」を作曲する。そのマスコミ注目の発表会の時、彼に「逮捕状」が施行されるのだ。彼の曲が流れる中で、彼の「逮捕」が近づいていくシーンは“少年時代の映像”と重ね合わせながら、画面上に流れる。文字通り、松本清張氏の原作で“殺人事件”よりも「人間は過去を完全に捨てきることは出来ない」という事実を、痛いほどわれわれに教えようとしている作品なのだ。同じような意味で、私は「小山田圭吾」楽曲を聴きたい。そして、世界に流したい。そうすることで、彼にはさまざまな反応を来るだろう。世界中から来るだろう。その「さまざまな声」を“十字架として背負って”生きていくことが、彼の“今後の仕事”なのだ。
私は幼い頃、雑誌の「付録」というものが大好きだった。なぜかあの頃、少年雑誌は“付録ブーム”で、それぞれの雑誌が多数の付録をつけていた。いまでは考えられないかもしれないが「21大付録 続きを読む
作詞家や作曲家は自分の死後も「作品」が形となって生き続けていく。そういう点で、素晴らしい仕事だと思う。映画や小説もそうだが、自分自身が“この世”から消えても、自分が心血を注いだ作品 続きを読む
ひとは“或る目的”のためには、その長い年月の労力をも惜しまない。毎日、毎日、地下に潜っていって、トンネルを掘り続ける作業も“偉業達成”のためには仕方がない。その地下18mまで降りた 続きを読む
ときどき報道番組などで“限界集落”と呼ばれるものがクローズアップされる。そういう時、一時的には誰もが関心を示すが、要するにそれで終わって、やがてその記憶も薄れていく……。そういう町 続きを読む
走行中の車が対向車線方向に向かってノロノロと動き出す。その車に向かって、一人の女性が叫びながら走り出す。明らかに何らかの異常事態が発生。女性は必死に叫びながら、車を押し止めようとし 続きを読む
エンゼルスの大谷翔平選手が日本人最速の100号ホームランを記録した。文字通り、日本でもアメリカ大リーグでも「二刀流として大活躍」である。前にも書いたことがあるが、私は彼がまだプロ野 続きを読む
ことわざの中には、すぐ納得がいくものもあるが、なかなか納得のいかないものもある。例えば「人を呪わば穴二つ」ということわざも、なかなか即座には同意しがたい。人は誰でも、理不尽な眼に逢 続きを読む
どこか「マスクをしていたのに感染した」という現象と似ているような気がした。「防犯カメラ」が設置されているのに、万引きをする人たちが減らない現象だ。何気なく“万引きGメン”によって摘 続きを読む
わたしは元々あらゆる動物の“保護活動”というものを疑問視している。大自然の生態に対して、人間が「手を加えようとする」こと自体が“神の領域”を犯すことになるような気がするからだ。自然 続きを読む
富山市の「空港スポーツ緑地」と呼ばれる公園内に、その木はある。樹齢40年以上の木だが、その周囲で特別“大きい木”というのでもない。たくさんの木が植えられていた中の一本に過ぎない。誰 続きを読む