何かの“新商品発表会”のゲストとして、一人の新人女優が舞台に登場した。その“新商品”は何だったか忘れてしまったのだが、その女優の名前だけは記憶に残った。「浜辺美波」という女優である。芸名のような名前なのだが、本名であるという。最近はそういう人たちが多くなった。実は、芸能界入りする時に“本名”でいくか“芸名”でいくかを問われて、迷わず“本名”の方でお願いした、と話している。本人も“気に入っている名前”なのだ。この部分が、実は“幸運な姓名”となるために重要な部分なのだ。自分自身が、自分の名前を愛せないのに、他人がその名前を愛せるはずがない。そういう意味では、自分が“好ましく”感じられる名前を、本名として得ている方は大変に“幸福”であると私は思う。私の父親は、子供の頃の私に「こんな名前を付けられたから…」という言い方をよくした。私はぼんやりと「それなら変えてしまえば良いのに…」と思ったものだ。この思いは、基本的には今でも変わらない。自分が“愛せない”名前を使い続けることは精神衛生上も良くない。私の知っている方で、同じように本名の“嫌い”だった方が、名刺を私に見せながらしみじみ語ったことがある。「波木先生、私の本名は実はこれじゃないんですよ、でも嫌だったから勝手に変えたんです、そうしたら運が良くなった、だから今ではこの名前の方が本名のような気がしています」この人の良かったことは“自分で変えた”という点にある。当然、自分が“気に入った”名前に変えたのだ。自分の名前が嫌いで改名する人は多いが、姓名判断の先生に付けてもらおうとする人が多い。ところが、彼らの多くは“画数至上主義”とでもいうべき考え方を持っている。画数を良くすることばかりに躍起になる。その結果、誰が見ても“おかしな姓名”や“読めない姓名”や“書きにくい姓名”が誕生することになる。これでは本人もその名前に馴染めないし、世間的にも使いにくい。姓名で何よりも大切なことの一つは「姓」+「名」を合わせた時“一体感”が生まれるかどうかだ。そういう点で「浜辺美波」は大変に良い。浜辺に座って“美しい波”を見ている情景が浮かぶ。したがって女優なら「海」や「島」に関連のある作品に出ると良い。そうすれば黙っていても、その存在感が際立つ。他にはリゾートホテルとか別荘地のCMに出演するのも良い。“名を活かす”ことが出来れば、いつの間にか女優として輝いていることだろう。
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