物事というのは、最初にケチが付くと、なかなか上手く立て直すことが出来ないもので「東京五輪」などは、その典型的な出来事と言える。では、こういう場合に「止めてしまった方が良いのか」と言うと、これがそうでもない。途中で「止める」と、それはそれで“非難されるような”状態が起こってしまったりする。運命学的には“行く”も“戻る”も出来ないような状況であれば、“死をも覚悟”で突き進むしかない、と教える。戻れないなら「突き進む」しかないのだが、人間「死」をも覚悟で突き進めば、瀕死のところで最終的に突破できる場合が多い。個人的な人生上の出来事であっても、永く生きながらえていれば、時折そのような“状況”に出くわすことがある。例えば、恋愛などでいろいろと問題が起こって“この相手”とそのまま結婚しても大丈夫か、と迷うようなケースは多い。或いは、新しい職場に入社する場合、途中でいろいろ噂や問題を見聞きして、果たして“この職場”で働き出しても大丈夫か、と迷うようなケースは多い。そのようなときに、運命学的には「まだ引き返せる」時には、すぐに引き返した方が良い。けれども、情況的に、時間的に「後戻りできない」ようなときには、覚悟をもって“突き進む”しかない。そういう“切羽詰まった状況”で引き返しても「佳き事」は何もない。かえって深い後悔だけが長く尾を引く。普通の人が「占い」に相談に来るのは、大体が「後戻りできない状況」に至っているときが圧倒的に多い。そういう時には覚悟をもって“突き進む”しかない。運命学的な経験から言って、ほとんどの場合、上手くいくことはないのだが、それでも“覚悟をもって突き進んでいる”場合には、窮地に至っても、何とか“切り抜けて”行くことが出来る場合が多いものだ。同じように今回の「東京五輪」も、ここまで来た以上は「覚悟をもって突き進むしかない」のだ。何とか「成功させよう」などとは思わない方が良い。おそらく「暗くて」「重苦しい」東京五輪として、記憶に残ることだろう。けれども、それは日本に問題があるというよりも「五輪競技大会」そのものの在り方が「神から問われているのだ」と思った方が良い。
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