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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「飛び出した小島」「居残った天山」運命の扉⁉


人間には誰でも「運命の分かれ道」というような時期がある。そこで、どう決断し、どう行動するか、それが“その後の人生”を決定的にする。そういう例として相応しいのが、昨日、国立国技館で「引退試合」を行った新日本プロレスの天山広吉選手と、現役を続ける小島聡選手のふたりだ。今から20年以上も前の話だが、天山選手と小島選手は「テンコジ」と呼ばれて、タッグの名パートナーを務めていた。そこで数々のベルトも巻いたのだが、どういういきさつからかは知らないが袂を分かち、天山氏の方は新日本にそのまま居残り、小島氏の方は新日本から飛び出して他団体で活躍するようになった。そうして今度はタッグではなく、小島聡ひとりで数々のベルトを巻くようになった。客観的な立場から観れば、その後の活躍は明らかに小島選手の方が上回っていた。身体も一回り大きくなって、風貌にも王者としての風格が表れるようになった。もちろん、新日本に残った天山選手が活躍しなかったかといえばそうではない。彼は彼でIWGPの王者にもなったし、一時的には盟友と同じような力を発揮していた。ただレスラーとしての衰えは早く、一方の小島選手が“一匹狼”としての力を長期間発揮し続けたのに比べて、明らかに“尻つぼみ”の状態となった。年齢は二人とも同じで、経験的にもほとんど変わらない。けれども、その引退試合に登場した二人には、最初から“大きな力の差”を誰しもが感じた。一つには天山選手は、ここ何年か腰や脚に持病を抱えていて試合にも出ていない。身体も明らかにやせ衰えていた。一方の小島選手の方は、一時期からは衰えたが、現役としてのパワーが漲っていた。ほぼ同等だった力を持つ二人が、二十年以上の歳月を経て、その一方は第一線とは言い難くても、未だ衰えぬパワーを見せつけ、その一方は試合後のセレモニーでも立っていられず倒れ込んでしまった。小島選手の方は、自ら“未知の世界”に飛び出し、それまで手にしていたものを棄て、未来の可能性に自分を掛けたことが、今日のタフさに繋がっているような気がする。人間はいつからでも、どういう形からでも、未知の世界を覗くことは出来る。ここで終わり、と自分で決めつけたら、そこで終わりになってしまうのだ。
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