額に現れるシワの研究
節条線(紋) 
男性の額に多く見かける特徴として、額生え際中央部の「参差(さんさ)」と、眉尻上方に位置する「玄武(げんぶ)」の発達があります。参差は独立独歩で成功する人の相で、先祖代々の家業や宗教を継ぐことのない人の相とされています。また、玄武は即断実行型で行動力があり、負けず嫌いで機転が利く人の相と云って良いでしょう。額には、通常何本かの横ジワが刻まれていくものですが、人相学的には3本刻まれるのが本来の姿とされていて、上から「天紋」、「人紋」、「地紋」と呼びます。これらを総括して「節条線(紋)」と称されています。また、眉のすぐ上部に、眉を取り巻くかのような形で出るシワは「兼業紋」と呼ばれ、二つ以上の仕事や商売を行っている実業家に多く見かける相です。
節条紋の種々相
 三本の節条紋比較的ハッキリとした三本の節条紋が平行に刻まれているのは、比較的波乱の少ない人生を歩んでいく人の相であって、自らの才能や手腕を十分に発揮し、社会的にもそれが認められ、仕事面では出世する運を持っていることが特徴です。また、上司にも部下にも信用されるのが特徴です。
 四本ある節条紋やや短い線も含めて四本の節条紋を持っているのは、多方面に才能を発揮する人達に多く見かける相の一つで、仕事上では或る程度の立場に立っている人に見かけることが多いものです。独創力の豊かさや先見力の確かさによって、社会的に頭角を現していくような傾向を物語っています。
 人紋だけ力強い節条紋節条紋は一応3本出ているように見えるのですが、そのうち真ん中だけが深く、長くて、ハッキリとしている節条紋は、落ち着いた学者肌の人物にしばしば見かける相の一つであって、多年に及ぶ自らの努力と研究によって、社会的な立場を徐々に固めていくような人生を歩む人の相です。
 地紋だけ奇形の節条紋節条紋の上2本は普通なのですが、一番下の節条紋だけが眉上部を囲む「兼業紋」となっているのは、全体的に深く刻まれているのが特徴ですが、種々の仕事や商売に興味を抱く人の相であるとともに、自らの才能や手腕を、お金に結び付けることに対して特別の才能を発揮する人の相です。
 二本だけの節条紋通常は3本刻まれることの多い節条紋が、2本しか刻まれていないのは、性格的にはやや頑固で強情なところを持っていますが、部下・後輩を育てていく素質を秘めているものです。そして部下・後輩が活躍し始めることで、自らの社会的地位も上昇するような傾向を持っているものです。
数多くの節条紋一見して多数の節条紋が額一面に出ているのは、やや苦労性の人物に見受けられる相であって、いろいろ問題を抱えながら人生を歩んできたことを表しています。若い内からこのような相となるのは、苦難の青春時代を過ごしたことの証であって中年以降になってチャンスがやって来ます。
額中央部で下垂する節条紋節条紋の数は3本でも、4本であっても、額中央部分でやや下垂している節条紋は直感能力に優れている相の一つで、それも経験的なことを通じての勘が仕事上で冴えわたる人の相です。稀には透視や念力や気功などに対して、特別の才能を発揮していくことで財産を築く人もあります。
額下部に集中する節条紋どういうものか額の下部だけに集中して、短めの節条紋が何本も刻まれているのは、変化や起伏の多い人生を物語るとともに、性格的には実行型の人物で、何でも体験しながら身に付けていこうとするものです。また、体験的に得た知識を、すぐ仕事や商売に結び付けがちなのも特徴です。
切れ切れの節条紋額に刻まれている節条紋が、切れたり、重なったり、曲がったりして、全体として切れ切れの印象を与える節条紋は、過去の苦労の痕跡であって、特に身近な人の問題や苦労が絶えない人の相です。上部なら目上に関し、中央部なら配偶者に関し、下部なら子供に関して苦労する相です。
一本だけの節条紋額のやや下部に1本だけ長くクッキリと節条紋が刻まれているのは、体力、気力とも旺盛な活動家の相であって、たたき上げで事業や商売をしている人に多いものです。この相は、肉体労働的な仕事している人にも見かけることがあります。いずれも顔が広く、庶民派として人気が出ます。