3月, 2022年
2022-03-19
私自身は視ていないが、テレビ朝日系で「タモリステーション緊急生放送~欧州とロシアの狭間で~」という特番が放送され、その番組内で開始の時と終わりの時以外の1時間以上の間、タモリ氏自身がまったく言葉を発しなかったことが話題となっている。自らの名を冠したメインの番組で“まったく言葉を発しない”というスタイルの構成は大変に珍しい。元々この番組枠は「タモリステーション」となってはいるが、別に「報道ステーション」のような内容をタモリ氏が司会するという“約束事”はない。謂ってみれば“看板”として「タモリ」の名を用意しているに過ぎない。だから何も問題はないのだが、それでも、視聴者は彼がどういう言葉を発するのか興味があったのには違いない。実際の状況は解からないが、私はタモリ氏は最初から「出演はいいけど、俺はコメンテーターにはならないよ」という条件で引き受けたのではないだろうか。終戦の日から一週間後に出生しているタモリ氏にとって、戦争報道を引き受けるのは複雑な気持ちであったに違いない。最近はさまざまな分野の方達がメディアを使って“自分の意見”を語ろうとする。その時、自分の考えを語るのは良いのだが、どちらか一方を「絶対的正義」とし、どちらか一方を「絶対的悪者」として語るケースが多い。もちろんロシアの軍事侵攻は良くない。ただ個人の“争いごと”でなく、国と国との“争いごと”である戦争は、どちらにも犠牲者がいて、心ならずも“闘った人達”がいる。運動会ではないのだから「赤、勝て」「白、勝て」というようなものではない。どちらが“正しい”とかいうことでなく、どうすれば“終わらせられるか”という視点で話さなければ、意味のある議論にはならない。そういう意味では日本でも23日にウクライナ大統領のTV演説をすると決まったらしいが、なぜ、そんな無意味なことをするのか。どちらが正しかろうが“戦争に加担するような行為”はすべきではない。やはり岸田首相は「首相公邸」に“お引越し”をされてから、過去の亡霊を背負ってしまわれたかのようで心配でならない。
2022-03-18
我が国でもコロナの新規感染者数は5~6万人で“高止まり”のままなかなか減少しない。最近はニュースでもやっと“コロナ”から離れるようになってきたが、“マスクなし”の暮しが戻るのは一体いつになるのだろう。そういう中で、あまり大きく報道されていないが“お隣の国・韓国”が深刻な事態に陥っていた。新規感染者の数が急速に増え続けているのだ。昨年までの韓国は、どちらかと言えば“コロナ感染”に関しては優等生で、このまま経過していくのではないか、と思われていた。ところが今年に入って変異種オミクロン株は、昨年までの状態がウソのように急拡大を続けている。3月17日の公表では16日の新規感染者数は62万1328人で、同日の死者数も429人となっている。この数字で私が注目するのは、3月に入ってすぐの新規感染者数は3万人超だったことだ。つまり2週間余りで“20倍”もの数に増えている点なのだ。この増え方は危険だ。しかも、それでいて「緊急事態宣言」は出ていないのだ。現在の韓国経済の状態が「緊急事態宣言」を出すことを躊躇させているのかもしれないが、こういう異常な増え方の時にこそ「緊急事態宣言」は存在しているのだ。この異様な増加率は、このままで進めば間違いなく1週間後には100万人に達する。そうして、いったん100万人に達したなら、これを抑制していくのは容易ではない。韓国の人口は大雑把にいうと日本の人口の半分弱である。それなのに100万人なのだ。そして、その国土面積はこれも大雑把に言って日本の四分の一である。つまり、日本よりも人口密度が高い。人との接触率は日本人よりも多い、ということになる。オミクロン株の感染力が強いことは誰でも知っているが、昨年まで“優等生”だった韓国が、なぜ一気に乱れたのか。私は、もしかしたらそれは「韓国人の食生活」に起因しているのではないか、という気がしている。韓国人の好む食品には“発酵食品”が多い。元々“菌の付着”が発生源であるから、キムチなどには菌が付着しやすいのではないだろうか。もちろん、これは私の単なる勘に過ぎない。けれども、もし100万人を超えたなら、一応そういう可能性も考えて原因追及を探るべきだ。
2022-03-17
「時代は変わる」というが、確かに変わってきた。毎年、第一生命が行っているアンケート調査で小学生の“憧れの職業=大人になったらなりたい職業”の第1位に「会社員」が躍り出て来たのだ。就職が身近に迫っている大学生とか高校生とかの回答なら解かるが「小学生男子」の調査回答である。第2位が「YouTuber」第3位「サッカー選手」第4位「ゲームクリエイター」と続く。つまり2位~4位までは比較的いまどきの小学生らしい“憧れ”が見て取れる。ところが第1位は「会社員」なのだ。一方、小学生女子の方は第1位「パティシエ」第2位「看護師」第3位「幼稚園の先生・保育士」と、比較的、昔と同じような順序となっている。ただ第4位には「会社員」が入ってくる。それにしてもTV・雑誌・イベントなどで頻繁に登場している「歌手・アイドル」や「芸人・タレント」や「政治家・学舎」といった職業に関しては、まったく出て来ない。いまどきの子供たちは“そういう職業”に対して、憧れを抱くということは無くなってしまったのだろうか。それとも、これは「日本の子供たち」だからなのであろうか。80年代などは断トツで「歌手・アイドル」だったような気がするのだが、現代はもはや「スター」ではなくなってしまった、ということだろう。スポーツ選手もサッカー選手以外は出て来ない。TV・イベントでは引っ張りだこの芸人も、なぜかまったく“憧れ”の対象ではなくなっている。それよりも「会社員」なのだ。この回答をよくよく考えてみると、ナルホドと思う部分がある。コロナ禍となって、企業の多くがリモートワークになって、或いは在宅勤務の時間が長くなって、週休2日から3日に増やすところまで出て来て「会社員」のイメージが変わりつつある。身近な父母が会社員だった場合、家に居ることが多くなって、子供と一緒に居ることが多くなって「自由そうに見えるのが会社員」に変わってきたのだ。確かに、自宅でパソコンに向かうことが多くなった会社員は“自由な印象”を子供たちに与えるに違いない。なかなか家に戻らない“会社員以外の仕事”や“収入が安定しない仕事”や“批判にさらされることの多い仕事”には「憧れ」を持ちようがないのだ。或る意味は、小学生の頃から情報過剰で、さまざまな仕事に対する“実態を知りすぎている”ことも、有名人には“憧れない”大きな理由かもしれない。ただ、それら全部を差し引いても、やっぱり小学生には“夢”と“憧れ”を持ってほしい。夢と憧れを奪った「日本」は、もう少し“輝ける未来”や“発展性のある将来”や“豊かな経済力を誇れる”国にしていかなければならないのではないだろうか。
2022-03-16
千葉県市原市の「市原ゾウの園」では現在ユニークな取り組みを行っている。ゾウが描く絵画によって、戦火キエフの動物たちを救おうというのだ。園長の話によると、キエフには200種4000頭の動物がいて、いまも飼育員たちがそれら動物たちと一緒に寝泊まりしての共同生活が行われているらしい。そこで、それらの動物園に対しての“支援金”を「市原ゾウの園」に居るゾウたちが描く絵画を売って集めようというのだ。ゾウ達が描いた絵画は1枚につき5000円で販売している。私は最初、その金額の高さに驚いた。確か大昔、タイに行った時だったと思うが、ゾウが「絵を描く」というので視たような記憶がある。興味深く見せてもらったが、その「絵」なるものは、とても絵と言えるほどのモノではなくて、ちょっとがっかりしたものだ。あれから、もう30年以上が経っているが、私の認識の中では“動物が描く絵”というのは、あの程度の絵なのに違いない、という固定観念があった。ところが映像で実際に見てみると「市原ゾウの園」の4姉妹のゾウが描く作品というのは、とてつもなく進化していた。器用にそれぞれの色を使い分けながら、鼻先に絵の具を持ってキャンバスに描くのだが、ものすごく上手い。ただ単に「絵」だけを見せられたなら、ゾウだとは信じられないほど上手いのだ。花々や風景や植物など実に見事に描く。30年前とは雲泥の差ではないか。これらは、ただ単に“教えて”出来るものではない。元々ゾウ自身が「ヒマワリを描こう」という意識がなければ、描けるものではない。いや、仮に描く意識を持ったとしても、鼻先だけで絵の具を上手に扱えなければ、ぐじゃぐじゃになってしまうだろう。見た限りでは“重ね塗り”ということも行っていて、あきらかに高等技術と言える。このような見事な絵画であれば5000円は高くない。実際、これだけのレベルの絵を描ける小学生がどれだけいるだろう。いや、構図の取り方などから言うと中学生レベルかもしれない。さらに、これらの絵には“やさしさ”がこもっている。なんとなく“ほのぼのとした感情”が伝わってくるのだ。これは、たまたま“ゾウの絵”であるが、もしかすると手指とかを器用に使える動物の中には“もっと上手く描ける”動物がいるのかもしれない。
2022-03-15
日本列島は島国で、しかも長い期間“鎖国”をしていたせいもあって、近代にいたるまで外国からの干渉や影響が遮断されていた。そういう部分が作用しているのか“外国人”との付き合い方が下手である。どちらかというと“上から目線”になって接するか、逆に“下から目線”になって接するか、“平等意識”で関わるというのが苦手なように思われる。それが良く表れているのが、外国人労働者との雇用関係である。雇用する側が日本人である場合は、どうしても“上から目線”的な対応となるし、逆に外資系で雇用する側が外国人である場合は、どうしても“従順に従うしかない”雰囲気で勤めている傾向がみられる。北海道の「花畑牧場」と言えば、一時期「生キャラメル」で爆発的なヒットを生み出した製造メーカーだ。社長はタレントとしても知られる田中義綱氏だ。その「花畑牧場」は中札内村に工場を持っているが多数の外国人労働者(ベトナム人)を雇用していることでも知られる。昨年の秋、この製造ラインで異変が起きた。一部のベトナム人が主導し、従業員の多くが工場に出社しなくなってしまったのだ。事実上のストライキだった。一番の理由は会社側が一方的に水道光熱費の値上げに踏み切ることを通告してきたことだ。かなりの額の引き上げだった。外国人たちは会社側が提供した寮生活を送っている。水道光熱費を大きく引き上げられると、本国への仕送り分が減る。或いは自分たちの生活がひっ迫する。ストライキは一部の従業員の提案で全員に誘いかけ、そのうちの多くがそれに応じた。当然、会社側としては予期せぬことで、生産ラインが止まると多方面に迷惑が掛かるので、結局、水道光熱費の値上げは留まったのだが、そのかわり一時的な休業や生産縮小などを理由に多くの従業員の雇用を打ち切った。それと同時に、ストライキを主導したベトナム人3名に対して“名誉棄損”と“信用棄損”とで告訴に踏み切った……というのが事の経緯である。この場合、どちらが悪いと一概には言えない。労働組合のないベトナム人たちが最初から事実上のストライキに出たのは強引に過ぎる。かといって会社側の水道光熱費の値上げも、その比率があまりに高い。どちらにも問題があるよう第三者的には視える。今後の「日本人」と「外国人」との“関わり方”を考えるうえでも、非常に興味深い告訴事件だ。
2022-03-14
ロシア人は東南アジアのビーチリゾートを好む。働くのには“暑すぎる地域”だが、のんびり日差しを浴びながら海を見て過ごすのには最高の“癒し”になるからだ。受け入れる方も歓迎してくれるタイやベトナムのリゾート地に、2週間とか1か月とか留まって休暇を過ごしていくロシア人は多い。ところが、自分たちが「のんびりとした観光旅行」を愉しんでいる間に、世界は大きく変わった。ロシアによるウクライナ侵攻によって、いま世界は“一発触発の危機”を迎えている。もちろん、旅立つ前の彼らには何の罪もない。そんなことが起こるとは知らなかったからだ。世界の何が変わったのかというと、飛行ルートに制限が掛かるようになったということ、ロシアの通貨が暴落してしまっていること、ロシア人に向けられる視線が冷たくなってしまっていること……もちろん、彼ら観光客には何の罪もない。さて、飛行ルートに制限が掛かるとどうなるのかというと、ロシアに帰れなくなる。無理に飛んだら、撃ち落される危険性が出て来たのだ。そこで、自国に変えるには、どこか、例えばアラブ地域のどこかの国に行って、そこからロシアを目指すなどのルートを探すしかない。とにかく“予定ルート”は無くなったのだ。もう一つ、お金の問題がある。ロシアの銀行発行のクレジットが使えなくなったのだ。つまり海外旅行に欠かせないVISAとかMastercardでの決済が出来ない。現金だってルーブルが急落してしまったので、ドル変換とかが難しいのだ。つまり、そこそこリッチだった人達がホテル代や食事代にもこと欠くような状況に陥っている。現在タイのリゾート地には、そういうロシア人たちが6500名もいる。リゾートで“癒し”は得られても、身動きが取れなくなってはどうしようもない。さて日本には、そういう人達は居るのだろうか。実は日本のリゾート地にはロシア人はあまり行かない。日本を好むのは若くて“日本文化”そのものに理解ある人達で、一般のリゾート客というのはほとんど来ないのだ。それでも、2017年にロシア人ビザが緩和となって、コロナ前までは若い人たちが大勢訪れるようになっていた。ところが、それも今回の「日本」からの制裁措置によって「ロシア」は“敵意”を露わにしているので、もう、若々しいロシア美女たちがたくさんやって来る…という幻想は途絶えた。欧米諸国ではもっとも訪日比率がアップしていただけに、日本在住の若いロシア人たちにとっても、日本の観光産業界にとっても打撃は大きいのだ。
2022-03-13
アメリカが82%、ロシアが78%、イギリスが67%、シンガポールが54%、そして我が「日本」が0.02%だそうである。「核シェルター」の保有率だ。う~ん、いろんな意味で考えさせられる数字ではないか。だが、実際に“そんなもの”売っているところがあったっけ⁉ という話でもある。実は、あるのだ。日本では「直エンジニアリング」という会社が一般人向けに売っている。縦が2m、横が2m、奥行きが4mの“移動式”で、駐車場スペースがあれば敷地内に置いておける品物だ。アメリカなどでは地下に掘られた「核シェルター」が一般的だが、この会社が“売り出しているモノ”は地上移動式である。「クライシス01」という名称で最低570万円からの販売となっている。それで、実際に売れているのかというと、ロシアのウクライナ侵攻で危機意識が強まっているというのに、残念ながら一台も売れていないのだ。もちろん、核シェルターだからと言って“核攻撃”だけに使える品物なのではない。日本の場合は、台風とか、地震とか、豪雨とかに備えるだけでなく、キャンピングカー的な楽しみ方も可能だ。それなのに、売れない。2021年10月からの販売だから、まだ「知られていない」ことも理由の一つかもしれない。多分、いちばんは“そういう訳の分からないモノ”にお金を出したがらない日本人の特性が作用しているのだろう。まあ570万円以上と言えば、国産の高級車が買える値段に近く、庶民が余裕で手の届く価格ではないのかもしれない。それに置いておく敷地というのも問題で、或る程度の広さがないと景観を損ねるという問題もある。ただ「日本」という国は、ロシア、中国、北朝鮮、韓国、台湾から近く、島国なので包囲されてしまうと、どこにも逃げようがない。それを考えたら、もう少し“売れて”も良さそうな気がするのだが、歌謡曲などと同じで「売れそうで売れないモノ」って、世の中にはごまんとある。ちなみに“永世中立国”で戦争をしないスイスでは、なぜか「核シェルター」の保有率は100%だという。せめて戸建てで“庭付きの家”を持とうという人の青写真に「核シェルター」をセットで組み込む不動産会社があっても良さそうな……
2022-03-12
お金を拾うことって、そんなにない。そんなにというか、滅多にない。では、もし見つけて拾ったなら、どうするだろう。多分、八割り方の人は警察に届ける。残り二割り方の人が、どうするのかは知らない。とにかく、そういう感じで、日本人の場合には大体が警察に届ける。その金額がどれくらいかは関係なくだ。そこで、その警察に届けられた“落とし物としてのお金”のうち、七分の五くらいは無事「落とし主」が表われて、本人の元へと戻る。この時、拾った人物に“お礼”としての金額が渡るかは不明である。まあ「落とし主」による、ということだろう。昨年一年間で東京都の場合「落とし物」として扱われた現金は役34億円に上る。意外なほどに多い。そして、そのうち、無事に落とした本人に手渡されたのは約25億円である。拾いものは三か月間経つと「拾い主」のモノとなる。そこで三か月経って後「拾い主」へと連絡が行く。その連絡を受けて、拾い主が警察に現れれば「拾い主」へと手渡される仕組みになっている。そういう形で、実際に拾い主へと手渡された現金は約4億円にも上る。どれだけ大金だろうと、もし、落とし主が申し出なければ、堂々と“受け取って”良いのだ。なぜなら、もし受け取らなければ、それは「東京都の歳入」として組み込まれるようになっている。つまりは“税金”と、同じような扱いなのだ。だから、そういう意味では「拾い主」には堂々と現金を受け取る権利が法律的に保障されている。まあ「宝くじ」のようなものだと思って、受け取れば良い。ところが日本人には、決して自分が拾ったものでも“他人の現金”を「受け取ることなど出来ない」と思う人が多いらしい。なぜなら、実際に、もらえる権利のあった約4億円は東京都の歳入となったからだ。拾い主に連絡して、二か月間“取りに来ない”と、その権利は失われ「歳入」となる。日本人の多くは「汚れたお金は嫌だ」というような考えを持ちやすい。確かに「拾ったお金」には泥がついていることがあるかもしれないが、もしかしたら“余っている人”が「与えてくれたお金」かもしれないのだ。それを使って、自分のモノではなく、誰かに何かを買ってあげれば「きれいなお金」として、価値が生まれるのではないだろうか。
2022-03-11
東日本大震災から今日で11年目を迎える。いまだ批難状態が続いている人達が38000人もいるという。大自然による地震・津波・台風など不測の災害や、戦争・事件・事故・感染症などの不可抗力災害によって、人は思わぬ形で平穏な人生が大きく“狂わされ”ていく。だから「運命」は、自分の力だけで“何とかなる”ようなものではないのだ。よく人生のすべてを“本人の努力”とか“能力”とか“人間性”とかだけで片付けようとする人がいるが、地震や津波や戦争や事故など、不慮の災難というものに遭ったことのない人の発言である。そういう理不尽としか言いようのない出来事に巻き込まれて、人は初めて「運命」というものの厳粛さに気付く。或る意味では、だから、そういう「不慮の災難」というものを一度も受けることなく、時代や地域に恵まれて人生を歩めた人は“幸運な人”ということになる。決して神様は、人間に対して“平等な人生”など与えていない。近年は「平等」ということをことさら声高に叫ぶ団体があるが、もともと人間には「平等」などないのだ。時には、これでもか、これでもか、という如く、その人だけに集中して「不運」や「哀しい出来事」を与えていく。その一方では、或る種の偶然が予期せぬ「人気」や「お金」を降らせる人生もある。これらの“矛盾”や“不可思議さ”が、私を「運命の研究」にのめり込ませたのだ。私の場合「占い」を研究したかったというよりは「運命の不思議」を解きたかったのだ。偶然が作用することの多い個々の人生の“微妙な違い”、運命としか言いようのない“不可思議な出逢い”、神懸かりとしか言いようのない“幸運の連続”、悪魔が取り付いたかのような“絶望的な窮地”……そういう「謎」の根本的な“仕組み”を、私は解き明かしたかったのだ。残念ながら「占い」そのものの“謎の部分”に関しては解き明かした部分もあるが、「運命」や「人生」の“仕組みの因果”に関しては正直、お手上げ状態から抜け出してはいない。或る意味で「神の領域」として、われわれ凡人が立ち入ってはいけない部分なのかもしれない。それでも私はおろかにも果敢にぶつかっていく。私はムリでも、やがて出現するであろう“謎を解き明かす”天才のために、少なくとも“何らかの手掛かり”になることを遺しておきたいからだ。
2022-03-10
人間には「嘘」をついても、道徳的に“許される行為”と、“許されない行為”とがある。私には、ときどき、私の本をきちんと読まずに「書評してくる」人物がいて困る。アマゾンの書評欄で私が書いた『全身観相術の神秘』に対し、あえて「星一つ」として、あきらかに「読んでいないのに書評している」投稿者が居る。なぜ「読んでいない」と、私が決めつけるのか、そこに書かれてある内容を、そのままここに転載したい。これが書評だろうか。 《何かを人相で鑑定するとします。ところが、ホクロでは大吉、しかし、手相では大凶で、人相では吉、骨相では大凶というのが、人体に見られる現実(よくあること)のはずです。この手の占いは、血液型や星座と同じ遊びであって、矛盾だらけです。こんな高価な書籍をまじめに読むのは、ただの時間の浪費です。(中略)この手の書籍は遊戯に見合った価値であるべきです。》 という内容なのだ。どうして、これが私の『全身観相術の神秘』を読んでの書評なのだろうか。この人の言うべきことが、現実的に“起こり得ない”とは私も思わない。人相で「吉」と出て、手相や骨相で「凶」と出ることはあり得るだろう。けれども、少なくとも私のこの本の中には、そういう種類のことは書かれていない。なぜなら、ホクロには「吉」として作用する場合「凶」として作用する場合の“両方について”書かれてあるからだ。つまり、この人は、私の本を読んで書いたとは思われないのだ。しかも「骨相」については“歴史的な研究課程”を詳細に記したもので、骨相そのものの判断方法を“私の観方”として、具体的に述べた本ではない。また「手相」に関しても、最新の研究事例について述べたもので、一般的な手相を語ったものではなく「掌紋研究」という特殊な観方について述べている。書評を書かれた方は、私の本が「人相」についても「骨相」についても「手相」についても「ホクロ」についても、すべて“型どおり”の同一線上で記された書籍内容だと思っているから、こういう書評になったのだと思うが、私の書籍は“さまざまな観点”から記しているのが特徴で、一般的な“占い書籍”とは根本的に違うのである。それは、だから実際に読んでいただければおのずと解かることで、読んでいないから、あてずっぽうで書くから、こういう“わけのわからない書評”になるのだ。実際に買わなくても良いから、ページをめくってみれば、なぜ高価なのかが解かる。批判するのはかまわないが、とりあえず、きちんと内容を把握してから書評すべきではないだろうか。
2022-03-09
“暗いニュース”が多い。特に“経済面”に関してはそうだ。けれども「占い世界」の“陰陽思想”では「陰極まれば陽になる」と教える。これは、あらゆる世界に当て嵌まる真理だ。そういう点から言えば「日本株」に関しては、もう完全に“下落も極まった”感じで、もう「底の底」に達している。今年に入って株価が大きく下落しだした時、アナリストの1人が「もしかすると日経平均も2万5千円くらいまで下落する可能性もある」と指摘した。周りのアナリストたちが「少しオーバーなんじゃないの」という顔をしていた。ところが、実際には、その限界と思われた2万5千円をアッサリ割り込んでしまっている。“もう少しで3万円”という段階から、5千円近くも急落し続けているのだ。これは“戦争”にも“インフレ”にも直接関わっていない「日本」国として捉えると、どう考えても“落ち過ぎ”で、陰が極まった印象を受ける。もう、そろそろ這い上がってくれないと、日本経済そのものが“足を引っ張られて”行く。それでなくても近年の「日本」の経済指標はことごとく良くない。なんの指標だったか忘れたが、今や日本の経済は「世界の24番目」で、東南アジアの諸国からさえも“追い抜かれそう”な位置にある。もはや「先進国」という名前さえ返上しなければならなくなる可能性さえもあるのだ。いつの間にか“崖っぷち”に追い込まれている。考えてみると、最近、勢いのある新企業の名前を聞かない。世界を目指してぐんぐん伸びているような企業名が思い当たらない。前にも述べたように、同じ株価の中でも「マザーズ株」の下落が激しいが、そこは日本の未来が掛かっている“新興企業の株”が集まっている。そこが、もっとも集中攻撃を受けボロボロになっている。好調時の半分ならまだ“救われる方”で3分の1とか4分の1とか、ひどいものは10分の1になっている。企業として“存続”自体が怪しくなってきているのだ。これでは新興企業に“勢い”が生まれるはずがない。もしかすると“コロナ出現”以降、もっとも“勢い”を失ったのは「日本」なのかもしれない。そこで頼るのは“陰陽思想”だ。落ち込み過ぎた反動で「日本株」が急騰し、それに引き摺られて「日本経済」も盛り返していく……頼むよ、陰陽思想。
2022-03-08
窮地のウクライナが世界から募集していた「義勇兵」に対して日本からも70名ほど“志願者”が居るらしい。そのうちの50名は“元自衛官”だというから基礎訓練は出来ているが、それ以外の人たちは不明で、果たして“戦場で通用するか大いに疑問だ。ゲームなどと違って、実際の戦場では基礎訓練が不可欠だからだ。現在の日本には“徴兵制度”がないので、自衛隊員以外は基礎訓練が出来ていない。もっとも、応募したからと言って必ずしも実際に義勇兵になれるかは分からない。日本政府としては現在ウクライナを「退避勧告地域」に指定していて、簡単には渡航できないからだ。それにしても、基礎訓練も出来ていない人たちが何故、戦場に赴こうとするのだろう。「戦場カメラマン」になりたいからだろうか。単なる“正義感”からの志願だとすれば「命」を棄てに行くようなもので、止めた方が良い。かつて同じように「退避勧告」が出ているところへ出掛けて、結局、首をはねられた人もいれば、政府の“陰からの賠償金”で引き戻された人もいる。何か起こった時「日本」は簡単に“見殺し”にするほど冷酷な国ではない。ところで、日本人なら当然のこととして知っておかなければならないことがある。「日本」も「ロシア」の“隣国”だということである。だから「北方領土」にロシア人たちが暮らしているのだ。日本政府は建前上「北方領土」を「日本の領土だと主張している」が、そこで暮らしているのは日本人ではなく、ロシア人たちである。だからロシア人は「自分たちの島だ」という認識を持つ。つまり、現在の“ウクライナ問題”と似たような状況が「北方領土」つまり、北海道の“東側”領域にはある。おそらく、ウクライナの義勇兵に応募した人達の9割は「日本」が「ロシア」の“隣国”である認識を持っていない。隣国であるから、いつ軍事侵攻されても、おかしくはないのだ。ということは、第一にロシアが目標とするのは「北海道」ということになる。さて70名の義勇兵諸君は「北海道」に対しても「ウクライナ」と同じように「正義のために戦おう」とするであろうか。同も、私には“その部分”が疑問なのだ。彼らは“世界正義”という“わけのわからない正義感”のいために、自らの命を差し出そうとしているのではないのか。「我が日本の領土」のために、いざというとき「北海道」のために“命を差し出せる”のだろうか。大いに疑問なのだ。
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