4月, 2023年

「ねつ造」は解雇「そのまま引用」はスルー⁉

2023-04-18
岡山大学の学術研究院医歯薬学域という難しい分野の教授であった神谷厚範教授が大学側から“懲戒解雇処分”を受け、それがニュースとして公表された。通常、大学内部のことであるから“一般のニュース枠”では扱わないのが普通だが、今回は何故か全国ニュースとして報道された。解雇処分理由は、この教授の学術論文上で“多数のねつ造箇所”が発覚したからだが、既にその論文内容が「多数の研究者に引用されている」ことで大学側も「著しく名誉が傷つけられた」として報道陣に公表する形となったようだ。わかりにくい内容なので、改めて解説すると、この教授は2019年に学術誌上で「がんの新しい治療の可能性を示す」実験研究の内容を発表した。がん論文の注目度は高い。したがって多くの研究者の眼にとまった。この論文に関しては当初から、一部の研究者から“疑問符”が突き付けられていたようだ。ただ「新しい治療の可能性」を、そのまま受け入れる研究者も多かったようだ。本来、学術論文は“そのまま受け入れて引用する”というのは問題がある。たとえ実験例証が多数あったとしても、それを自らが確認追試して後に引用するのが研究者としての姿勢であろう。ましてや“がん”に関しては、これまでにもさまざまな“新たな治療法”が生まれては消えた。神谷教授の論文には全部で113カ所もの“ねつ造部分”が発見されたという。これは、どうみても意図的なねつ造で弁解のしようもない。したがって岡山大学が“悪質”とみなしたのは当然だが、いったいなぜ「このような論文を書いたのか」そこが解からない。彼は教授だったわけで既に“社会的名誉や地位”を獲得している。わざわざ危険を犯してまで、どうして113カ所もねつ造する意味があるのか。或いは何らかの“科学賞”でも得たいと思ったのか、もっと大きな“権威”というものを身に着けたかったのか。理由は判然としないが、とにかく“実証型の研究論文”なので追試をすればすぐにバレる。ところが全国には追試をせず「論文をそのまま引用した研究者」が多数いたらしい。わたしは、そのことの方が大問題だと思う。なぜなら彼らは“がん研究”を専門としている人達だからだ。自らは実験をせず、他人の研究例をそのまま信用するのは、あまりにも無防備ではないか。ところが、彼らには「おとがめなし」で、この問題は通り過ぎようとしている。

神々は、だんじり「やりまわし」を悦ぶのか⁉

2023-04-17
「お祭り」というのは、何のためにあるのか、あなたは知っているだろうか。元々は神々を“悦ばすため”の行事である。或いは神々に“願いを乞うため”の行事である。本来は「祀り(まつり)」や「奉り(まつり)」から転じて「祭り(まつり)」となった。だから“祈りの一形態”であり“奉納の一形態”でもある。したがって、神事にまつわる各種の行事は、神様のためにある。昨日、大阪の堺市での「だんじり祭り」で神社の“入魂式”を終えた“だんじり”が市内でお披露目を行っている最中、交差点での「やりまわし」と呼ばれる“見せ場”で横転して、その下敷きとなった11人のうち6人が骨折などの重傷を負った。映像を見ると、一度左側に強く傾斜し、それを必死で立て直そうと逆側に引いた直後に横転している。したがって徐々にであれば逃げ出せたのだが、一気に倒れ込んだので逃げ出せなかったようだ。実は「だんじり祭り」における事故や怪我は珍しくない。2003年、2004年、2019年には死亡事故も起こっている。堺市以外でも尼崎市や岸和田市が有名で、特に岸和田市の「だんじり」は危険さを伴うことでも有名だ。過去には荷台から屋根がもげ落ちたり、電柱がもげてきたり、電柱をへし折ってしまったり、引手の多くが将棋倒しとなったり、とにかく事故や怪我がつきものなのだ。それでも「だんじりを廃止する」という決断には至らない。どうしてかというと、伝統的な「神事の一つ」として住民たちが捉えているからだ。その精神自体は貴重だと思う。ただ“神々のため”に行うのだから、神々を哀しませてはいけない。自分たちのために“その地域の人々”が事故や怪我に巻込まれることを、神々が願うはずがない。そういう意識がもっと強まれば、だんじりの魅力の一つでもある「やりまわし(走って急カーブさせる)」や「山合わせ(装飾荷台同士がぶつかり合う)」に対して“事故防止のための対策”を徹底すべきだ。確かに視ている側にとって“横転”は“横転”で魅力的なのだが、怪我人を出しては何の意味もない。神々だって、怪我してまで自分たちを愉しませろとは言っていない。どうすればドキドキ感も薄れず、怪我もせずの状態を作れるか、“神事”であればなおのこと、今後の事故防止のためにもさまざまなシミュレーションで研究すべきだ。

“最初の二刀流”だった「たけし」&「北野武」

2023-04-16
今でこそ「二刀流」は珍しくもない。けれども、あの頃はほんとうに珍しかった。「ビートたけし」が「北野武」として映画監督として出現したころだ。そうして、彼の“映画監督としての才能”は国内よりも海外で高く評価され、フランスの映画賞などを獲得した。もっとも、彼は正確に言うと「三刀流」で絵も描いている。それに俳優としてもさまざまな作品に出演してきた。そういう意味では最初から“芸人枠”から食み出していた。ただ今回の監督作品『首』は彼の19作品目というから、映画監督の方は紛れもなく本職の一つと言える。近年は芸人や俳優でも“監督作品”を撮りたがる傾向がみられるが、そのあとの作品が続かない。小説でもそうだが、1作や2作は、或る程度の能力がある人は書き上げられる。ただ“その職業人”としての才能をほんとうに持っている人は、世間的な評価などとは関係なく、3作品目以降も持続・継続して作品を生み出せる素質を持っている。そういう人は、今は認められていなくても、必ず、その方面の素質・能力は持っているので、放り出さずに継続していけば、やがては社会的に評価されたり、世間的に人気を出したりするチャンスが出てくるものだ。ところで今回の北野氏の『首』はどう評価されるだろうか。まず歴史的にも有名な「本能寺の変」を題材に扱っているというのが、解りやすくて良い。一時的には作品そのものが「お蔵入りになる」可能性がささやかれていただけに、一般上映までこぎつけられたことで関係者一同がホッと胸をなでおろしたことだろう。KADOKAWA社長の夏野剛氏が「製作費15億、全部うちが出している」とわざわざ言い切った。つまり、そういうリスクを抱えても“世に出したい魅力”を備えた映画だったということだろう。昔のように何十億も制作費を出せる時代ではない。そういう時代の中では15億の製作費を出してもらって、一流の俳優陣を揃えてもらって、これでコケてしまったなら海外が認める認めない以前に、日本国民が映画監督としての「北野武」を見限った、ということになる。そうならないためにも“職業・映画監督”としての北野武氏の実力が試されている。

「断ると並ぶ」という“変な心理”が解からない

2023-04-15
台湾のメディアで日本のラーメン店の中に「18歳未満の入店お断り」を打ち出している店があり、それを多くのネット民が支持している、と報道されたらしい。つい最近、台湾人の日本旅行者が「ラーメン店に子供が入店できなかった」としてSNS投稿して注目されていた。結局、連れていた子供を残し、大人たちだけでラーメンを食べたらしい。同じ店ではないのだが、最近は“この種の店”が増えてきたことで注意を促したいのかもしれない。子供の入店を禁止する店側によると、順番待ちをするとき、子供一人だけ並ばせ、あとの家族や仲間が入店できる時間になっていっせいに入って来る……というケースが多くなっての措置であるらしい。解ったような解からない理由だが、店側は「客を択ぶ権利がある」と主張している。とても同じ日本の店とは思えないような対応であるが、ラーメン店だけでなく、最近は“この種の店”が多くなった。このようなことをするのであれば、最初から“会員制”にするとか“予約制”にするとかすれば良い。どのような職種でも、ほんとうの高級店というのは“そういうカタチ”にして客が“不快さ”を感じないような営業の仕方をしている。ただ「ラーメン店」がいつの間に“高級店”になったのか知らないが、近年はSNSの普及がかえって“面倒な事態”を引き起こしているケースも多い。SNSがもたらす“人気”には多分に“仕掛け”的なものが多くなっている。本当に美味しいから載せるというより、宣伝してあげることで優遇されるなど特典を得られるとか、自分自身のフォロアーを獲得できるとか、たくさんの仲間的な共鳴者を得られるとか、インフルエンサー的な気分になれるとか、何かしらの意図をもって掲載している場合も多い。現代はあらゆる分野が“ネット民を無視して成り立たない”ような時代になりつつある。そうして「客を断る」ことが“客を呼び込む”手法の一つとして、信頼度を高める手法の一つとして、ますます“並ばせる効果”を生みだしたりもする。「断るような店だったら並びたい」という“訳の分からない心理”が働くのか。とにかく何時間も待って並んで食べれば、なんだって美味しく感じられる……などと言ったら、袋叩きに遭いそうな……。

懐かしい「昭和」が“そのまま”残されている店

2023-04-14
同じ札幌市内でも、これまで16年間暮らした中央区と、新しく暮らし始めた白石区とでは、さまざまな点で違っている。最近、妙に“それ”を感じさせられる。行政の在り方も違うし、商業ビルの在り方も違うし、人々の暮らし方も違う。引っ越しして間もないので、あれこれ必要なものもあり、近隣の商業施設に向かう場合が多い。大きな複合型商業施設が周囲に三つある。そのそれぞれが微妙に違う。違うのだが、それでいて或る種の共通性を持っている。妙な言い方だが「暮らしに密着している」というのが共通しているのだ。中央区では買い物をするとき、もちろんコンビニやスーパーにも行ったが、デパートにもよく行った。ここに来てからはデパートというものが近隣にないので、イオンとか、アークスとか、ラソラ……などの店に行く。そこで、ふと気づいたのは中央区よりも「セルフレジ」が浸透している、ということだった。或る意味ではだから回転が速い。そういえばデパートの食品売り場では「セルフレジ」というものを見掛けたことがなかった。接客対応にも時間をかけていた。一つ一つを丁寧に包んでくれる。それに慣れてしまうと「セルフレジ」が面倒にも思うのだが、逆に、セルフレジの方に慣れていくと、便利だし楽なようにも思えるから不思議だ。それに、なによりも私を懐かしい気持ちにさせたのは「レトロなお店」が多いことだ。意識して“レトロな店”を作ったのではなく、いつの間にか“レトロな店”になってしまったカタチの飲食店が多い。特に、昔風な喫茶店、昔風なレストランが、昭和映画のセットのような佇まいでひっそりと営業している。これが良い。なにも宣伝などしなくても、昔からの常連客が通い続けているような店が好い。たぶん、テーブルや椅子なども昔のままなのに違いない。不思議なもので、落ち着く感じがあって長く居たくなる。それにメニューに載っているのは“昔からの定番料理や飲み物”で、わけのわからない商品がない。考えてみれば、飲食物というのは“食べたことのない味”もたまには良いが、ふだんは“食べなれたもの”の方が注文しやすいし、安心して待つことが出来る。わたしは昔、会社勤めをしていた頃、土日を除いてほぼ毎日、いくつかの喫茶レストランに通っていた。飲み物は今では全く飲まないが当時はレモンスカッシュ一辺倒だった。レトロな喫茶レストランで定番の味を求めていた時代、わたしは三つのサークル活動を掛け持ちするなど生命力に満ちていた……

海外メディアは注目し、日本メディアは沈黙⁉

2023-04-13
昔から“内部告発”というのは“もみ消される”ケースが多い。だから、どうしても“それ”を告発したいなら、外部に出て“影響の及ばないところ”で告発する以外にない。というわけで、昨日、日本外国特派員協会というところで元ジャニーズ事務所所属だったシンガーソングライターが多くの外人記者たちを前に“過去の告発”を行った。最初は英国のメディアで発言し、今回はその2回目と言える。故・ジャニー喜多川氏から15歳~19歳にかけ15回~20回くらい「性的行為を受けた」と告発したカウアン・オカモト氏(26歳)。故人と“退所者の発言”なので、その信憑性に対して確たる証拠はない。けれども、ジャニー喜多川氏に関しては“その種の風評”は20年以上前からある。実際、一部の週刊誌が“それ”を特集したこともある。けれども、なぜか日本のマスコミは“後追い”をしなかった。その結果、その“うわさ”はそのまま立ち消えになった。オカモト氏は自分以外にも“性的行為”を受けた人物は複数いると証言している。ただ、その最初が15歳で「ジャニーズジュニア」としての将来が掛かっている……ということになれば拒否は難しかったかもしれない。日本の場合“似たような行為”が「男&女」で行われた場合はTVや週刊誌も取り上げやすい。ところが「男&男」とか「女&女」での問題はスルーしがちな傾向がある。さらに一番の問題はメディアの多くが“ジャニーズタレント”と結びついていることだ。タレント事務所は“人気ある所属タレント”を番組に提供し続ける代わりに、沈黙してくれることを要求する。実際に要求するというよりメディア側が忖度するケースが多い。こうして多くの人気タレントを排している芸能事務所は、さまざまな問題が生じても“沈黙させる力”を持っていた。その結果、アスリートや政治家のスキャンダルはいっせいに“後追い”するメディアが、大きな芸能事務所に所属するタレントの問題や出来事は“無かったかのよう”扱う習性が身に着いている。海外の特派員たちは、果たして今回のニュースをどのように扱うのだろう。そして、いま現在“ジャニーズ事務所”に所属しているジュニアたちは、どう反応するのだろう。

再び「円安」「BTC高」「原油高」への動き⁉

2023-04-12
一時期おとなしくなっていた金融市場が再び活発に動き始めている。今回は、前回ほどには急激ではなく、あくまでも“じわじわ”という感じなので、多くの人が“それ”と気付かない。或いは気付いたとしても、緩やかな動きの場合は何となく容認してしまいそうな雰囲気がある。「円安」への動き、「ビットコイン(暗号資産)高」への動き、「原油価格高」への動きだ。これらは微妙に連動している。そして、これらが“そういう方向”へと動いていくとき、それに付随して「日本株」も徐々に上昇していく。だから、そういう意味では、それらへの“緩やかな動き”は悪いことではない。日本経済にとってプラスに働くのだ。今回、大手企業の多くが給与アップへと動いたが、それは政府が誘導したからではない。日本の製造業では“円安メリット”の多い企業が大多数を占めているからだ。もちろん輸入に頼る加工食品産業や建設業や飲食業などにはマイナスに働く。だから結果的に視れば“収入格差の大きい社会”を作る。それはそうなのだが、やはり全体でみると“緩やかな円安”の方が“デフレからの脱却”という点でもプラスなのだ。一時的には徹底的に売り叩かれ、悲惨な状態にあった暗号資産のビットコインも、ここにきて急速に盛り返し始めている。まるで潮目が変わったように秘かに上昇し始めている。そして、もう一つ、日本株との連動性が高い原油先物も、ここにきて久々の80ドル越えとなっている。つまり金融市場が一時期の低迷を経て、ようやく徐々に“新たなる風”を起こしそうな雰囲気にある。もちろん、今回はいずれも徐々に……という感じであって、一気にではない。一気に上昇すると必ず問題が生じる。たとえば「円安」の場合、再び食品類の値上げなど起こりかねない。ところが急激ではなければ、種々な方法でそれを吸収していける場合が多いのだ。実際、徐々に“円安方向”と言ってもまだ1ドル=133円後半程度で、昨年の151円というのに比べれば、はるかにまだまだ余裕がある。だから140円程度までは大丈夫なのだ。ほんの少しずつそういう方向へと動いて行けば良い。そうすれば日本株にもプラスに作用し、徐々に日経平均3万円に手が届くようになる。一気に上昇しても実質的には個別の株では、あまり上昇していないケースが多いものだ。日数をかけて上昇してくれた方が日本株の場合は有利なケースが多い。それに伴って日本の経済全体も徐々に回復させていけば良い。時間をかけて徐々に経済を上向かせる方が日本人の気質から言っても無理がない。暗号資産はほんとうに上昇していけるか疑問だが、少なくとも一時期のような“全滅状態”からは脱しつつあるような……

「兄弟」が「それぞれの道」を歩み出すとき

2023-04-11
ネット報道にはときどき“思わぬ記事”が出る。本人にとって、それがプラスなのかマイナスなのか微妙に思える記事だ。たとえば昨日、尾崎康氏が埼玉弁護士会の会長に就任したことが報道された。だが「尾崎康」という名は、一般の方々にとっては“見知らぬ人物”だ。だから通常であればニュースにはならない。それがニュースとして報道されたのは、彼が「歌手・尾崎豊」の実兄だからだ。もちろん、彼の職業から言っても弟には関係なく、実力によって与えられた地位である。それでも、報道は「あの尾崎豊のお兄さん」というカタチになる。そのお兄さんによれば、弟が音楽の道に本格的に進んだのは、自分が弾かなくなったギターを弾き始めたころからであるらしい。運命は、兄を法曹の道に進ませ、弟を音楽の道に進ませた。同じ日、姉と同じように成城大学の大学院に進学したことをAKB48の武藤小麟氏が報告している。実姉はAKB48だった武藤十夢氏だ。姉妹揃って同じ大学の大学院に進むことになる。ただホロスコープを観てわたしは「ここから分かれるな」と思った。なぜなら妹・小麟氏の方は現在トランジットの冥王星が出生時の太陽に対して180度の位置にある。冥王星がこの位置に来ると“生れ変り”の作用が働く。これまでとは違った方向に“歩み出す”運命的な出来事が生じて来るケースが多い。彼女の場合にはトランジットの海王星が出生時のドラゴンヘッドに対し120度で、更に金星に対しては135度となる。何かとの出逢い、誰かとの出逢いが、姉妹の道を“大きく分かれさせる”可能性が強いのだ。もちろん、それは悪いことではない。十代後半から二十代前半くらいの時に、多くの兄弟姉妹は“別々の道”を歩み始める。その方が自然なのだ。最終的に“自分の道”を決めるのは“自分自身”だ。その先に何が待っていようとも、自己責任で択んだ道の先で“それぞれの幸福の掴み方”が待っている。“幸福の掴み方”は一様ではなく、どれが正しいとの回答もない。どんなに優秀な大学院でも「幸福の掴み方」は教えてくれない。人それぞれ違っているから、教えようがないのだ。しかも「違っている」と気付けば、すぐ“方向転換できる”のが人生の最大の利点なのだ。

「綾部は結婚した」「大橋未歩は…」の可能性

2023-04-10
近年、我が日本を離れて“海外”に向かう人が多くなった。それもハッキリとした“理由”ではなく“未知”を求めて海外に向かう人たちが増えている。どうも、その経緯を調べてみると、この人も“そういう部類”に含まれるような気がする。何しろ、この人は「5時に夢中」の看板アナである。別になにか特別な問題を起こしての降板ではない。大橋未歩氏・現在はフリーアナウンサーだが、元々はテレビ東京の看板アナのひとりだった。そのテレビ東京も2017年に理由がよく解からないまま退社している。2007年に最初の結婚をし、2015年に離婚。その年すぐ再婚している。その再婚した夫も2022年に会社を辞めてフリーとなった。彼は一般的に言えば「食み出し型のプロデューサー」だ。だから組織には留まれなかった。こうして、夫が先にフリーとなり、元々フリーではあるがレギュラー番組を持っていた大橋氏は“それ”を棄てた。したがって、今後の二人に“安定した人生”は望みようがない。けれども大橋アナは“やわ”ではない。かつて阪神神戸大震災も経験していて、奇跡的生還から3か月の避難生活も体験している。また2013年には若くして脳梗塞になったことでも話題を集めた。決して平穏な人生を歩んできたわけではない。夫の方も、その風貌のように一時的にはバックパッカーとして世界を歩いた。企画したTV番組にも“好奇心をそそる”ものが多い。平凡な番組は好みではないのだ。だから今回だって、完全なる暮らしのメドが付いている…という感じは受けない。あくまでも「とりあえずアメリカに拠点を変えて再出発」という雰囲気なのだ。だから「日本を出る」と言っても、すぐさま出られるわけではない。アメリカのビザが下りるまで時間が掛かるのだ。それなのに、大橋未歩アナは「5時に夢中」を止めた。或る意味では大変に潔い。まるで十代のカップルのように“未知の未来”を見据えて行動を開始している。そういえば、似たような体験をしていた人物をわれわれは知っている。そうだ綾部祐二氏だ。彼もビザが下りなくて苦労した。その後、アメリカに向かってから、さまざまな形でチャレンジしていたようだが、結局は「結婚」がいちばんのニュースとなった。そうすると大橋未歩氏の場合、結局は「離婚」がいちばんのニュースとして伝えられるようなことにならないか。それだけが、ちょっと心配。

「6600万円超の接待」受けていた最高裁判事

2023-04-09
日本円で“6600万円の接待”を受けていたと報道された米連邦最高裁のクラレンス・トーマス判事。2019年度だけで、プライベートジェット或いはプライベートヨットを使って、南の島の“島巡り観光”など6600万円もの高額接待を受けていたというのだ。報道を受け、トーマス判事自身は「業務には関係のない友人による接待」との声明を出した。それでも野党側からは弾劾や辞任を求める声が止まない。まあ、仮に業務に関係のない友人だったとしても、どうして6600万円もの高額接待を受けなければならないのか、その職業が“最高裁判事”であるだけに「なにかがあるからだ」と捉えるのが普通であろう。高額接待をした側は誰なのかといえば、アメリカの不動産王・ハーラン・クロウ氏。トランプ前大統領ではない。したがって、もしかするとクロウ氏にとって6600万円という金額は、それほどの大金ではないのかもしれない。ただ彼の不動産上の上客とも思えない最高裁判事になぜそれほど金品を貢ぐのか、野党ではなくても引っ掛かる。もし、これが日本でのことであったなら、とても“友人からの招待”などという釈明で済まされるとは思わない。何よりも公平性を要求される「判事」という職業柄“常識を逸脱した高額接待”は、仮に相手が友人だったとしても、日本であれば判事自らが拒否すると思うからだ。大体が日本人はバブルの時代を別とすれば“接待”というものをあまりひんぱんには行わなくなった。昔のように申告時「会社の経費」として落ちないからだ。そういう風に変わったことで、公務員など一気に“接待”というものが無くなって、さまざまな不正会計も減っていった。仮に接待を受ける場合でも、判事や政治家など“公的業務”に携わっている場合、自分の関わっている職務に関係していないか、一応はチェックするのが当然となっている。そういう点で言うと、アメリカはまだまだ甘いのかもしれない。或いはアメリカ人の気質として、多少のことは目をつぶっていたのか。日本でなら“大問題”とされそうな6600万円だが、何となく消えて行きそうな、そんな雲行きにある……。

「新球場脇のマンション」入居者は大丈夫か⁉

2023-04-08
何の分野でも“追っかけ”的な人はいる。いまや野球選手の追っかけは、アイドルの追っかけと大して変わらない。今年「日ハム」は本拠地を札幌から北広島市へと移した。「エスコンフィールド」と呼ばれる新しい球場が出来たからだ。日本初の本格的な「ボールパーク」であることが“売り”となった。その球場から80mの場所には「レ・ジェイド北海道ボールパーク」という名のマンション118戸も売り出されたが、あっという間に完売してしまった。決して安いマンションではなく、3500万円~1億5000万円という都心並みの価格帯となるマンションだ。内部映像も観たが、正直、それほど“豪華なマンション”という印象ではない。北広島市という北海道民ですら、訪れたことがある人は少ない地域で、しかも駅から遠い場所に建つマンションである。買い物や通勤・通学に便利な地域でもない。言ってみれば「日ハム」ファンのためだけにあるようなマンションなのだ。もっとも“熱烈な日ハムファン”にとってみれば「この上なく素晴らしいマンション」にはなるだろう。棟の屋上からも観戦できるし、自宅ベランダからも観戦できる。もちろん直接球場に足を運んでも数分と掛からない。10年間、入居者には「無料パス」が与えられている。だから、そういう点から言えば「マンション価格は高くない」とも言える。確かに熱狂的ファンなら、毎日のように足を運ぶかもしれない。少なくとも、交通の便が良くない新球場は札幌や道内から訪れる入場者にとって、足を運びやすい環境ではない。開幕試合後の球場前には長蛇の列ができ、バスに乗り込むまで40分ほど掛かった客も居たという。気温の低い北海道の40分待ちは辛い。ところで、その新球場に移った「日ハム」の成績はというと、残念ながら良くない。現在5連敗中である。パリーグの他の球団は5割以上なので、日ハムだけが極端に負け越している。このまま負け続けるということはないと思うが、熱烈なファンほど豹変しやすい。つまり、日ハムの監督や選手を“罵倒し始める”可能性を持っている。また元々交通の便が良くない中で来ているので、負けた時の“うっぷんを晴らす場”が必要になる。そうでないと、徐々に誰も来なくなっていく。最高の観覧席を与えられ「10年間の無料パス」で悦んでいた入居者たちは「高い買い物をした」と思うようになる。そうならないためにも、日ハムは監督も選手も頑張らなければならない。最近、オーラが無くなって来た新庄監督だが、或る程度は勝たないと“奇策”も“パフォーマンス”も評価してもらえない。都心並みの価格帯マンションが“急落”しないためにも、他のチームから序盤で“引き離されて”しまわないよう頑張って欲しい。

80年代の輝き「ムツゴロウ」&「北の国から」

2023-04-07
ムツゴロウこと畑正憲氏(87歳)が亡くなった。わたしは近況を知らなかったが、星の配置だけから言えば2019年4月に冥王星が冥王星に180度となり、天王星が天王星に0度一体化している。この時期までが「天命」として守護されている生命で、それ以降は文字通り「余命」といえる。したがって天寿は全うしていた形で、その豪快な人生は終わりを告げた。とにかくライオンに指をかまれても笑っていられる神経は並ではない。そういう身体を張った破天荒さが「ムツゴロウ王国」の“売り”で1980年から20年間も続いた。86年に始まった「北の国から」と同じく“北海道の大自然”を背景とした人気のTV番組だった。思えば「日本」は80年代に経済的な「バブル期」を迎えて、さまざまな分野に“巨費”が投じられた。その結果として、さまざまな芸術・芸能の分野で“新しい息吹”が起こった。われわれが世界に誇り得るのは、この時期に生まれた文化や芸能なのだ。経済的に余裕がある時、素晴らしい芸術や芸能が誕生し、文化や文明が花開く。80年代の日本のポップカルチャー、文学、映画、美術、TVドラマ、TVバラエティーと、どれをとっても生命力に満ちている。したがって、そういう意味では現代のようにあらゆる分野で経済が縮小していく中では、優れた芸術や芸能や文化は花開かないような気がする。世界の歴史を振り返っても、経済の発展がさまざまな才能を呼び覚まし、さまざまな芸術や文化を生み出していく。現在、スポーツの分野には“巨費”が動きやすいが、それと同じくらいに人々が熱狂できる芸術や芸能や文化が花開いてゆかないと、振り返った時に人類の歴史の中で“形として何も遺らない時代”となってしまう可能性もある。別に「お金を掛ければ良い」というものでもないが、あまりコストにばかり目を奪われると、新しい才能や芸術や文化が育まれないまま終わってしまう。「少子化対策」として子供たちの“住みやすい環境”を整えることも重要だが、国家として「さまざまな才能を育む対策」を考える時代に入っているような気がする。 « Older Entries Newer Entries »