タレントで投資家の松居一代氏が、自らのブログの中で“真実をお伝えしましょう”ということで、自分の家の“懐事情”について公開している。こういう場合、通常は「告白」という形になるのだが、彼女の場合は「公開」という形で、表現を変えると“全裸御開帳”のような潔さである。確かに潔いのだが、それでいて共感は呼ばない。誰も彼女の家の“家計簿を見せてほしい”と言った覚えはないからだ。もちろん、彼女としては、いろいろと推測されて記事にされてきたことが癪に障るのであろう。けれども、それは或る種“有名税”のようなもので、著名人なら誰もが行われている。それをいちいち訂正しないのは、彼らが「大人」だからである。つまり、彼女が「公開」すれば「公開」するほど、或る種の“虚しさ”が漂う。彼女は自分が購入したポルシェは報道にあった1800万円ではなく2300万円(彼女に言わせると22834534円)であったと言いたいのだろうが、庶民にとって、そんな違いはどうでも良いのだ。すべて自分が現金で購入したもので、船越からのプレゼントではない、と強調する。……だから? というのが普通の感覚である。結婚17年で、夫からは「着物一枚、指輪一つ買ってもらったことがない」と記し、その理由を、わざわざ買ってもらう必要がないというようなことを書いている。要するに、自分の方がはるかに“高収入”だと言いたいようだ。それはそうなのかもしれないが、プレゼントって、そういうものではないでしょう。はからずも彼女は「私は愛されていなかった」ということを、自ら激白しているのに、そのこと自体に気付いていない。誤解されると困るので記しておくが、私は個人的には松居一代氏は好きである。こういう“負けず嫌いで茶目っ気もある女性”は嫌いではない。それに或る意味、正直でもある。ただ日本人は総じて、この手の女性を“嫌う”ことを彼女は知っておいた方が良い。彼女の才能は誰もが認める。多分、夫である船越氏も認めているはずだ。そして彼女は、或る意味では“嘘”はついていない。けれども、ここは警察の取り調べ室ではない。税務署でもない。“寂しい心”を温めてくれるのは預金通帳ではない。
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