日本の場合は「天皇」は「王」とは微妙に異なるので、その娘が「王女」と呼ばれることはない。ただ実質的には「王」及び「王女」扱いを受けていることは事実だ。さて、ノルウェー王室では現在ちょっとした問題が持ち上がっている。王女・マッタ・ルイーセ氏(47歳)が「王女」の肩書を返上したいといっているのだ。今後は一応これまでやってきた公務は行うが、それ以外の時間は「一私人」として活動したい、ということらしい。どうしてそういうことになったのかというと、国民から猛バッシングを受けたからだ。実は最近、王女は「シャーマン(呪術師・霊媒師)」を名乗る男性デュレク・ヴェレット氏と仲が良く、彼と一緒で「王女とシャーマン」ツアーを有料で企画・募集したのだ。ところが、これは明らかに「王室」の商業利用にあたるということで、国民が猛反発、彼女自身の謝罪へと発展した。多分、彼女はあまりのバッシングに一応謝罪はしたのだが、納得してはいなかったようだ。そのすぐ後で“「王女」の肩書返上”を言い出したからだ。ただ、ここは難しいところで“王室の公務”というのは「王女」だから成り立つわけで、もし「王女ではない」ということになったなら、事実上、公務は出来ない。だから彼女がいくら「それ以外の時は私人ルイーセ」と言っても、それを国民が受け入れるかは微妙としか言いようがない。要するに彼女は“スピリチュアル”に目覚めてしまっていて、どうやら後戻りできない状態にあるらしい。ここで登場する「シャーマン」とは一緒に動画にも出ていて“恋人同士”といった感じだが、“王女”ではあっても“一人の女”と訴えたいのかもしれない。ちなみに彼女は長女で30歳の時に人気作家と結婚し3人の子供をもうけたが2016年に離婚している。一般的に言えば「シングルマザー」だが、王室なので経済的な問題はない。「公務」は仕事だが、好きでやっている仕事ではない。彼女自身は「スピリチュアル」に目覚めたのだ。私の観るところ、どうバッシングされようが彼女は「シャーマン」との“社会活動(?)”を辞めないだろう。彼女は、そこに“生きがい”を見出したのだ。「王女」では見出せなかった“生きている証”を見出してしまったのだ。それに「愛」もある。どんなに「怪しい」とさげすまれようと、王女らしく、堂々とスピリチュアルを発信していく。
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